よしーの世界

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自民党の魔力   蔵前勝久

2024-06-09 07:59:01 | 

日本に漂う閉塞感。独創性、先進性を疎み、空気を読むことを強要される社会の原因が分かった。

それこそ自民党だった。「その土地で一番強いやつが自民党なんだ(自民党福岡県議・藏内勇夫

氏)」という言葉に集約されるように、自民党に所属する政治家は、数字上は、国会議員よりも

多く、地方議員でも(幅広く支持を得るために)無所属で活動しながら、自民党籍の議員は圧倒

的な数に達する。(例えば自民党を支持していなかった町議の板尾喜雄氏のように「町議イコール

自民党。自民党に入らないと、町議仲間から『どうしてや?』と言われた」と明かす)

 

自民党とは「人間関係中心主義の非イデオロギー政党と言うべき独自の特質を持った日本型政党

(学習院大学教授香山健一氏)」である。これは日本的ムラ社会を象徴するもので、力を持った

者を中心に集団的合意形成を目指すものだ。少数意見(力のないモノ)は通らない。

 

これが「安倍一強」でさらに先鋭化し、今や大企業、大物政治家、官僚のみが優遇され、一般国

民は疲弊し、ベンチャー企業は目が出せず、地方は弱体化していく現象が日本全国で見られる。

 

自民党が自らの保身しか考えていない事が見透かされ、国民の大多数は呆れ果て、岸田政権は支

持率20%を切る低空飛行だが、自民党に自浄作用は期待できず、問題山積みの日本を根本から

変えていくことは不可能だ。本書を読んで痛感した。

 

   自民党の魔力   蔵前勝久              朝日新書


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