今日の衆議院での集中審議は、予想どおり、与党議員の質問と与党側参考人の返答が「加計学園疑惑を解明する」事から、如何
に国民の目を逸らすかに終始していた事がよ~く判りました。
前愛媛県知事が、獣医学部の岩盤規制に穴を開ける必要性や感染症対策の議論等を必死で訴えていましたが、これらの問題は、
事前に議論する問題で、加計ありきの問題を解明する審議の場では、全くのお角違いです!
その上、この学園建設に投入される100億円近い莫大な税金は誰が負担するのかというと、この地域
に住んでいる人々です。
そして、今治市が加計学園に出す132億円の半分は、地方交付税交付金(国税)です。
我らにも関係があるのです。
前知事は、この点を全く無視して発言していますね。まるで、己が負担するかのような思考です。
そんなに必要があると思うなら、学園が全額自費で開校するべきでしょう。
http://lite-ra.com/2017/07/post-3328.html
今回、審議するべきことは、「加計学園獣医学部の新設に『安倍首相・官邸側(内閣府)の関与』があったかな
かったか」です。
関与がほんの少しでもあれば、それは、行政の根本が歪められた事で、主権者である国民への裏切りでもあり、違法行為にもなります。
前川氏が記録文書とご自分の記憶に基づいて、明瞭に発言されているのに官邸御用人達の返答は、「~記憶にございません。」
中でも和泉補佐官の言い草は、酷いものでした。「~私が記憶してしていないという事は、言っていないという事です」!?
この発言は、明らかに犯罪を犯していても被疑者が「私の記憶の中にはないので、(犯罪を)やってないという事です」と捜査官に言
うのと同じこと。
この政権の本質を見た思いです。戦闘を衝突と言い、憲法9条を勝手に歪曲解釈したのと同じ構図です。
省庁の職員や獣医師会が出した議事録が「証拠」としてあっても「それは、そちらが勝手に思い込みで書いた~」等と人を舐め切っ
た暴言を平然と言い放ち、存在するものや部下の報告を「認識していない。聞いていない」と逃げています。
黒を白と言ってのける「犯罪者」が重なって見えました。本当に醜悪な発言です。
安倍首相は、野党議員の質問の中でとうとうボロを出しました。
加計学園が獣医学部を新設する意向をいつ知ったかという野党議員の質問に安倍首相は「今年の1月20日に知った」と。
それならば、それ以前に獣医師会と官邸御用人が会議をした事や内閣府がやきもきしてこの件で行動していたのを知らなかった?
サスペンスが起こったということです。(安倍さん、これは絶対、嘘でしょう?)
今日も辻褄の合わない信用に値しないトンチンカンな発言を繰り返す官邸側の人々。
これを信用しろって?
まともな良識ある我ら民には、とてもそういう歪んだ判断はできません。
明日は、参議院での審議です。
さて、また、どんな詭弁や嘘の発言が出るのでしょうかね。この二つでしょうか?「記憶にございません。」「そういう認識はありません」