石に腰を、墓であつたか(秋葉山中)
芽ぶく曇りの、倒れさうな墓で
山に白いのは新らしい墓で
なんとなくあるいて墓と墓との間
雪ふりつもる有縁無縁の墓と墓
小春日有縁無縁の墓を洗ふ
松のなか墓もありて
横浜居留地
夕風に外人の墓はいよいよ白かり