hoppenの韓的な日々♪

2004年・夏、イ・ビョンホンssiに出会ってから韓流へ~韓国映画&ドラマで刺激的になった日々を綴ります。

『マイファーザー』:韓国映画ショーケース2007にて(2007.12.08)

2008-01-04 01:01:44 | 韓国映画・ドラマのレビュー


『マイファーザー』
(2007.09.06韓国公開)

innolife・映画紹介より
http://contents.innolife.net/listm.php?ac_id=7&ai_id=9993

innolife・自由コラムより(***ネタばれがあります***)
http://contents.innolife.net/listb.php?ac_id=19&ai_id=10011

韓国映画ショーケース2007
公式サイト:
http://www.cqn.co.jp/ks2007/index.html

幼いころアメリカへ養子に出されたジェームス
養父母の下で、幸せに成長しますが、実の両親への思いを断ち切れず、
韓国へやってきます。
そこで再会した父親は、死刑囚でした
そして、ある秘密が、彼を苦しめることになります。
この映画、実話を基にしているそうです。
ジェームス役には、ドラマ出演で人気のダニエル・へニー。
父親役は、『甘い人生』でカン社長を演じたキム・ヨンチョル
信じがたい実話が、リアリティを感じる映画に仕上がったのは、
この二人の豊かな感情表現による所が大きいと思います。

韓国映画やドラマには、日常ではあり得ないような設定が多い。
不治の病に、記憶喪失、交通事故、などなど。
でも、なぜか、リアリティを感じ、引き込まれてしまいます。
以前、シネカノンの李代表が語っていたのですが、
それは「分断」という、それこそ、信じられないような現状が、
いまなお、現実として続いているからかもしれません。

この『マイファーザー』と言う映画の設定も、信じがたいのですが、
実話を基にしています。
韓国映画では『青燕』『ホリディ』なども、実話を基に作られていました。

hoppenの韓的な日々♪より
シネマコリア2007・ティーチイン:『青燕』、ユン・ジョンチャン監督
http://blog.goo.ne.jp/hoppen_2006/e/04008a9e44779b20a546310ce701c4ab
レビュー・シネマコリア2007にて:『ホリディ』
http://blog.goo.ne.jp/hoppen_2006/e/9063b76fa1865f70bb9ad33a3f0607e7

いったい、どこまでが本当でどこからがフィクションなのか、
それがわからないくらい、エンタテイメントとしてよくできています。
事実を混同させることに抵抗を感じなくもないのですが、
それは、生真面目な日本人気質のせいかな。
「小説よりも奇なり」な人生を、再び、映画として蘇らせるパワーは、
韓国映画の魅力のひとつですよね。

韓国では、海外への養子縁組が多いようですね。
ドラマ『ごめん、愛してる』(ソ・ジソプ&イム・スジョン主演)や、
『恋愛世代』(チョン・ウソン&シム・ウナ&シン・ヒョンジュン)、
映画『親切なクムジャさん』などでも、登場しています。
キリスト教徒が多いお国柄だからなのかなぁ?

主役のジェームスの複雑な心境を、ダニエル・へニーが見事に演じていました。
ドラマ『私の名前はキム・サムスン』『春のワルツ』では、
人が良いだけの在米韓国人なのかと思っていたんですけど、お見それいたしました。
ジェームスは、アメリカ軍に入隊し、在韓米軍人となって生まれ故郷にやってくるのですが、
アメリカ軍内での人種差別や、韓国人の友人との交流も、きちんと描かれています。
韓国人の友人が、いい人なんですよね~。
お父さんの面会のときに、立ち会って、通訳をしてあげたり。
韓国の方は、本当に、友達付き合いが深いですね。

死刑囚の父親には、キム・ヨンチョル
『甘い人生』で、ビョンホンssiを苦しめたカン社長を演じていました。
父親の本当の顔は、なんだったのか。
彼が犯した罪を思うと複雑なのですが、その底に見える人間性が胸を打ちました。

実話であるということの重みを感じつつ、
それを背負いながら生きている人たちの思いを感じることができる映画でした。
おすすめです。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
観たいな。。 (ronron)
2008-01-05 16:30:45
hoppenちゃん、こんにちは~♪

すごい俳優さんたちと、実話・・本当に奥が深い映画ですね。

ダニエル・へニーさん「人が良いだけの在米韓国人」きゃははぁぁ~、的を得てて噴出しちゃいました。。
そうそう、そう思ってたけど・さすが「俳優さん!!」だね。

キム・ヨンチョルさんは、「甘い人生」では・・本当にビョンホンシを苦しめたカン社長ですが、彼も又「甘い人生」を生きたかった方なのでしょうね。

韓国映画&ドラマには、嵌って生きてきそうなronronでした。。

by ronron

PS・hoppenちゃんの引き出しのすごさも感服もので~  す(^_-)-☆




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実は・・・ (hoppen)
2008-01-05 22:31:00
>ronronちゃん
この映画を見る前は、あまり期待していなかったの。
ダニエル・へニー=在米韓国人という設定は、いかにもだったし。
お涙頂戴の映画なんだろうな~と思っていました。
でも、海外への養子の複雑さや、米軍の中での人種差別、死刑について、など、
ジェームスの周りに起こりうる出来事を、きちんと描いていたのが、印象的でした。
そして、ダニエル君が、その苦悩に正面から取り組んだ気合を感じました。
実在の方がいるのだから、いい加減には作れませんもんね。

われらが、カン社長(キム・ヨンチョル)もさすがでしたよ。
父親の顔と、死刑囚の顔が、まるで違って見えたり。

チャンスがあれば、ぜひ、ご覧になってみてくださいね。
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