【じごく耳】基本的人権は~現在及び将来の国民に対し侵すことのできない永久の権利として信託されたものである

国権の発動たる戦争と武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

放射能被害から大切な命と健康を少しでも守る為に

2011年10月31日 | 社会

 NPO法人『チェルノブイリ救援・中部』の河田昌東理事(チェルノブイリ原発事故後、ウクライナ・ジトミール州ナロジチ地区を

30回以上訪れている)が、「チェルノブイリ周辺住民に健康被害が始めたのは、事故から4~5年後で内部被曝で健康被害を

生じた人の半数は、初期に放射性物質を含んだ空気を吸い込んだことが原因。事故後1年目の対応が、後の被害の大きさを

左右し健康被害を抑えるためには、汚染された空気や食べ物をいかに体内に取り込まないかに尽きる」と、今後出るであろう福

島原発事故による健康被害に付いて警鐘を鳴らしている。

 先日、TVで或る福島のスーパー店の人が「地元の人は、放射能の怖さを知っているから、県内産の農作物は売れない。買っ

てくれるのは、他府県の人。だから、ここの農作物は西本や九の物が多い」と、話していた。この店に来た若いお母さんも

オレンジを手に取り、「これは買える」(オレンジは外国産だ)と直ぐにカゴへ入れた。その後は、産地を見ながらじっくり吟味し

て野菜を買っていた。女は、家族や関係者の健康を守るのに必死なのだ。賢明な選択は、周りの人達を来の健康被害か

ら少しでも守る事が出来る。過去の歴史を教訓に、過ちを回避出来る術を懸命に発信してくれる方々がいるのに、それを活

さず逆に、為政者と加害者の責任回避の便利な言葉、「風評被害」を駆使して「原発被災地の物を食べて応援」キャンペーン

を奨励する事は、放射能被害の責任回避と賠償問題から目を逸らすものとしか考えられない。責任の矛先を間違った方向へ

誘導するような策に騙されないようにしたい。

 

☆【明日に向かってできること】チェルノブイリ事故発生から25年間の健康被害まとめ☆↓参考になります。

http://koujichin.blog.fc2.com/?no=7 






 


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小学生に一部の情報だけ教えてはいけません。放射線等に関する副読本作成委員会様

2011年10月18日 | 社会

 “放射線について考えてみよう”という小学生のための副読本(放射線等に関する副読本作成委員会)の内容に異議申し立

てをする。そもそも、委員会がどんな人で構成されているかも不明だ。作成委員のお名前位、記載してもソンはないでしょうに。

 福島原発の事は、ほんの僅かの記載のみで(この本を読む理由が書いてあるだけ)放射性物質が日本全国に甚大な被害を

出している事実も「東日本の一部の地域で水道水や食べ物などを飲んだり食べたりすることを一時的に止められたことがありま

した」と然もたいした事がなかったかのように書いてある。人の健康や生命を放射能から守るという最重要な項目は、僅か2頁に

のみ記載されているだけ。後は、レントゲン博士がエックス線(放射線)を発見してこれが医療の役に立っている事(レントゲン

影時に何故、鉛のエプロンのような物をするのかと云う事には触れず)や、ラジウムを取りだすことに成功したキュリー夫妻の

(放射能が人体に害である事は、1920年代から少しずつ解明されていくのだが、マリー・キュリーは、自身の体調不良が放射

線によるものとは決して認めなかった。そのマリーも晩年は放射線で目に障害を起こし、1934年に再生不良性貧血で亡くなっ

てしまうという事実は書かず)放射線は、細菌を殺したりし日常のあらゆる所、宇宙・地面・空気・食べ物にあり、今までもその中

で生活していた旨を述べている。福島原発事故前の我が国は、世界でも少ない年間約0.5~0.7ミリシーベルトだった事やお

米からは1Bq/kgも検出されなかった事も触れず)

圧巻は、ICRPですら『100ミリシーベルト以下であっても線量とその発生率に比例関係がある』と認めているのにも係らず「一

度に100ミリシーベルト以下の放射線を人体が受けた場合、放射線だけを原因としてがんなどの病気になったという明確な証拠

はありません。」と記載。「一度に~」と書くところが大変な誤解を招くのだ。ICRPの言っている100ミリシーベルトは、累積線量

で、これと勘違いするような書き方である。まるで、放射線は生活に役立つもので、一部の物にはちょいと気をつけようと言って

いるようなものだ。世界の原発推進利権族も首を傾げそう・・・

小学生のための放射線副読本 ↓

http://www.mext.go.jp/b_menu/shuppan/sonota/attach/1314118.htm

 


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☆ドイツZDFテレビ『福島原発労働者の実態』文字起こし☆

