ミントグリーンの風に吹かれて

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映画鑑賞「ブルー・ジャスミン」「サイン」

2018年06月29日 | 映画・TVドラマ

懐かしい曲がまたラジオから流れてきた。

プリンスの「パープルレイン」

急逝した天才歌手の歌声は私の心に切なく沁みた。

 

録画していた映画を2本観た。

ブルージャスミン」2013年、ウッディ・アレン監督、ケイト・ブランシェット主演。

ウッディ・アレンのシニカルな笑いが苦手なのであまり気が進まなかったが

アカデミー主演女優賞を獲得したというケイト・ブランシェットの演技を見てみたくなった。

ニューヨークでセレブな生活を送っていた主人公が夫も財産も無くし、サンフランシスコの

貧しい妹のところに転がり込んだところから始まる。

素直で平凡な妹に比べ自己中で虚栄心の塊のような彼女。決して好かれるタイプではない。

独り言を言ったり、情緒不安定な様子を見て、妹の彼氏からもおかしな女扱いされている。

プライドの高いジャスミン(実は偽名)は再出発することに意欲的だった。

しかし、働いたこともない彼女に地道な仕事ができる訳がない。

結局、再びセレブの生活に戻りたい一心で、たまたま出会ったお金持ちの男性を逃すまいと

必死だ。嫌悪感をもよおすほど上手に嘘をつく。平気で嘘を重ねて行くのだが、バレるのも

時間の問題だった。偶然、知人に話しかけられたことで嘘がバレてしまい、相手は激怒。

策略はあえなく失敗に終わった。失意のどん底でジャスミンは益々精神を止んでいく・・・

アレンは女性の見栄っぱりを嘲笑するのがお好きなようだ。

プライドの高い女性が壊れて行く様を演じたケイト・ブランシェットはまさにはまり役だった。

夫役のアレック・ボールドウィンの存在感の薄さに違和感があった。

途中であくびが出そうになったが、とにかく最後まで観切った。

後味の悪い映画だった。なんか、脚本に奥行を感じられなかったし、

誇張し過ぎた演出に嫌気がさした。案外、それが狙いだったのかもしれないが、

私はやっぱりアレンは苦手。多分もう彼の映画は観ないと思う。

(あくまで個人の感想です。)

 

サイン」2002年、M・ナイト・シャマラン監督 メル・ギブソン主演、

ホアキン・フェニックス、他。

こちらは2度目。前回観たのは数年前だが、なんか心に残るものがあった。

確認の意味で再見。下記はネットからお借りした紹介文です。

「『シックス・センス』『アンブレイカブル』などのヒット作で知られるM・ナイト・シャマラン監督による2002年の作品。謎のミステリーサークルの出現から始まる全世界規模の異変を背景にしつつ、片田舎に住む主人公の魂の救済をテーマにした異色作。その特殊な作劇によって賛否両論を呼んだが、ミステリーサークルなどの意味深なモチーフを多用した宣伝が話題となり、全世界で大ヒットを記録した。シャマラン自身も、出番は少ないが重要な役で出演している。」

ストーリーや宇宙人が陳腐、突っ込みどころも満載と酷評されていたようだが、

私の感想は真逆で、心が温かくなる良い映画だった。

主役の二人、M・ギブソンとJ・フェニックスが良かった。M・ギブソンの哀愁を帯びた

目が良い。子役のセリフが大人びてちょっと鼻につくが、かわいいから許せる。

全体にだるい感じがするのは否めないが、押しつけがましいところもない。

宇宙人の登場も滑稽だが強調しているわけでもなくそんなに違和感はなかった。

宗教的なことはわからないが、心に素直に響いた癒しのある作品だった。

クライマックスで無意味だと思っていたことが、すべてサイン(兆候)だった

と分かる演出は見事で胸が熱くなるほどの感動を覚えた。

(あくまで個人の感想です。)

 

 



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