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社長のつぶやきブログ

 神戸市へ小旅行 NO.1明石公園  その5 明石城の坤(ひつじさる)櫓の見学

2012-03-19 11:46:11 | 日記

   明石城は徳川家康の長男の信康の娘の登久姫(とくひめ)と

小笠原秀政との間に出来た二男の小笠原忠真(家康の外孫)が

1619年に築城したとのことです。

  1632年に小笠原忠真は小倉藩に転封となりましたがその後

数代の城主の変遷を経ております。

  城の建築様式は連郭式平山城となっているようです。平山城

(ひらやましろ)とは何だろうと思われる方もいらっしゃるのではな

いでしょうか。平地の丘陵部分に建てられた城であるとの解説が

あったので、多分そういう意味だと思います。

  今回無料で一般公開されたのは坤(ひつじさる)櫓でした。その

外観写真を近くから撮りました。

  ボランティアの方に誘導されて櫓の中に入って行きました。公開

されているのは一階部分のみでしたが、案内の御婦人が一生懸命

説明をしてくれました。

  その中で最も興味を引いたのが明治2年に廃城令が発布されて

兵庫県は一番主要で文化的な価値の高い姫路城を除き他の城は

取り毀すよう命令が下ったそうです。その時現存する2つの櫓も取り

毀される運命にあったのを地元住民の必死の請願運動の甲斐があ

って保存が認められたようです。地元住民の方に拍手を送りたいと

思います。

  それともうひとつ感心したのは比較的近世になって建物に斜交い

(はすかい)の工事を施すことにより耐震性が格段にアップし、先般の

阪神淡路大震災の際の損傷を免れたとのことです。「備えあれば憂い

なし」がぴったりあてはまるようです。

  斜交いの実際の写真を上に掲載しています。柱間にカケ印の様に

斜めに取り付けられた斜材です。これが建築物の耐震性アップに抜群

の効果を発揮する様です。

  私が懸命に案内の方の説明を聴き、幾つか質問をしている間を利用

して妻が櫓の一階部分の写真を撮っていますのでご覧下さい。それから

坤(ひつじさる)櫓の格子の間から南方面や、巽(たつみ)櫓の写真を撮っ

ていますのでご覧下さい。

  今日は思いがけずこういう貴重な文化財を見学する事が出来て本当

に来て良かったと思いました。

  因みに此の櫓ともうひとつの巽櫓は昭和32年に国の重要文化財に

指定されているようです。

  明石公園の記事はこれで終了致します。次はいよいよこの旅行の

真の目的地のリポートです。