初めてトベラの赤い実(種子)を見た時はあまりにグロテスクで背筋が凍った。オーバーでなく本当なんです。私、トベラの実、苦手です。なんかぶよぶよした感じの朱赤に近い赤い種子。裂果した台座に2列に並んでこぼれ落ちそうになっていた。ネバネバした様子は手にとるようにわかり、艶々と不気味に光っていた。ああ、今思い出しただけでも鳥肌が立つ。
先日、散歩道でたまたまトベラに遭遇してしまった。しかし、この時にはあの不気味な朱赤の種子はほとんど剥がれ落ち、ガクのような殻だけになっていた。この殻の色はなかなか趣のある枯れた感じで嫌ではなかった。
もう赤い種子は黒く枯れたような色になっていた。
これは黒い実?
植物の変化を追うのはとても興味深い。