hoppenの韓的な日々♪

2004年・夏、イ・ビョンホンssiに出会ってから韓流へ~韓国映画&ドラマで刺激的になった日々を綴ります。

『悪魔を見た』プレミア上映舞台挨拶(2011.02.09)

2011-02-11 03:28:56 | 韓流イベント(舞台挨拶、コンサート)

『悪魔を見た』(악마를 보았다)
(2010.08.11韓国公開、2011.02.26日本公開)
   

『悪魔を見た』日本公式サイト
悪魔を見た - goo 映画
シネ・ソウルMOVIE(韓国映画紹介サイト)

速報をお伝えしましたが。
**** hoppenの韓的な日々♪より ****
『悪魔を見た』舞台挨拶・速報☆彡

キム・ジウン監督&イ・ビョンホンの舞台挨拶の詳細です。

動画&素敵な画像がある記事は、こちら。↓
**** MOVIE Collectionより ****
R18の衝撃作で復讐鬼と化したイ・ビョンホンに女性ファンが大興奮!
(トップ画像もこちらの記事より)
上映禁止ギリギリの過激さは、監督?それともビョンホンのせい?


   
他にも、素敵な画像がUPされていましたよ。^^

では、ここからは、私のメモを見ながら、覚えている範囲でお伝えいたします。
(ビョンホンssiのあまりのかっこよさに、記憶が飛んでいるので、
メモを見ても思い出せないところもあります…。
ご了承くださいませ。)

**** 1回目の上映後の舞台挨拶 ****
この映画は、韓国で1度見て、2度目の鑑賞でした。
本当に過激でおぞましいシーンの連続で、つらくて。
字幕を読んで、ようやく理解したストーリーもあったためか、
2度目は、スヒョンの心情を、より深く感じることができましたが、
やっぱり、つらくて、嫌悪感もありました。

でも、2人の映画に込めた思いを、直接聞けたことで、
この映画を、なぜ、作ったのか。
なぜ、こんなにも、心を打つのか。
その理由がわかった気がします。

少々ネタバレもありますので、
映画をご覧になっていない方は、ご注意くださいね。

<見終えた観客の皆さんに、ご挨拶を・・・。>
キム・ジウン監督
「みなさん、見終えたところですか? 
ゴメンナサイ!(←日本語)
(場内、爆笑!)
「激しくおぞましいものをお見せしました。
暴力そのものではなく、復讐の感情を描いた映画です。
行いそのものを突き詰めると、スラプター(スプラッタ?)映画になってしまいますが、
これは、感情を描いた純愛映画です。
愛する人を殺された男の、凄絶で壮絶な復讐の物語です。
イ・ビョンホンさんとチェ・ミンシクさん。
2人は驚くほど完ぺきな演技をしてくれました。」


イ・ビョンホン
「実はさっき、上映が終わった時、舞台袖で聞いていたんですが、
拍手の音が小さかったのでは?」
(場内、苦笑!)
「恐ろしくて、気が遠くなった方もいらっしゃたと思います。
悪魔性を感じる映画ですが、非常に意味のある映画だと思います。
監督と俳優は、なぜ、こんな映画を撮ったのか?と思われたかもしれませんね。
大きな劇場なのに、ぎっしりと座席を埋めていただいて、ありがとうございます。」


<出演する決め手になったのは?>
イ・ビョンホン
「監督とは個人的にも親しいので、コーヒーを飲んだり、食事をしているときに、
この映画の話を聞きました。
キャスティング中で、
監督は、私のスケジュールが忙しいと思っていたらしいのですが、
ちょうど、空いているときだったので、このシナリオをくれました。
監督のシナリオはいつもなんですが、
このシナリオも、短時間で読み終えました。
初めて読み終えたときには、復讐を成し遂げた爽快感を感じました。
でも、実際にできあがった映画を見たら、全く違いました。
(笑)」


<映画を観終わった時の感想は?>
イ・ビョンホン
「シナリオを読んだ時や、撮影中にも思わなかったんですが、
なんて過激な映画だと。
強い映画表現で、韓国では、2度、上映禁止と言われました。
残忍性が強い映画ですが、
考えてみたら、この時代は大変危険で、
こういう危険が、実は、自分のそばにもあるわけです。
そんな、現実の危険性を感じるからこそ、
この映画が、より恐ろしく感じるのではないでしょうか?


