作って遊ぼう&学校の応援

 小学校でオモチャを身近な材料で作っています。また、最近プログラミングで学校支援アプリを制作しています。

学校支援一覧表や年間計画の作成

2015-08-21 23:09:28 | 社会に開かれた学校
 学校応援団のあるなしに関わらず、地域住民による学校支援は全ての学校で行われるようになってきました。その必要性が高まってきているということです。
 そこで、自分の学校でどのような地域からの支援が行われるか知っていますか。学校として、組織的な仕組みとするためには、このことが重要になってきます。学校支援の全体像を把握する一覧表やその学校支援を時系列に列べた年間計画をぜひ作りましょう。


 下記プリントをダウンロードしたい方はクリックしてください。
〈ダウンロードページ〉



① まず、職員の皆さんから"本校の地域からの学校支援"の情報を集めます。そのためにこのようなプリントを作ってみました。

 これを全職員に配布して、この一年間にあった本校の学校支援情報を集めます。

② 学校支援の一覧表を作る。
職員から集めた地域からの学校支援情報を一枚の紙面にまとめてみました。
[小学校版一覧表]


[中学校版一覧表]


 表題が生涯学習***となっていますが、関係の皆さんにこの一覧表を見せ意見を求めると、「実は小中学校での生涯学習の年間計画が各学校で違うんです。学校における生涯学習をどう捉えればいいか私自身もわかっていないように思います。この一覧表を見ると、
そこの問題点が解決できるように思いました。」との意見を聞いて、小中学校の生涯学習について考えてみました。
 結論は、学校における生涯学習を次の3つと捉えました。Ⅰ学習指導要領に沿った指導を充実させること。これはそうすることで〈生きる力〉が身に付きます。Ⅱ実際に、見て、触れて、活動して、体感する体験活動です。生涯学習で求めているのは実践力だからです。次にⅢ保護者や地域住民との連携協力した教育活動です。子どもたちが将来社会の一員として生きていくためには、人との繋がりは必須条件だからです。この3つを小中学校で身に付けなければならない"生涯学習の基礎を培う"ということと考えました。一覧表中の□で始まる項目が保護者や地域住民との連携協力した教育活動ですから、ほとんどが地域住民による学校支援の一覧表とほぼ等しいものになります。また、このことで"小中学校における生涯学習とは何か!"も理解できます。

③ 学校支援年間計画の作成
 一覧表をもっと便利にするためには、項目を時系列に並べて詳しくしました。具体的には、出来るだけ正確な期日、学校担当者、学校が支援を必要とする人材の詳細、コーディネーター(所属、氏名、連絡先)の項目を設けました。
[小学校版学校支援年間計画A]


[中学校版学校支援年間計画A]


 これが学校で作った学校支援の年間計画です。学校が求めている支援がよくわかります。
 コーディネーターがいれば、一つ一つコーディネートしてくれるので、コーディネーターの欄は必要ありませんが、学校応援団の場合は、全てがボランティアで営まれるためにコーディネーターがいても、全てコーディネーターに任せることはできません。膨大な仕事量です。そこで、まず、学校の第一の支援者はPTAです。PTA役員会にこの年間計画を見せて、保護者に支援できることを決めてもらいます。したがってコーディネーターの所属欄には"PTA"と記入します。氏名の欄には"○○○○"とPTA役員の氏名を記入します。この方が、実施期日の一月前までに人集めを責任をもってするということです。人集めが難しい場合は、月一回のPTA役員会で「助けて」と呼び掛けると、PTA役員から救いの手が伸びます。協力し合うことができます。そうして出来上がったのが次のものです。
[小学校版B]


[中学校版B]


 "PTA"というと文字と"○○○○"のPTA役員の氏名が入りました。
 残ったPTAにできないところを、地域の皆さんつまり学校応援団に頼みます。したがって、個人名のところは、学校応援団の協議会の委員一人一人がコーディネーターになってもらいます。特定のコーディネーターがいても、ボランティアですので、仕事の量を制限して、協議会委員が分担して補います。そうやって学校支援年間計画が完成します。
[小学校版C]


[中学校版C]


 これで学校支援年間計画の完成です。
 
 最後まで本ブログ読んでいただきありがとうございました。冒頭で述べましたが、これらの計画があることによって、学校支援の全体像が掴め、学校経営という視点で、このことを考える土台ができたと言えます。
 また、計画があれば確実に来年度に引き継ぐことができます。
 自校の計画を作成する場合は、ぜひ冒頭にある〈ダウンロードページ〉を活用してください。これらがそのまま一太郎やワード文として取り出せます。図(PDF)や絵(JPG)でもダウンロードできますので、スマホやタブレットでも詳しく見ることができます。