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つれづれなるままに弁護士(ネクスト法律事務所)

それは、普段なかなか聞けない、弁護士の本音の独り言

怒るの休憩~としまえん問題~

2020-09-15 18:51:49 | としまえん問題

今日は怒るのお休み。

何故って、今日は「としまえん」の開園記念日=誕生日だから。

「としまえん」は1926年の開園だから今年で94回目の誕生日、94歳だ。

ハリーよ。

ダンブルドアを敬愛したごとく、エンタメ人生の大先輩「としまえん翁」をいたわるのじゃぞ。

 

さて。「としまえん」の誕生日を祝う人たちが昨日の夜からTwitterに思い思いの「としまえんのベストショット」をアップしておられる。

これがメチャメチャ、素敵!

プロの写真家顔負けの作品のオンパレードだ。

いや、マヂで。


写真をアップされたご本人のご承諾を頂けていないのでここではそのお写真を引用できないが、心が震える素敵な「としまえん」の写真を見ているうちにふと考えた。

Twitterにアップされた写真は時間と共に無数のツィートの海に埋もれて行ってしまう。

ならば、「としまえんの写真」だけを集めたウェブサイト?ホームページ?を作って、みんながそこに「としまえん」の写真をアップして、「としまえん」が懐かしくなった人たちがいつでもネットの世界で「としまえん」を訪れるようにできないものか。

Twitterで呼びかけたところ、ある方がGoogleフォトの共有機能を使った写真公開を考えてくださった(情報、公開されてるかな?)

で、昨夜、私は私なりにベッドの中でうだうだ考えて思いついたのがこれ↓



 

「あの日のとしまえん」(仮題)

入口の「入園する」ボタンをタップすると(基本、スマホ仕様に考えている。いつでもどこでも「としまえん」に行けるようにするためだ。)、その下の「ようこそ!あなたは○○○人目の入園者です」のカウントが増える。




最初に「はじめにお読みください」という入園のルール↓



内容的には、

1)この「としまえん」には誰でも入園できること

2)自分が持っている「としまえんの思い出」の写真を誰でもアップできること

3)アップした写真の著作権は、ウェブサイト掲載中はウェブサイトの管理者に帰属すること

4)アップした写真を削除・非公開にしたいときはいつでも管理者に連絡すれば対応してもらえること

5)「としまえん」以外の写真のアップは不可

6)個人を特定できるような写真は、その個人の承諾がある場合に限りOK(その個人から削除要請が来たら削除される)

7)気に入った写真を見つけたら無料でダウンロードできる(スマホの壁紙や、個人用のTシャツのプリントなんかにも使える)

8)ただし、あくまでも個人が「としまえん」を懐かしむ範囲での使用に限る。商業利用は不可。

って感じ。

スクロールして最後まで読んだら「同意します」ボタンをタップ。

すると、懐かしい「としまえんの全体図」画面が(ここから画面は横で使用)


(としまえんさんのHPからお借りしました)

ここからがミソで、全体図の行きたい場所(例えば「プール」)部分をタップすると、



「プール」を撮影した写真がどばーっと!

写真は撮影年月日順に並んでいるので、自分が見たい時期(例えば、自分が高校3年生だった年の夏とか)をピンポイントで探して、見つけた写真を拡大して「思う存分、懐かしがれる」

写真には、写真をアップした際の撮影者の思い出のコメント(例えば、「彼女との初デートで行ったとしまえんのプール。でもこの写真撮った後、流れるプールで足つって監視員さんに助けられました。彼女にはフラれました」とか)も添えられている。

汚い手書きのラフプランには書いてないけど、

「開園から閉園までの歴代アトラクション一覧」ボタン

とか

「1927年~1936年」「1937年~1946年」・・・と10年毎のボタン

なんかも作って、そこから写真ページに飛べてもいいかもしれない。

気に入った写真は無料でダウンロードして自分のスマホに保存しておける。

本当は、西武さんとも仲直りして、全体図の中に「売店」も作って、そこをタップしたらいつでも「としまえんグッズ」を売っている西武さんのインターネットウェブサイトに飛べるようにできたらいいなぁとも思う。