キム・ジウン監督
「確かに、シナリオは、痛快な復讐劇でした。
というのも、映画のままを書いていたら、おそらく引き受けてくれなかったのでは?
だから、ソフトに書いたものを見せました。(笑)
でも、まさか、演技で、こんなに過激に表現してくれるとは思わなかった。
残酷でリアリティがあるのは、私の演出ではなくて、
ビョンホンさんとチェ・ミンシクさんの演技のせいです。


イ・ビョンホン
「ゴメンナサイ(←日本語)」
(場内、大爆笑!)

<冒頭に、婚約者がスヒョンに「声が素敵」と言うるシーンがありましたね。
やはり、ビョンホンさんだからこそのセリフなんでしょうか?>
(2人で、にやにや見つめ合って・・・)
キム・ジウン監督
「最初のシナリオにあったかどうかは、思い出せませんが。
ビョンホンさんの魅力は、しっとりと潤った瞳と、人を惹きつける甘い声
これは、努力して得られるものではないので、俳優としての素晴らしい資質を持っています。」

(場内が、大きくうなずきました。)

<では、最後に一言ずつメッセージをお願いします。>
キム・ジウン監督
「この映画は、男の悲しい復讐劇です。
強く過激な表現がありますが、もし、自分が愛する人を殺されたら?
愛する人を失った内面を描いた映画です。
だから、愛する人を失わないように、というメッセージも感じていただけるかもしれません。
そばにいてくれる人の手を離さずに、幸せに暮らしてください。

イ・ビョンホン
「この映画は怖くて残酷ですが、
愛する人を殺されると、相手を殺したくなる、
それは、当然だと思うのです。
そのプロセスをディテールに表現したので、複雑に思われる方もいると思います。
はたして、スヒョンの復讐の仕方はただしかったのか?
韓国でも議論になりました。
いろんなことを語り合って、
理解できないところがあれば、何度見てもらってもかまいませんからね!(笑)」



**** フォトセッション ****
1回目の舞台挨拶には、マスコミが入っていたので、
フォトセッションの時間がありました。
ジウン監督とは仲良しなので、本当に楽しそう。
ジウン監督は元気に手を振って、ビョンホンssiも。
マスコミさんに、にこやかに応えていました。
  
(↑この画像も、上記の記事より)

途中で、突然、監督が場所から外れます。
「ビョンホンさん、一人のショットもいるでしょ。」
という、キム・ジウン監督の気遣い。^^


**** 2回目の上映前の舞台挨拶 ****
マスコミが入っていなかったので、貴重な舞台挨拶だったかも。

<キム・ジウン監督とビョンホンさんのコンビは、3作品目になりますね。>
キム・ジウン監督
「今回も、ビョンホンssiさんと一緒にお仕事をさせていただいて。
3作品続けてなので、知らない人から見れば、
どんな関係なんだ?と思われるかもしれませんが。」

(この時、キム・ジウン監督がビョンホンssiの手を握ったので、場内は悲鳴!
私、メモってて見逃しちゃったけど。
トップ画像はその時のものかな。^^)
決して、特別な関係ではありません!!
純粋に、俳優と監督、という関係です。

(場内、大爆笑)
「以前、ビョンホンさんが、私との関係を煙草のような関係だと言ったことがありますが、
私、今は、禁煙中なので。」

(またもや、場内、爆笑^^)
「ビョンホンさんを起用したことによって、こうしてこの舞台に立ててうれしいです。
そして、ビョンホンさんの素敵な演技を見ることができたのが、とても嬉しかったです。」


イ・ビョンホン
「こんな風に、近い距離で、
そして、映画館という場所でお会いするのは久し振りで、
とても嬉しいです。
なじみのお顔もあれば、新しいお顔もあるかな。」

(場内を見まわすビョンホンssi。)
「この映画は、様々な国の映画祭で招待を受け、上映されました。
国によって反応が違うのが、興味深いです。
韓国では、観客が、「キャッ!」と悲鳴を上げたりしますが、
アメリカでは、拍手をしたり、暴力的なシーンでも笑ったりするんです。
日本の皆さんは、どんなふうにご覧になるのか、楽しみです。
ある方にとっては、苦痛かもしれないけど。
暴力を追うのではなくて、キャラクターを追って、
キャラクターの感情に沿って、ご覧になってみてください。
そうすれば、記憶に残る映画になると思います。


