ミントグリーンの風に吹かれて

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エルンスト・クライドルフ展(伊丹市立美術館)を鑑賞・・・

2019年08月18日 | 美術鑑賞

伊丹市立美術館で開催中の「アルプスが生んだ絵本作家 エルンスト・クライドルフ展」を見に行ってきました。

スイスの絵本作家 エルンスト・クライドルフ(1863~1956)は

美しく険しい山々、そこに咲くたくさんの花、澄んだ高原の空気と風

大自然の中で自由に暮らす人々、精神的な豊かさと文化、芸術の質の高さ

 このような国においてまさに絵本の先駆者でした。

 自然を心から愛したクライドルフは、スイスの美しい自然を舞台に

花や動物を沢山スケッチした中から彼の心を通じて見い出した新しい姿に変え

独特のいのちある姿で表現しました。    

そして、石版師(リトグラフ師)のマイスターでもあるクライドルフ自身が

美しい絵本に仕上げました。

手掛けた挿絵(主に石版画)は、多色刷りの透明感ある色彩と

精緻な観察に基づく描写がすばらしく、

絵本ファンはもちろん、版画ファンにもおすすめの展覧会です。

(記事はネットよりお借りしました。)

 

草花や虫を擬人化した作品が多く植物好きにはたまりません。

今回は絵はがきの他に「エルンスト・クライドルフの世界」という本まで購入しました。

こちらは「小さな絵本美術館」(八ヶ岳)で2015年に開催されたときの図録ですが

今回(伊丹)の図録はハガキ大で小さく見劣りしていたので(すみません)

ハードカバーの魅力的な大きな本のほうにしました。

アートのような繊細な技法で描かれたメルヘンの世界。

しばらく陶酔します。


兵庫県立美術館、鬼才Kyosai!

2019年04月26日 | 美術鑑賞

兵庫県立美術館で開催中の「河鍋暁斎」のチケットを友人からもらったので出かけてきた。

阪神岩屋駅から南に徒歩約10分。

オランダのアーティスト、フロレンティン・ホフマン氏デザインの「美(み)かえる」がお出迎え。

カエルがずっと覗いてました。時々手をぶらぶらさせながら。子供には受けるんでしょうね。

いかにも安藤忠雄らしい無機質なデザイン建築です。

タイトルは「骸骨に袖を引かれる美人」だったかな?

イソップ物語の挿絵も描いてた人です。描けないものはないというぐらいあらゆるものを描いてました。

海の方に出ました。

ミュージアムロードのシンボルオブジェ、ヤノベケンジ作 sea sister「なぎさ」がいました。

ちょっと引きました。こういうの苦手なもんで・・・

右手に乗せているのは太陽。ずーと海を見つめてるんやね。復興と平和を願って・・・お疲れさまやね。

この青りんごは安藤忠雄作。なんだかな・・・でも、芸術の好みは人それぞれ、決して批判はしません。

暁斎の作品はどれも素晴らしく鬼気迫るものがありました。

自分で好んで見に来るタイプではありませんが、また引き出しが増えたことはうれしいです。

友人に感謝 


ウイリアム・モリスと英国の壁紙展 

2018年10月23日 | 美術鑑賞

先月から楽しみにしていたウイリアム・モリス展。阪急梅田ギャラリーで10/10~10/22まで開催されていました。まだまだ先だからと悠長にかまえていたのですが気が付けばあと二日しかありません。何とか見逃さずに済みました このところ雑用に追われ忙しい毎日でしたので、ちょうど良い気分転換になりました。

ウイリアム・モリス、昔から大好きだったんです。彼のデザインになぜか惹かれます。きっと私の好きな英国の自然をモチーフにしたものが多いからだと思います。落ち着いた色使いで植物を装飾として見事にデザインされたテキスタイルはため息が出るほど美しく洗練されています。以下はネットの解説文をお借りしました。

