よしーの世界

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ゲイツとバフェット 新しい資本主義を語る   マイケル・キンズレー編

2024-01-14 07:44:52 | 

巨大企業マイクロソフト創業者ビル・ゲイツとその言動が株価を動かすウォーレン・バフェットが

新しい資本主義を語るのならば、是非読んでみたい、誰もがそう思うでしょう。ビル・ゲイツはダ

ボス会議で「創造的資本主義」と呼び、裕福な人々に偏りがちな富を再分配するには、どうすれば

いいのか考えることを提唱し、すでにビル&メリンダ・ゲイツ財団で世界の不平等を緩和する為に

行動しています。

 

アメリカでは大学生も、ハリウッド俳優も、社交界の名士も、企業のCEOも慈善活動に参加した

がっている。しかし、ただ金を出せばいいというものではない。ゲイツはグローバル経済の恩恵を

受けそこなった人々にためには、途上国のニーズに合ったビジネスが必要だ。例えば読み書きが全

くできなくてもパソコンを利用できるようテキストを使わないインターフェイス、農村地域の接続

コストを抑えるためのワイヤレス技術等の研究に資金を提供している。また先進国が独占している

ことで批判を浴びたワクチンを安価で接種できるように、製造権を発展途上国の製造業者と共有で

きるよう計らい、現地生産を可能にし、輸送費や予防接種キャンペーンの費用も出しています。

 

ゲイツは市場の力で社会変革を進めると言います。そこで相反するのが企業の利益は誰のものかと

いう議論です。寄付先の選択ではバフェット自身、一部の団体の反対に合い取りやめたという苦い

経験をしています。これは簡単な話ではありません。日本の「今だけ、カネだけ、自分だけ」とい

う国会議員たちに是非読んでほしいと本です。

 

  ゲイツとバフェット 新しい資本主義を語る   マイケル・キンズレー編    徳間書店

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