2011年10月09日 | 怒りを通り越して怨

我々は、強制避難地域に向かう途上にある。

福島第一原発まで後30キロ。この辺りの村落は、殆ど死滅している避難地域だ。

この学校では、もう授業はない。生徒と教員は、他の学校に振り分けられた。

どこも荒れ果てた田んぼ、放置された土地。

ついに、“Jビレッジ”が見えた。かつてのサッカー日本代表のトレーニングセンターだ。

3.11の三重災害後は、原発事故収拾作業の拠点である。20キロ避難区域に位置し、許可のない立ち入りは禁止。原発で働く

作業員は、ここに戻ってくる。

ジャーナリストは、歓迎されない為、我々は、脇道から侵入し、こっそりカメラを回す。う回路は、20キロ圏内深く入り込む。

ここで、3人の作業員が彼らの非人間的な労働条件について話してくれる事になっている。彼らは、身元が割れて報道される事

を恐れている。「この地方には、もう仕事はありません。それで、東電の仕事をしています。」(喋ったことが、バレたらクビで

す。そうしたら、他に仕事もない、家族を食べさせていけません。)

東電と下請け会社は、何よりも“情報漏洩”を恐れている。作業員達にジャーナリストとの接触を禁止する契約書を発見した。

引用「この契約により、本業務を行うにあたり、福島第一原発構内外に関わらず、知り得た情報に関して(書面、あるいは口頭・

目視等形態に係りなく)厳に秘密を保持するものとする」更に「作業員は、各種報道機関からの取材は、業務情報の如何に関

らず、一切受けないものとする」 作業員達は、原発内での仕事の条件について話してくれた。

上層部が秘密を守ろうとする筈だ。敷地内では、続々とホットスポットが見つかるのだ。しかし、作業員達は、たいてい後でテレ

ビを見てそれを知る。8月上旬に致死量を超す放射能10シーベルトが発見された時もそうだ。

「命の危険がある場所が何処かも教えて貰えない。説明会で少し注意されるだけで、どこが危険か詳しい情報もなければ封鎖

区域もない。」

放射能は、目に見えない、感触もない、また作業員に測定さえ出来ない事がある。

「私の測定器は、マイクロシーベルトしか測定出来ません。原子炉建屋に入るとエラーが出ます。測定器が測定しきれない位の

高い数値なのです。」

高濃度汚染区域には、ロボットが使用されているものの、原発内の仕事は決死のものだと放射線専門家は、警告する。

「作業員は、外部被曝だけでも極めて高いものを受けます。呼吸や飲食から受ける内部被曝も加えると大変な量です。最近、

計測された10シーベルトは、計測器が振り切れたので、それ以上かもしれません。人間は、7~8シーベルトの被曝で死んでし

まいます。」

しかし、もっと低い被曝量でも長い間受け続ければ、作業員やその子孫に深刻な健康被害を与える可能性がある。

「男性の精巣が高い被曝を受けると、生まれてくる子供の染色体が損なわれ、肩から指が生えるというような手足の奇形や中枢

神経の異常、知能障害等を引き起こす事があります。」

作業員達は、逃げ場もないまま、様々な恐怖に怯える。放射能の恐怖、失業の恐怖、そして、東電への恐怖。二人は、原発か

ら遠く離れた我々のスタジオでなければ話をしてくれなかった。

「十年後、二十年後、病気で仕事が出来なくなるのが不安です。そしたら、家族をどう養えばいいのか・・・子供が健康に生まれ

てくるかどうかも心配でたまらないのです。」

“そんな心配は、非科学的である”そのように、事故直後の情報セミナーで主張したのは、福島県の放射線防護健康アドバイ

ザーである。数々の肩書きを持つこの医者は、大真面目に言う。「ニコニコ笑っていれば、放射能の被害は受けない。くよくよ

していると受ける。」と。「動物実験はありませんが、困難の時にもくよくよしなければ、健康被害はないのです。毎時100マイクロ

シーベルト以下なら、何れにしろ健康には害はありません。」

毎時100マイクロシーベルトは、年間に換算すると876ミリシーベルト。ドイツの原発労働者の被曝許容量は生涯400ミリシーベ

ルトだ。日本の行政は、それでも被曝リスクの過小評価を続け、原発作業員に相当の報酬を支払う必要はないとする。毎日、

被曝を受ける労働者なのに・・・

我々の取材に応じた人達が下請け会社との契約を見せてくれた。原発での仕事は、日給一万円。危険に対する特別手当を得

るには、条件を飲まなければいけない。「危険特別手当を受けますか?それでは、サインしてくださいと言われる。1時間1000

円の手当です。他に選択肢は無いので、サインします。それは、後で病気になっても訴えを起こさないという同意書のサイン

のです。」

こうした苦情が事実かどうか確認をしに我々は、東電本部を訪ねた。広報担当者は、無関係を主張する。

「作業員は、現場でリスクの説明を受けていると聞いています。」と言う。

それに、契約書は、東電の出したものではないと。「下請け会社が作業員と結んでいる契約の内容は、知りません。」

我々が知りたいのは、東電が自分の事故を起こした原発で働く人間に責任を感じないのかという事だ。

「すみません。契約内容を存じませんのでコメントも出来ません。」

事故を起こした原発の汚い仕事をダンピング価格で請け負わされる作業員。責任逃れ一点の雇用者。笑えば、放射能から身

を守れるとアドバイスする医者。

これが、日本式の人権蹂躙である。

☆真実を報道しようとするドイツの報道陣。ドイツZDFテレビ「福島原発労働者の実態」

http://www.youtube.com/watch?v=aAE-QBmC1VA&noredirect=1


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