石見銀山トンネルを抜けて更に北進し、分岐点を西北に
向かって車を走らせると程なく国道9号線に合流をしました。
国道9号線を暫く走っていると左前方にピラミッド型をした
建物が観えて来ました。その建物の前面の法面部分に整然
且つ美しく咲き誇る躑躅(つつじ)にも目を奪われました。
その時右前方を見ると仁摩サンドミュージアムパーキング
の看板が目に入り、ここが博物館になっていることが分かり
ました。
この博物館はふるさと創生事業として1991年に開館をし、
琴が浜の鳴り砂をテーマとしていて、鳴り砂を用いた「一年計の
砂時計」があり「世界最大の砂時計」と謳っております。
そしてこの砂時計は「砂暦」と名付けられていて、一tの砂を
一年を費やして流していくものです。当然綿密に流量計算がされ
コンピュータ―制御ににより正確な日時が刻まれるようです。
此のミュージアムを造った主目的は、琴が浜の鳴り砂の保全と
環境を維持保全することに有るようです。未来永劫鳴り砂が鳴り砂で
有り続ける事を心底願うものであります。
更に西に針路をとり走り続けると江津市に入って来ました。
山陰のここらの海岸は白砂青松の風光明媚な砂浜が延延と
続き、車を停めてついつい見惚れてしまいました。
そしてその駐車場で空を見上げると鳶(とんび)の大群を
発見しました。烏(からす)の大群はしょっちゅう見ることが有る
ので珍しく有りませんが、田舎育ちの私でも一度にこんな鳶の
大群に出会う事は初めての経験でした。
暫くはこの鳶達が自由気儘(きまま)に乱舞する光景を呆気
にとられながら眺めておりました。
そしてその時空は雲で覆われてきており、夕刻に近づくに
つれ暗くなってきつつあったので、更に先を目指して出発致し
ました。
以上で今日のリポートを終わります。