広田寛治のブログ

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伊豆田洋之の声はポール・マッカートニーの声に似ている?

2012年04月25日 07時58分01秒 | ライブ・ドラマ・映画
2012年4月20日に代官山の「晴れたら空に豆まいて」で行なわれた「伊豆田洋之 ポール・マッカートニーを歌う」に行ってきました。今回で7回目ということですが、僕自身はたぶん4回くらいは行っているような気がします。手作り感のあるとてもホットな会で大好きなのですが、回を重ねるごとに構成が工夫され、イベントとしてかなり洗練されたものになってきたと感じています。
最初は、伊豆田さんの歌声がポールに似ているという噂をききつけ、半信半疑で行ってみました。プロデューサーのサエキけんぞうさんが毎回冒頭で述べられているように、ひとりのミュージシャンがポールを歌うという趣旨からすれば、文句なしに楽しめるステージでした。でも、ポール声かどうかにこだわって聴いたときには、正直に書けば、たしかに似ているが…そうでない曲もあるぞ、同じ声で歌っていてもポール声に聴こえるときとちょっと違うと感じるときがあるぞ、という感想を持ちました。
それでも、その歌声に魅せられて2度3度と足を運ぶうちに、伊豆田さんは全盛期のポール声の持ち主なのだということに気づくようになりました。正確にチェックしたわけではありませんが、ポール声ということだけでいえば、おそらく90年代半ば以降の曲を歌うと、個人的に、違和感を感じるような気がしています。
僕はポールの歌声はここ10年ほどのあいだに急速に変わってきていると感じています。直近の2002年の日本公演のときも、多くの方がポールは変わらないと絶賛されていましたが、僕はちょっと変わってしまったなと感じました。もちろんそれはそれで味わいがあって大好きなのですが…。
今回の「伊豆田洋之、ポール・マッカートニーを歌う」は、『ラム』収録曲が中心だった(全曲制覇しました!)ので、ポール声絶好調でした。後半の中盤あたりだったかで、ニュー・アルバムから「マイ・ヴァレンタイン」を披露してくれました。それは現在のポールの歌声とはかなり違っていましたが、それがかなりいけてたのです。個人的な感想でしかないのですが、70年代80年代のポールがこの曲を歌ったらこんな風な声だったんだろうな…という、そんな感じです。そのとき確信したのですが、伊豆田さんのポール声はやはり全盛期のポール声なのです。
伊豆田さんの声をお聴きになったことがない方は、2011年10月5日にリリースされたアルバム『幸せの扉』を聴いてみてください。オリジナル曲のなかに1曲、メリー・ホプキンの「Goodbye」のカバーが収録されています。オリジナル曲もとてもビートリーです。


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