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社長のつぶやきブログ

 歴史探訪 西大寺文化資料館

2011-03-09 14:53:18 | 日記

   神崎梅まつりの後は、妻が予てから行くことを切望していた

 西大寺文化資料館を訪ねました。

  郷土西大寺における自然や文化財の保存研究を奨励し、郷土の

 文化向上に寄与する為に設立された西大寺愛郷会によって運営

 されています。中国銀行西大寺支店から西へやく50mのところに

 有ります。

  建物は相当の古さを感じましたが、天満屋の衣裳倉を借りている

 そうです。古いなりにも重厚さと品格を感じさせる外観を保持しています。

 中でも驚いたのが入口に鼠が侵入しないように鼠かえしが設置されて

 いたことでした。

  展示品はやはり全国的にも有名な西大寺会陽に因んだ物が目に

 付きました。光が反射して写真が見にくいかも知れませんが本物の

 宝木(しんぎ)があったので撮りました。

  最も感動的だったのは、かの有名な狩野派最後の絵師といわれる

 狩野永朝(かのうえいちょう)の西大寺会陽図(複製)でした。

 案内の御婦人の説明では西大寺観音院の本堂に2倍の大きさの

 本物の絵があるが遠くからしか観れないのでこちらの方が近くで

 はっきりと見えますとのことでした。

  確かに2,000人もの群衆を、一人一人精緻に描いたその図は

 流石に唸るしかない出来栄えで、暫く見惚れていました。

  それから上方に嫁入りのお籠と時代は不明ですがアイロンと

 思しき展示品が有ったので撮りました。

  上方写真にこのブログにも度々登場してくる宇喜多能家の肖像画を

 撮りました。実物は岡山県立博物館に在り、県指定文化財になって

 います。土佐派の画人が描いたとのことです。戦国時代の乱世の

 武将らしく眼光鋭く紙背を貫き、圧倒的な威圧感を発しています。

 この祖父の類稀(たぐいまれ)なる武将の血が孫の直家に受け継がれたで

 あろうことは容易に想像できます。

  最後に1862年西大寺観音院の本堂が建立された際に、建築に当たった

 大工が二十分の一の模型を作製し、それを展示しています。

 その精密な技巧は正しく匠といえるでしょう。

  以上西大寺文化資料館についてのレポートでした。