<監督の作品では、3度目のビョンホンさんの起用ですが。>
キム・ジウン監督
「ビョンホンさんとは、ちょうどタイミングがあいました。
今回出演の2人の俳優を、雨に例えるなら、
チェ・ミンシクさんはにわか雨で、ビョンホンさんは霧雨じゃないかと思います。
チェ・ミンシクさんは、突然ひとしきり降ってびっくりさせて、人をびしょ濡れにする。
ビョンホンさんは、いつ降ったのかわからないのに、
気がつくと、しっとりと濡れている。

(素晴らしい例えに、場内、静かにうなずく。)
「この映画を見ると、目を覆いたくなるようなシーンが多いと思いますが、
リアルなのは、演技をしたビョンホンさんのせいです。
不平不満があるときは、ビョンホンさんに言ってくださいね。
(笑)」


イ・ビョンホン
「僕が監督なら、自分の責任を、人になすりつけたりしません。(笑)
それに、監督のお話を聞いていると、
にわか雨の方がいいんじゃないかなぁと思ったりしますね。」

(二人の掛け合いは、ほんと、楽しい。^^)

<ビョンホンさんから見た、キム・ジウン監督の魅力は?>
イ・ビョンホン
作品を決めるときは、どんな作品なのか?どんな監督なのか?を考えます。
でも、キム・ジウン監督なら、話の内容を詳しく聴かなくても、
何か得るものがある、いい作品になる、といった信頼があるんです。
それに、常にオープンな気持ちを持っている監督なので、
私が持っているアイデアを聞いてくれたり、共有できます。
すると、初めのスクリプトよりも、さらにいい作品になるんですね。
これは、相性がいいとも言えますが、信頼して安心できる監督です。
自分自身でも知らない部分を、毎回引き出してくれる
ので、嬉しいです。」


<時間がないので、最後に、ビョンホンさんから一言。>
イ・ビョンホン
「前の回でも言いましたが、これほど大きな映画館に来るのは久し振りです。
韓国には、これほど大きな映画館はありません。
以前、一つあったんですが、今はなくなりました。
こんなに大きな映画館なのに、
先ほどの回も、この回も、びっしりと埋めてくださって、本当にありがとうございます。
この映画では、暴力性だけを見るのではなく、
真の復讐とは何なのか?
そもそも、復讐の意味は?
そんな、いろんなことを考えていただけたら、と思います。
ご覧になったら、今夜は、しっかりと浸ってください。

(浸ったら怖いやんか~!
でも、ビョンホンssiの言う通り、どっぷり、いろんなことを考えました。)

********

『甘い人生』『グッド・バッド・ウィアード』に続く3作品目の
キム・ジウン監督とイ・ビョンホンのタッグ。
絶対的な信頼関係だからこそ、ここまでの映画が作れたんだと思います。
その相性の良さが、自然に伝わってくる舞台挨拶でした。

映画自体は過激で残虐、耐えがたいシーンの連続であるにもかかわらず、
イ・ビョンホンだからこその表現力を、キム・ジウン監督の手腕で、
見事にスクリーンに映し出しています。

誰にでも薦めるわけにはいかない、恐ろしい映画ですが、
この舞台挨拶での2人のお話を踏まえて、
ぜひ、ご覧になって、
大切な人を奪われた悲しみ、
真の悪魔への怒りや、憎しみ、
生の感情が伝わる感触を味わってみてください。

前半は、残忍で人間性を貶める暴力シーンの連続。
目を覆いたくなりますが、
徐々にスピード感あふれるサスペンス色が強くなり、
そこに、悪魔ギョンチョルに対する、人間スヒョンの感情が対峙していきます。

私が韓国で見たときのレビューはこちら。
**** hoppenの韓的な日々♪より ****
『悪魔を見た』:ソウル狎鴎亭CGVにて(2010.09.05)

**** 追加のネタバレ感想 ****
傷ついた婚約者の父親が、スヒョンの手を握るシーン。
「お前がやらなければ、おれがやっていた」
そう言いたかったんじゃないかと思う。
********

甘い人生 完全版 DVD-BOX (初回限定生産)
キム・ジウン
ポニーキャニオン
甘い人生 通常版 [DVD]
イ・ビョンホン,キム・ヨンチョル,シン・ミナ,キム・ハレ,エリック
ポニーキャニオン
グッド・バッド・ウィアード コレクターズ・ボックス(2枚組)【初回限定生産】 [Blu-ray]
イ・ビョンホン,チョン・ウソン,ソン・ガンホ
ワーナー・ホーム・ビデオ

最新の画像もっと見る

コメントを投稿