2014年4月18日(金)
監督:ベン・ステイラー
出演:ベン・ステイラー、クリスティン・ウィグ、ショーン・ペン
1939年に発表されたジェームス・サーバーの短編小説「虹をつかむ男」が原作のダニー・ケイ主演映画「虹を掴む男」(1947年公開)のリメイク作品。
「虹を掴む男」は観ていないが主人公の名前「ウォルター・ミティ」だけは知ってたぞ。
敬愛する脚本家・演出家の高橋いさをさんの作品に「ウォルター・ミティにさよなら」(これも観てないが)というのがあるからである。
いさをさんとは長い(かれこれ四半世紀)の付き合いである。
寡黙な人である。
無類の映画好きでもある。
酒癖はちょっと悪いかもしれぬ。
そして、私の法廷を見に来て、唯一ダメ出しができる人だ。
最近はご無沙汰してるけど元気かな? いさをさん、たまには飲みましょう。奥様にもよろしく。
・・・あ、いつのまにか映画の話じゃなくなっている。
Yahoo映画のレビューなんかを読むと意外にも辛口のコメントが多いようだが、私は純粋に面白かったし楽しんだし感動したぞ。
自分の人生を変え始めたウォルター・ミティの面構えが非常によかったし、ショーン・ペン演じるカメラマンもカッコよかったし、大自然の映像はこれでもかというくらい圧巻だし、ストーリー展開の微妙な不条理さが笑いを誘ったし。
辛口のレビューを読むと、「ストーリーが不合理でついていけない」というのが多いような気がするが・・・・。
え? いや、あの、だって、この作品、不条理劇の典型でしょ?
不条理劇を観て条理を求める感想を書くって、どうよ?
「不条理なストーリー展開なのに笑わせてくれる」というのは、作り手にかなりの力量が備わってる必要があるのに、そのあたりはあまり評価されないんだな。ベン・ステイラー、お気の毒。
85点。