西武さんだけじゃなくて、としまえん好きの人たちが自分が持ってるとしまえんグッズを交換したり、売買したりするページもあっていいかもしれない。

転売ヤーはお断りなので、売買する場合の値段はあくまでも購入時の正規の価格のみOK

どうしても購入時の価格が分からなければ一律一品500円均一。

金を儲ける場ではなく、思い出を大切に保管しておく金庫のような大切な場所。

 

誰でも、いつでも、どこにいても、スマホさえあれば懐かしいあの時の「としまえん」に行ける。

入園は無料。

写真のアップも誰でもできる。来るものを拒まない。誰にでも優しい。

時に不心得者が変な写真をアップしたりする悪戯をはたらくかもしれないけど、そこはみんなで協力してカバーする。

現実世界の「としまえん」はどんどん解体されちゃうけど、みんなが思い出に持っている「としまえん」はウェブサイトの中で永遠だ(期間限定公開でもいいかもしれないけど、わたし的にはずーっと続けて行きたい)。

もちろん、最後の「出口」ページにはこれ↓



このアイディア、どうだろ?

まずはウェブサイト作るのにいくらくらいかかるのかを知りたい。

こういうの詳しい人、ぜひ、情報を。

有志でお金出し合って、「ウェブサイト あの日のとしまえん」を立ち上げるか、

クラウド・ファンディングで資金を集めるか。

「平岩さん、なに水臭いこと言ってるんですか。

それともとうとうボケましたか?

うちで作りますよ。うちで。もちろん無料格安で。」

というのも大歓迎。

 

あと、どれくらいの方が趣旨に賛同してくれて写真を提供してくださるかも重要。

そうだなぁ。最低1000枚~2000枚は欲しい。

たくさんあればあるほどいい。

1日では見切れない、数千人の「としまえん」の思い出。

 

としまえん問題について怒るべきところは怒る。声を上げるべきところで黙り込むこともしない。

でも。

顔を上げて笑顔で前を見よう。

できることを精一杯やろう。

「としまえん」はお金がなくても、最後まで、精一杯、アイディアで僕らを笑顔にしてくれた。

僕らは「としまえん」で育った。

「としまえん」に何か一つでも恩を返す、というのはこういうことではないかと思う。

この企画、一緒に考えてお手伝い来てくださる方、ご連絡くださいm(__)m


怒りの所在⑦~としまえん問題~今日は怒りで吐きそうだ

2020-09-14 17:17:32 | としまえん問題

としまえん問題は続く。

今回は東京都さんへの怒りの内容を分析して書こう。

と思ってたところに、とんでもない情報が飛び込んできた。

以下、なるべく心を落ち着けて、自分で決めた「としまえん行動規範」を守って書く。

 

としまえんを閉園した跡地には広域防災拠点となる練馬城址公園とハリポタ施設が作られる。

ハリポタ施設に関しては関係者(東京都さん、練馬区さん、西武さん、ワーナーさん、伊藤忠さん)の間で今年6月12日、「都市計画練馬城址公園の整備にかかる覚書」が締結されている(以下「覚書」)。

何故か、東京都さんのHPには覚書に添付された「別紙」しか公開されていないので↓

https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2020/06/12/01.html

覚書全文を読みたい方は、たとえばこちら(池尻成二議員のブログ)をどうぞ↓

https://www.ikejiriseiji.jp/news188/

 

たいした量じゃありません。全部でたかだか8条。

A3なら1枚。A4でも表裏印刷すれば1枚で済む程度のぺらっぺらな覚書だ。

で、他には?

ありません。

としまえんを潰して広大な跡地を広域防災拠点としての機能を有する練馬城址公園として整備する、という目的があったにもかかわらず、としまえん跡地の約半分(石神井川の北側)にハリポタ施設を作って30年間、営業することを認めた関係者の皆さんの間の取り決めは、文書化されているものはこの紙っぺら1枚の覚書だけだ。

にわかには信じられなかった。

詳しくは池尻成二議員のTwitterを確認されたい↓

https://mobile.twitter.com/ikesans/status/1305382569102331909

 

東京都は池尻議員の開示請求(「覚書以外にも、たとえば、開発事業区域の詳細を定めた合意書とか確認書とか、覚書6条2項に定められている西武さん、ワーナーさん、伊藤忠さんの「配慮」の具体的内容について取り決めた文書を開示してください」という東京都への要求)に対して、「それらの文書は存在しない」と回答しているのだ。

しかも、覚書第2条で定められている別紙「覚書の対象区域」はこれ↓

https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2020/06/12/documents/01_01.pdf

バカにしてんのか?

