雪舟の不二雪信が佐野いづれ歟寒き
玉あられこけるや不二の天(テ)辺より
不二颪(ふじおろし)十三州のやなぎかな
不二ひとつうづみ殘してわかばかな
不二を見て通る人有(あり)年の市
道立子ノ東行ヲ送ル
贈るに湖の月をもてす答ふるに富士の雪を以テせよ
飛蟻(はあり)とぶや富士の裾野ゝ小家より
湖へ富士をもどすや五月雨(さつきあめ)