灰汁(あくじる)の水が澄(すみ)きるわか葉哉
けし炭の庇にかわくわか葉哉
子どもらが反閉(しやつくり)するやわか葉陰(かげ)
ざぶざぶと白壁洗ふわか葉哉
つるべ竿(ざを)きよんとしてあるわか葉哉
よい程にたばこのしめる若葉哉
(辻 村)
わか葉して男日でりの在所哉