「19世紀イギリスを代表する思想家、詩人、そしてデザイナー、工芸家でもあったウィリアム・モリス。産業革命により大量生産品があふれた当時のイギリスにおいて、丁寧な手仕事から生まれる美を愛し、自然と装飾との共生を目指した。
 モリスは結婚を機に新居となるレッド・ハウスを建設した際、自身の目指す快適な生活空間には家具や壁紙が欠かせないものだと気づき、木版による美しい壁紙を制作。リアリズムに基づいた3次元の世界観を離れ、平面的でありながら生き生きとして壁面一杯に優雅に広がる鳥や草花が、100年以上経ったいまでも人々を魅了する居心地のよい空間を演出している。」

展示物の写真撮影は禁止なので入口の壁画模様を撮りました。ピンパーネル(ルリハコベ)1876年印刷。サンダーソンは英国有数の壁紙会社。

トレリスに絡むバラと鳥が美しくデザインされています。1862年作。

どれも素敵ですがピンパーネルが好きです。そしてこの柄もとっても好みです アカンサスのデザインが一番モリスらしいです。アカンサスはギリシャの国花で建造物などの装飾にもよく使われています。花よりギザギザの葉の方が有名ですね。

とってもシック。明るい色使いにするとまた違った印象になるでしょうね。

流れるようなデザインが目を楽しませます。素晴らしいセンスと美意識の高さにまた新な感動を覚えました。

 美しい生活をもとめて暮らしたいものですね 


国立国際美術館~プーシキン美術館展ー旅するフランス風景画

2018年10月15日 | 美術鑑賞

国立国際美術館で開催されていた(7/21~10/14)「プーシキン美術館展」を昨日滑り込みで観てきました。

 

15時頃でしたが思ったほど混んでいませんでした。もうピークは過ぎていたんですね。

17世紀~20世紀初頭のフランス風景画にたっぷり触れることできました。


みんなのレオ・レオーニ展・・・

2018年09月12日 | 美術鑑賞

友人からもらった招待券で伊丹市立美術館で開催中の「みんなのレオ・レオーニ展」を観てきました。

秋晴れの空にぽっかり浮かんだ大きな雲。平和を感じるひと時・・・

この美術館にはもう何度も来ています。穏やかな時間が流れているお気に入りの美術館です。

教科書にも載る「スイミー」や「フレデリック」などの絵本で、

日本でも親しまれているレオ・レオーニ(1910-1999)。

オランダ生まれのユダヤ人であるレオーニは、イタリアをはじめ欧米各地で活動した後、

1939年にアメリカに亡命、グラフィックデザイナーとして活躍した。

1959年、子どもの絵本に初めて抽象表現を取り入れた「あおくんときいろちゃん」を出版、

以降、40冊近くの絵本を世に送り出した。

素敵な絵に惹かれました。アート感覚のきらりと光るセンスに

大人にも人気があるのがよくわかります。

これらの絵本を読んだことはありませんでしたが、

絵にも文章にも彼の優しさがあふれていて

とても好感がもてました。童心に戻るというより、

心に染み入る不思議な魅力のある絵本だと思いました。

私の気に入ったお話しを一つご紹介します。

フレデリックーちょっとかわった のねずみの はなし 訳 谷川俊太郎 

冬に備えて、せっせと食料を集めて働く野ネズミたち。

でも、フレデリックだけはじっとして動こうとしない。

寒くて暗い冬の日のために「おひさまのひかり」を、

灰色の冬のために「いろ」を、

長い冬の間に話が尽きないように「ことば」を

集めているんだと言うフレデリック。

やがて冬が来て、食料も尽きる。だが、フレデリックが集めておいたものは、

尽きることなくみんなに楽しい時をもたらしてくれる。

 

なんか、ほっこりしました。

案外、まわりにこういう人いたりしますよね。

あくせく働くだけがすべてじゃないと気づかせてくれる。

癒し・・・

生きていくためには絶対必要。

暖かい心を忘れずに・・・きれいな心を育もう。

秋の気配をそこかしこに感じる毎日・・・

日毎に秋を感じますね。皆さまお風邪を召しませぬように・・・