池尻先生もTwitterで指摘しているが、つまり、開発区域の正確な位置や面積とか、覚書に則った具体的な開発・建設条件とか、工事の工程表とか、施設のどの部分にどのような形で練馬城址公園の機能の一翼を担わせるのか、何一つ決まっていない状態で8月31日に「としまえん」は閉園され、翌日からは区民の中から保存や練馬城址公園内での存置を切望する声が上がっているアトラクションを解体搬出し始めた、ということだ。

これからは区民の中でも保存を求める声の高い「としまえん」内の樹木の伐採も始まるだろう。

ハリポタ施設の敷地からは外れているプールエリアだっていつ解体工事が始まるか分からない。

 

覚書第6条2項には、

「丙(西武さん)、丁(ワーナーさん)及び戊(伊藤忠さん)は、開発事業区域(=ハリポタ施設等のエリア)において、この覚書の締結以降、他の関係者と誠実に協議して前項に定める取組(←「ハリポタ施設の整備」なのか「ハリポタ施設の整備に向けた協議」なのか、どちらを指しているのかやや意味不明)を行う際、第4条に定める機能(=緑と水、広域防災拠点、にぎわいの3機能の全部または1つ)の実現の一翼を担うことに配慮する。」

とある。

でも、具体的に何をすれば「配慮」したことになるのか。

そもそも西武さん、ワーナーさん、伊藤忠さんたちが「配慮」すべき「第4条に定める機能」とは「緑と水」と「広域防災拠点」と「にぎわい」の全部なのか、このうち一つでも配慮すればいいのかすら覚書からは分からない。

極端な話、樹木も動物たちの住処も全部潰して、およそ「緑と水」とも「広域防災拠点」とも無関係なハリポタ施設を作っちゃっても、

「いやぁ、こんだけ凄い施設作ったげたんだから、人がいっぱい来て『にぎわう』からいいでしょ」

と言われてしまえば、東京都さんも練馬区さんもぐうの音も出ない、ということにならないか?

仮に、「いや、これじゃあ広域防災拠点の機能に即してない」と文句つけて、それが認められたところで、西武さん、ワーナーさん、伊藤忠さんが負っているのは「配慮」することだけだ。「義務」ですらない。覚書には「配慮」を怠った場合の罰則もなければ、「配慮」を強制する手立ても定められていない。

「配慮はしたんですよ。でもこれがゲ・ン・カ・イ💛」

と言われたらそれまでだろう。

さらに。

お気づきだろうか。

覚書第6条3項なお書きにはこうある。

「なお、丙(西武さん)、丁(ワーナーさん)及び戊(伊藤忠さん)から設置可能期間の変更について申し出があった場合は、その他の関係者は協議に応じるものとする」

 

つまり、ハリポタ施設の設置期間は原則30年間だが、

「思ったより客が来なくて儲からないから5年で閉鎖・撤退もあり得るし、ウハウハ儲かっちゃったので更に30年、期間を延長したいと西武さん・ワーナーさん・伊藤忠さんが思ったら、東京都さんと練馬区さんは期間短縮or延長協議に応じなければならない」

ってことだ。

色々な契約書(タイトルが「覚書」や「合意書」だって内容が当事者の約束と権利義務を定めていればそれは法的には「契約書」と同じだ)を見てきたが、こんなレベルの低い・・・、いや、(西武さん・ワーナーさん・伊藤忠さんにとっては)やりたい放題、東京都さんと練馬区さんはハリポタ施設の敷地部分については実質、何も言えないという、恐ろしく一方的で出来の悪い契約書(本件では覚書)は見たことがない。

 

こんな紙っぺら1枚で、としまえんは潰されたのか?

としまえんを大切に思ってきた人たちの悲鳴が上がる中で、子どもたちが泣きながら抗議の手紙を書いてくる中で、解体・撤去の作業が進められているのか?

こんな紙っぺらのために、雨の中、暑い日差しの下、みんな毎日必死に署名活動してるのか?

