kumaの写真帳、と趣味日記

眼をファインダーに通して、一瞬を記憶する。
刹那を写真に閉じ込めて、永遠の記録として綴っていきます。

北の空からの訪問者

2010-11-05 | 富山県射水・氷見地区
【射水市 足洗地区】

2010/11/03 16:00頃

ここ最近、自宅近くに300mmクラス以上の望遠レンズを装着した一眼レフカメラを持った老若男女...女性はあまり見ておりませんが...が我が住処の南側に位置する広大な田園風景のある一点を撮影しています。

遠眼から見てもcanon純正のEFレンズを装着している...うらやましいなぁ。

くらいにしか考えず、ここではたまにアオサギとかが稲刈り後の田んぼをうろうろする画しか見たことがなく、珍しいのかなぁなんて思っておりました。

その集団が、文化の日に我が団地にまで侵入してきているではありませんか。

あまり人気のない土地で、住み移ってはや7年、売れ残り区画がまだまだ多く見られるその一角の中心に向かって望遠レンズを構えているカメラマンさんたち。

視線の中央、カメラマンのファインダー越しに映っていたそいつは...

 

朱鷺が悠々と、あるいはのほほんと一匹歩いていました。

純白の羽を纏い、頭部には怒りを表したかのごとく赤く染まっており、黒く長いくちばしが印象的。

確か、新潟の県鳥なのかな?
新潟には朱鷺の保護センターなるものがあった記憶があるし、
新潟市街地には「朱鷺メッセ」、上越新幹線の車両ネーミングにも採用されてたはずだし。

富山には雷鳥という県鳥が...室堂あたりで稀に観ることができるのに...
雷鳥ですらファインダー越しで望んだことがないのに,,,

自宅の窓から朱鷺を見ることができるなんて!!

午前中は用事があったため、午後から自分も撮影隊の一員となることにw

  

14時ごろには田園のあぜ道近くに遠く4~5の群れを発見することができました。

遠くからで豆粒にしか見えないなぁ~

と思い、一度撮影を諦めました。
しかし、自宅周囲が再度騒がしくなってきたので、自宅2階窓越しに視線を向けると...



奴は再び一匹で現れました。

売れ残り住宅地は毎年毎年早いペースで草が伸びは刈られ...を繰り返します。
ひどいときは自宅周囲にダンゴムシの大群が上陸してくるときもあり、厄介だなぁと毎年頭を抱えていたりするのですが...

朱鷺にとってはご馳走になるのでしょうか。。

しきりにくちばしを地面に刺し、何やら食している様子。

そして一瞬羽ばたいたと思ったら、

 

電信柱の最上位に陣取って景色を眺めている様子。

朱鷺の眼に映る世界を俯瞰することはできないのですが、その視線の先には遠くに立山連峰が連なっていました。
なんと気持ちのよい視線なのだろうなぁ。

そして、再び地上に降り立った朱鷺は再度うろうろと餌を物色し始めます。

  

この地区は周囲に目ぼしい建物もなく、どんどん地価が下がっていっているみたい。
そんな土地に朱鷺は、人間の付けた土地の価格など構うことなくその土地に降り立ち羽を休め、餌をほおばる。
そして朱鷺を追い求めて人は訪れ、そしてその姿に引かれながらこの土地を去ってゆく。

時代が変わっても、変わらない何かってあるんだなぁと、なんとなくだけれども感じた一日でした。

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