どうでもいい日記

なんとなく、政治や経済、英語のことなど。
夢は海外移住…か?

「隷属国家 日本の岐路」読了

2008年09月23日 10時58分42秒 | 読書
相変わらずの,明瞭な論理展開に感嘆した。
わかりやすさと説得力。
この二つを兼ね備えた国際関係論を書ける人は少ない。
やっぱり北野先生は最高だ。

今までの著作と最も異なる点は,メッセージ性の強さだと思う。
日本はもう,他国に依存するのをやめようよ,
米国とも中国とも違う,独自の道を歩む時期がきてるよ,
という強いメッセージが込められていると感じる。

今後,日本が国際社会で生き残るための,
その具体的な処方箋がいくつか提示されてて,
それがまた,これまでの著作とは明らかに違う。
現状把握を完了し,さらにもう一歩踏み込んだ感がある。

著者の言う通り,現在,日本が岐路にあることは間違いない。
それに対してどう対応していくか,これには様々な意見があるだろう。
正直,著者が提示する解決策は,楽観的すぎる印象を受ける。
しかし,本文中にもあるように,
要は,方向の明確化と統一化の問題なんだと思う。

北野先生の,日本国への応援歌。
あとがきの“夢”を読むと,泣きそうになる。
こういう姿勢,立脚点が,私を心酔させるのだろう。

日本国民なら,一読の価値がある良書。
悪いこと言わないから,いますぐ買って読みなさい。
私も今から再読するから。
★★★★★。

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