9/24 フォルクスワーゲンのゴルフ等に不正発覚

ドイツ・フォルクスワーゲン社(VW)がアメリカで販売していた「ゴルフ」等に搭載されたディーゼルエンジン車(約48万台)で不正プログラムを組み込んで排ガス規制をパスしていた事が判明。
排ガスの検査用パターンをステアリングの位置や車速等から検知して、検査モード時のみ排ガス浄化装置をフル稼働させて規制値をクリア、通常時は浄化能力を大幅に落としており、NOxの量は最大で基準の40倍にもなっているそうな。
常時フル稼働させるとカタログ性能値が大幅に下がってしまうとか、浄化装置の耐久性能の問題とかあるようだが、欧州他で販売している同車種も同じように不正プログラムが組み込まれているそうで、対象は1100万台に拡大。
アメリカの48万台については180億ドル(約2.1兆円)規模の制裁金が科される可能性があり、VW社は改修費用として65億ユーロ(約8700億円)を捻出。
改修費用だけで利益の大半が吹っ飛ぶ状況の中、EUも調査に乗り出すとのことで、仮にEUから制裁金食らうとなればアメリカの比じゃない金額をはじき出してきそうだし、当然のことながらユーザーや株主からの訴訟に発展すればその費用も膨大だし、発覚後の株価も2日で35％下落と大ピンチでぶっちゃけVW社は経営破綻の危機。
影響はVW社だけにとどまらず、メイド・イン・ジャーマニーの信頼が揺らいだり、クリーンディーゼルそのものに対する信頼低下など懸念。