どうでもいい日記

なんとなく、政治や経済、英語のことなど。
夢は海外移住…か?

iPhoneを巡る考察

2008年06月12日 12時33分49秒 | その他雑考
前言撤回します。iPhone,ちょっと欲しいです。
スペックをまじまじと見たら,けっこうイイなと。特に価格が(笑)。

以前,会社で実物を見たときは,魅力的だなぁとは思ったけど,
自分がそれを使ってる姿を想像できなかった。

全機能を使いこなす自信がない,てのが最大の理由。
すでに,携帯の高機能化に頭がついていかない状態なのね。
現行機種に追加して欲しい機能も特にないし,
どうしてもiPhoneでなければならない理由もない。

今の私はそもそも,鳴らない電話を“保険”として持ち歩いてる。
いろんな機能を携帯一つに統合したい,という気持ちはあるけれど,
でも携帯電話は,国内メーカーのがベターだと思うな。
私は今モトローラ使ってるけれど,
電話としては,やっぱ国産の方が,微妙な使い勝手がいい。
欲しいと書きつつ否定的なことばかり書いてる(笑)。

androidがどこまで使えるプラットフォームになるか,
個人的にはそこが一番の関心事。
言い換えれば,androidはモバイル端末のwindowsになりうるか,
そして,iPhoneの先行メリットを打ち消すだけの力があるか,てこと。

web上ではandroidに否定的な見方が多いけど,
androidはwindowsとは違う。どちらかと言えばMSXに近いと思う。
symbian最強の現状はわかってるつもりだし,
いつ出てくるかもわからん端末に期待するのもどうかと思うが,
まずは一発目の準拠端末を見てみたい。

出荷ロットを重ねて,Leopardが安定動作するようになるまで一年。
その頃には,今使ってるM702iGも相当,老朽化してるだろう。
そこまでにandroid端末が出てくることは,
ま,残念ながら,まずありえないな。たぶん。

androidの面白さは,googleの“力”ではないのですよ。
googleの資本力をもってすれば,google phoneを作るのは簡単だと思う。
でもgoogleは,あえてそれをしなかった。
googleがやろうとしていることは,
携帯の世界に,世界中のweb開発者の圧倒的多数の力を入れる,
そういう“仕組み”を作ることだと思うのです。

たぶんandroidが軌道に乗れば,
linuxと同じく,複数のディストリビューションができるだろうし,
ものすごい数のアプリケーションが生まれると思う。
そうなると,まるでPCと一緒だ。
自分が欲しい機能だけを取捨選択し,
自分の用途に最適化した,自分専用の携帯が作れる。

これらは完全に個人的な想像なんだけど,
googleがandroidでやろうとしてるのは,そういうことだと思う。
すごく独創的で,私なんかはワクワクしちゃうな。
発想の壮大さという点で,googleは完全にappleの上をいってる。
windows mobileなんて問題外。チンケなもんだ。
ま,それでgoogleが儲かるかどうかという話はおいとくとして(笑)。

ずいぶんとiPhoneの話から脱線してしまった。
iPhoneを買うか買わないかと問われたら,私はまだ買わない。
でも,非常に魅力的な端末であることは,全面的に認める。

で,今回,appleのHPを眺めてて思ったんだけど,
apple製品のラインナップの中では,
今の私のニーズに合うのは,むしろiPod touchかもしれない。

iPod classicは,携帯HDD的,
iPod touchは,携帯ブラウジング端末,
iPhoneは,携帯電話にtouchの機能を付加したもの。
シリーズにしてズラッと並べてるけど,
ものすごく大胆な,機能とコンセプトの差異化をやってる気がする。

160GBのclassicより,16GBのtouchの方が高価なのが印象的だ。
PCには,取扱可能データ量によってヒエラルキーがある。
16GBよりも,当然,160GBの方が高価。
でもiPodシリーズにはこの常識は適用されない。
フラッシュとHDDの差こそあれ,この逆転現象は面白い。
コンセプトでお金を稼ぐappleのやり方を象徴してると思う。

スマートフォンと呼ばれるものがどんどん出てきているのを見ると,
PDAという考え方はすでに終わってるんだなぁと,しみじみ思う。
myloもzaurusも,iPhoneとiPod touchに止めを刺されるかもね。
apple恐るべし,だな。やっぱすげぇや。
それに唯一対抗しうるのがandroidだと思うけど,さて,どうなることやら。

結局,私が興味あるのは,端末そのものより,業界動向なんだよね。
何を見ても,投資家的視点を捨てきれない。
まったく,悪いクセが身についたもんだ。