ミントグリーンの風に吹かれて

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エリック・クラプトン~12小節の人生~

2018年11月28日 | 映画・TVドラマ

ギターの神様エリック・クラプトンの波乱に満ちた壮絶な人生に迫る音楽ドキュメンタリー「エリック・クラプトン~12小節の人生~」を観てきました。

「グラミー賞を18回受賞し、長年音楽界を牽引し続けるミュージシャン、エリック・クラプトンの波乱に満ちた壮絶な人生に迫る。お金や名声よりも音楽性を優先し、愚直なまでにブルースに身を捧げてきた彼だが、私生活では欲望と愛情、快楽と幸せの区別もつかないまま、いつも“何か”を探して彷徨い続けてきた。少年時代には母親に拒絶され、共にギターの腕を競い合った仲間たちも失った。親友ジョージ・ハリスンの妻への恋や、ドラッグとアルコールに溺れた日々もあった。そして最愛の息子コナーの死……。天国と地獄を行きつ戻りつするような過酷で数奇に満ちた人生を経て、初めて自分の居場所を見つけた今だから振り返ることができる、音楽と愛と魂の軌跡をクラプトン自らが語る。」ネットより抜粋

B・B・キングを崇拝するクラプトンのギターがソウルフルで哀愁を感じるのは原点がそこにあるからなんでしょう。

映画は彼の辛い過去をすべてさらけ出していました。母に愛されなかった不幸な生い立ちには心から同情しましたが、PG12指定になったドラッグ&アルコール中毒のシーンは目を覆いたくなるようなものでした。観客席に向かって暴言を吐くシーンは哀れで悲しかったです。できれば見たくなかった・・・そのころは完全にアルコール中毒でステージには必ずお酒の瓶があったようです。へらへら笑いながら締まりのない顔でステージに上がり、90分の予定を勝手に30分で切り上げたこともありました。怒った客からブーイングの嵐。当然ですよね。

「昔の栄光にしがみつくな!」心無いヤジが飛びます。思わず汚い言葉で言い返す彼。もうシッチャかメッチャか。そこにいたのはただのアル中のおっさんでした。そこまで醜態を映画で見せる必要があったのか、ファンとしてはちょっと疑問に思いました。監督は「ドライビングMissデイジー」のリリ・フィニー・ザナック。

親交を深めていたジミ・ヘンドリックスのドラッグによる急死はかなりショックだったようです。もともと孤独な人が再び心を閉ざしてしまいました。

ビートルズのジョージ・ハリスンとは親友でした。彼の名曲「While my guitar gently weeps(ギターは泣いている)」でのギター・ソロはクラプトンというのは有名な話ですね。あの泣きはジョージには出せなかったようです。

ところが、彼の妻であるパティ・ボイドに心惹かれてしまいどうしても自分に振り向かせたくて、パティに捧げたアルバム「いとしのレイラ」(デレク・アンド・ドミノス)は今では知らない人がいないぐらいの大ヒット曲ですが、当初アメリカでは予想したほど伸びなかったようです。その訳はクラプトンという名を伏せていたからだと言われています。注目を浴びることがあまり好きじゃない、目立ちたくなかったからと本人は言っていましたが、売れればやはりうれしいはずですけどね。

女性遍歴も多かった彼でしたが子供ができたことでやっと幸せをつかみかけていた矢先、その息子がなんと旅行先のホテルの窓から転落死。幼いコナー君(4歳)を突然失ったことはあまりに悲しい事件でした。

この悲しみを癒すためにまたアルコールに走るのかと心配されましたが、彼は克服しました。天国にいる息子コナー君のために生きることを誓って。

それがこの歌「Tears in heaven」です。現在は娘3人の良きパパになって穏やかな人生を送っています。幸せをつかんだ今だからこそ地獄の日々を語ることができたのでしょう。

懐かしい曲がかかった時は感動で涙が出そうでした。クラプトンのギターに久々にしびれました。



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2 コメント

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エリック・クラプトン (ひBiYuko)
2018-11-30 23:50:43
クラプトンの映画を観たのですね。
波乱に満ちた彼の姿をここから感じることが出来ました。
偉大なギタリストというイメージと同時にクラプトンの歌声はどこか寂し気な感じもしていました。
名曲「いとしのレイラ」は私もよく聴いていましたが
スクリーンで懐かしい曲が流れるとやっぱり感動しますね。
これからも音楽を極めてますます活躍して欲しいと思います。

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暗い過去 (hisuinet)
2018-12-01 22:11:00
ひBiyukoさん、こんばんは。
クラプトンのギターに魅せられて数十年が経ちます。
昔の映像をたくさん観れて良かったです。
交友関係も素晴らしく、多くの有名アーチストが登場していました。
ミュージシャンにつきもののアルコールとドラッグですが、
特にクラプトンは不幸な生い立ちにはじまり、いつも孤独と背中合わせで寂しかったんでしょうね。
ギターを弾いている時だけは辛さを忘れることができたというのもうなづけます。
誰でも夢中になれるものがあれば幸せですものね。
どん底から這い上がることができたのも彼に才能があったからこそ。
天才の人生は激しく辛いものでした。
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