あらたふと青葉若葉の日の光
いも植て門は葎(むぐら)のわか葉哉
むぐらさへ若葉はやさし破(やぶ)レ家
物の名を先とふ荻の若葉哉
藪椿門はむぐらの若葉哉
(招提寺鑑真和尚来朝の時、船中七十餘度の難をしのぎたまひ、
御目のうち塩風吹入て、終に御目盲させ給ふ尊像を拝して)
若葉して御(おん)めの雫(しづく)ぬぐはばや