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テレビっ子のひとり突っ込み

『MIU404』

2021-07-12 23:45:33 | 日本のドラマ
                    

2020年 日本

◆おススメ度
★★★★★

◆キャスト
・伊吹藍(いぶき あい):綾野剛
・志摩一未(しま かずみ):星野源
・九重世人(ここのえ よひと):岡田健史
・陣馬耕平(じんば こうへい):橋本じゅん
・桔梗ゆづる(ききょう ゆづる):麻生久美子
・久住(くずみ):菅田将暉
・生瀬勝久
・黒川智花
・小日向文世


◆感想

米津玄師が主題歌を担当するっていうので見始めたんだけど、リアルタイムの放送時には1話の途中でちょっと挫折。
結局、曲がリリースされて全話完結した後に一気に視聴することになったんですが、一話の途中までの印象と、"感電"のMVのイメージの差に、
「こんなのほほんとした雰囲気のドラマ、"感電"に合うの?」
って思ってたら、めっちゃやられた。

このドラマの秀逸さ、私なんかが語りつくせるものじゃないんだけど、その一つに、出だしのホンワカしたコメディ風な雰囲気が、終盤、もう生きるか
死ぬかっていうシリアスな展開になっていくっていうギャップってのがあるかと。(もしかしたら「あぶない刑事」もそんな雰囲気だったかもだけども・・)

ドラマの終わりくらいに演出される、頑張った結果、ぎりぎり命がつながったっていう安堵感、もしくは頑張ったのにぎりぎり非情な結果となってしまった
っていう後悔というのでもない、無力感を志摩と伊吹とそして視聴者が味わう瞬間にちょうどいいタイミングで流れてくるエンディングの"感電"が、ほんと
にドラマに合っていて、絶対毎回泣いちゃう。(「アンナチュラル」でも「ノーサイドゲーム」の時もそうだったけど、命かけて体力使う分、このドラマの
方が余計に水分持ってかれる気がする。)

最近の一話完結型の刑事ドラマって、だいたいゲスト出演者がちょっと旬は過ぎたけど、一時期主演やってたくらいの人、もしくは名前がちゃんと浸透してる
バイプレイヤーって感じの方々で、この人がただの通行人のような役なはずないから、犯人なんだろうっていう構図ができてて、なんとなく出演者でその回の
犯人が序盤で分かっちゃうんだけど、このドラマについてはそういうがっかり感がなく、気持ちよく見れた。各話毎マンネリ化したパターンがなかったというか。
        

まぁ、菅田将暉の登場は分かりやすくそのパターン(登場した瞬間、ラスボス臭出ちゃう系)ではあるんだけど、ストーリー的に視聴者が犯人捜しを楽しむ系
ではないパターンだったので、次はいつストーリーに絡んでくるんだ?って楽しみもあってよかったかなと。

あとは、特に何でもない役で"りょう"をゲスト出演させてたり、小日向さんはそうなの?え、違った?いや、でもやっぱり・・・?みたいなどっち?っていう
ドキドキ感があったし。かといえば、松下洸平、渡辺大知あたりはセオリー通りな出演だったりと。


志摩が、自分の相棒候補になった綾野剛演じる伊吹藍について色々なところを聞き込み回った際に、「何かいいところ一つくらい」って無理に引き出した
答えはみんな一緒で「足だけは速かった」と。

そんな設定のせいか、このドラマの中で、綾野剛ってばダッシュのシーンがやたら多い。めっちゃ大変そう、って思ってたけど、綾野剛の経歴見てたら、
高校まで陸上部で、けっこう大会とかで優勝したりなんだり、足に自信のある方だったのね。映画『奈緒子』まで出ててびっくり。
じゃー、この足はや設定は、綾野剛のためにできたようなものなんですね。

綾野剛をちゃんと認識したのは、「セカンドバージン」の鈴木京香の息子役で。その他のドラマとかでもちょい役で出てるのを見かけることはあった気が
するけど、ほぼ、このセカンドバージンでの役のようなちょい狂気を感じるクズ男、って感じの役だった気がする。
で、その後なんかちょっとブレイクしてきてたのは知ってたけど、次にちゃんとみたドラマが「空飛ぶ広報室」でのさわやかイケメン役だったので、元の印象と
全然違って超びっくりしたことを覚えている。(「カーネーション」と「最高の離婚」はその後に見ました。)

         

星野源は、「タイガー&ドラゴン」、「未来講師めぐる」と来て、次に見たのが「ゲゲゲの女房」(確か、松下奈緒の弟役?)だったので、その時出世したなー、
って思ったんだけど、その出世がほんとただの第一歩で、さらにブレイクしていったのがびっくりでした。「箱入り息子の恋」で主演したのもそうとう出世
したと思ったのに、まさかガッキーと結婚するまでとは・・・。

岡田健史については、「中学聖日記」、町田啓太が好きで見たせいか、マンガと比べて実写が生々しすぎたのか、ちょっとキモくて2話の途中で挫折した
のでなんとなくその後気になってましたが、いい感じの俳優さんに成長してました。
どっちかっていうと、(例えば福士蒼汰とかと比べると)陰キャなさわやかイケメン若手俳優さんなので(なんか矛盾した表現ですが、チャラい感じが全くない
といいますか・・・)そこが今回の役どころにすごくマッチしてました。
で、いい感じにこのドラマのなかでも成長していくし、役者としても1話から最終話まで比較すると、すごく成長してる感があったかなと感じました。
岡田健史演じる九重世人の父親も、この手の刑事ドラマにありがちな型にハマらず、いい父親だったし。
        

麻生久美子は「CASSHERN」(キャシャーン)で見たのが初認識。「RED SHADOW 赤影」も見てたけど、認識できてなかった。
「CASSHERN」では、清楚な美人さんだったのに、「時効警察」ではコメディな感じもハマってて、その振り幅が見事で好きになっちゃいました。
主演女優さんじゃなくっても、こういう感じでずっと活躍していってほしいなって思います。
(なんとなく、竹内結子さんは年齢が上がるにつれ、主演女優から若手女優の母親役にシフトしていくのが耐えられなかったのかなー、なんて思ったりも
したので。ブレイク期間が長すぎたのかなー。)

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