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りたいあまん

リタイア後どうしたら充実した人生を送れるか。日々模索しています。

身辺整理

2020年01月13日 | リタイア日記
今日の新聞で人生案内を読む。担当は作家の出久根達郎である。
相談内容は或る女性の祖母が洋服をため込んで捨てようとしなくて
困っているというもの。
90歳の祖母は認知症であるが大量の服を所持している。
孫の相談者は母親の負担を減らそうという思いから片付けようと
するが、祖母は「まだ着ることができる。いつか自分が片付ける
から手を出すな」と言って激高するそうである。
この相談に対して出久根氏の回答はきわめて明快で説得力十分な
ものであった。
処分については自分の所有物でないものは相手の許可がいる。
祖母は、はっきりいやだと言っている。
あなたには不用のものでも祖母にはかけがえのない宝物である。
と回答し、さらに
「自分の大切な物をゴミと断じられると、自分の人生を否定され
たと同様の気持ちになるのです」と付け加えている。
ここのところは読んでいてまったく同感だなと感じ入った。
私も、たとえ紙切れ一枚であっても何かが書いてあれば勝手に
捨ててほしくないと思うのである。
人生案内の回答者は他にも何人かいるが、この人ほど人生をよく
分かっていて、きっぱりと一刀両断できる人は少ないのではないだろうか。
出久根ファンが多いのには納得である。