「初恋のきた道」

チャン・ツィイーのデビュー作。
見よう見ようと思ってて、忘れてましたっ。
こちらも「ひらりんのお蔵入りしそうな作品リスト」の中からの脱出作品。
（リストの中で「これはっ・・・」という作品があったらオススメコメント書いてね。）
１９９９年製作のラブ・ストーリー、８９分もの。

あらすじ
中国の寒々とした田舎の村の老教師が亡くなった。
息子が町から駆けつけ、葬儀の手続きを村長らと話し合う。
残された教師の妻はしきたりどおり、棺を担いで墓まで持って行きたいと言い張る。
それには彼女と教師の出会った時の恋物語が隠されていた・・・。

ここからネタバレ注意↓（反転モード）
若い頃の娘役（ディ）にチャン・ツィイー。
デビュー作だけあって若々しい・・・初々しい。
ホント彼女は表情豊かだよね。
村に赴任してきた若い教師ルオに一目ぼれ。
何とか気を引こうと、あの手この手で彼にアタック。
学校に近い古びた井戸に水を汲みに行ったり・・・
山道で待ち伏せしたり・・・
お弁当を食べてもらいたくてわざと取りやすい場所に置いていったり・・・
実にけな気、いじらしい。
いったん彼が、町に帰ってしまった時も、吹雪の中いつもの山道で彼を待ってみたり・・
大恋愛の末、身分の差を乗り越えて結ばれた二人。
それからずっと村の学校を守り続けてきた教師。
それを支えてきた妻。
そんな思い出の道を忘れないで・・・という気持ちで棺を運びたかったのでしょう。
手間がかかって大変だからと、村長に言われたけど。
実際人手を雇ったら、彼の教え子が無償で手伝ってくれました。
お墓は、学校を見渡せる古井戸のそばに作られた。
葬儀代が浮いたので新しい学校の建設費用として寄付。
教師は校舎建設の費用集めをしてて倒れて亡くなってしまってたのです。

この作品のチャン・イーモウ監督は「ＨＥＲＯ」や「ＬＯＶＥＲＳ」の人。
上手く、チャン・ツィイーの魅力を引き出してる。
色彩感覚が他の人と違う。
今の時代の部分は白黒映像・・・寒々しくて悲しげ
昔の恋物語の部分は色鮮やかな映像・・・ディの赤の衣装が印象的

葬式のあと、息子が一時間だけ教壇に立って授業をしました。
教師だった父が望んでいたというので・・・。
父に似た良い声で朗読する息子。
良い息子を演じてます。

そういえば、家の壁に「タイタニック」のポスターが貼ってありました。
あと、サッカーのポスターも・・・ACミランらしい縦縞のユニフォーム・・・
白黒映像部分なので詳しくわからなかったけど・・・


タイトルからすると地味ーーーなイメージかな・・・と思っちゃうけど、
全然違います。
なんか良い感じの映画でした。

ということで今回は
チャン・ツィ良い度・・・★★★★☆

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