能登半島地震をめぐり、北陸電力は5日、志賀原発(石川県)の2号機で外部電源を受けるために必要な
変圧器から漏れた油の量について、当初発表の5倍超にあたる約1万9800リットルと訂正した。
油を回収する途中で量が多いことに気付き、改めて調べた結果、漏洩(ろうえい)箇所が当初の想定よ
りも多いことがわかったという。北陸電は2日に漏れた量を推定で約3500リットルと説明していた。
志賀原発の地震の影響をめぐっては、敷地内の水槽での水位変動についても北陸電が訂正。運転員が変
圧器の保護装置の音を「爆発音」と誤解したことなどから政府が火災発生と発表し、北陸電が釈明する事
態もあった。
5日に記者会見した北陸電の中田睦洋・原子力部長は、訂正などが相次いだことについて「教育などを
地道にやりたい。数字を発表する場合は、軽々に出してご心配をおかけすることがないよう対応したい」
と陳謝した。(朝日新聞デジタル 1/6 土)
電力会社の原発に関する発表はいつも変わらない。何らかの事態が起こっても出来るだけ過小に、報道さ
れる内容も「大したことではない」としたい意向がありありだ。当然第一報がニュース全体の印象を決め
る、後からのニュースは受け止める側が聞いていない可能性もある。今から「教育などを地道にやりたい」
という姿勢では、すぐにでも起こるかもしれない重大事故に遭遇した時に手遅れになるだろう。
「休止中」が幸いだったのではないか?近くの断層は本当に問題ないのか?隠ぺい体質が染みついた大手
電力会社の発表では不安が募る。