そして、「みんなの命を守る広域防災拠点にするためなら仕方ないよね」と納得しようとした人たちの気持ちをあざ笑うように巨大なハリポタ施設が建てられていくのか?

 

今年9月8日に開かれた東京都の第2回公園審議会の資料はこれ↓

https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/content/000049403.pdf

「3.広域防災拠点-公園整備への展開」(6頁)で「【避難場所となる広場】災害時の活動の拠点ともなる避難広場と防災施設を整備」とされたグリーンの4エリア中、一番広くて平坦なエリアにはハリポタ施設が(原則)30年間建つことになる。

そもそもハリポタ施設の話は上記資料の9頁の左半分にサラッと申し訳程度に、一瞬、触れられているだけで、その他の頁にはハリポタ施設の「ハ」の字もない。

12頁とか13頁は、もはや「これが同じ公園のことを説明した図か?」とさえ思う。

こんな子供だましの資料まで作って、東京都さんは何がしたかったんだ?

それとも、建てられる巨大なハリポタ施設は、この資料通り、いざ災害が発生したら、「防災用照明や震災対応のトイレ等を備えた、災害時の活動の拠点ともなる避難広場と防災施設」に転用ができるものになるのか?

本当か?

信じていいのか?

その約束を記した書面1通存在しないのに?

 

なるほど。世界で2番目のハリポタ施設ができれば、中国や韓国、台湾やその他の周辺諸国からは観光客が押し寄せるだろう。

インバウンド効果で沢山のお金が落ちるだろう。

紙っぺら1枚でそれと引き換えに捨てられたのは、僕らの、そして僕らの子どもたちの命の安全と、思い出の詰まった場所だ。

 

インバウンド効果に依存した業態が、新型コロナ感染などで外国人観光客が激減したらどれほど脆いものか、つい数か月前に僕らは確認したばかりじゃないか。

「お金が入ってくる、お金が入ってくる」って、東日本大震災の地震で、津波で、火災で、放射能で、大切な家や故郷を失くした人たちは、どれほど国や地方自治体からお金を貰ってもちっとも幸せな暮らしに戻れない、ということを、僕らは3万人近い命と引き換えに学んだばかりじゃないか。

だからこそ、「としまえんを諦めても、広域防災拠点を」という発想になったんじゃないのか?

それは「ハリポタ」とか「としまえん」とかじゃなくて。

西武さんとか世界のワーナーさんとか総合商社伊藤忠さんとかでもなくて。

僕らが選ぼうとした生き方に関することじゃないのか。


先日のブログに書いた。

僕らは生まれ方と死に方は選べないけど、生き方だけは選ぶことができる、と。

僕らが選んだ、あるいは選ぼうとした生き方を利用して、小細工を弄して、大切な場所や思い出を「安全」じゃなく「金」に代える。

これが小池都知事の言う「ワイズ・スペンディング」か?

 

はっきり言う。

「としまえん」の解体工事と、ハリポタ施設の建設工事は、少なくともこれまで述べてきたような疑問点を議員さんたちや住民の代表が真剣に話し合って、理解できる着地点を見つけるまで一旦、中止すべきだ。

このままでは「としまえん」は死に損、「ハリーポッター」にはその素晴らしい作品に拭い去ることのできない汚点をつけてしまう。

 

「としまえん問題」に興味を示して、いつもこのブログを読みに来てくれる方々。

ごめん。

一度だけ、自分で決めた「としまえん行動規範」を破る。

東京都。お前、いい加減にしろ!

 

もし、今の計画のまま突っ走って、震災時に老人や小さな子どもが一人でも「ちゃんとした避難場所が確保できなかったり、広域防災拠点が機能しなかったために」死んだりしたら、東京都も、ハリポタ施設計画を進めてきた議員も官僚も、俺は絶対に許さないぞ。

 


怒りの所在⑥~としまえん問題~silent voice

2020-09-13 16:31:09 | としまえん問題

相変わらず毎日、事務所に陳情書への署名が届く。

お手紙を添えて送ってくださる方も多いが、そうしたお手紙は例外なく、(私の身体を気遣ってくれるのと同時に)

「としまえんがいきなり自分の生活の中からなくなって、最初は悲しくて、どうしていいのか分からなかった。

それでも、地域のための防災公園になるのなら仕方ないと自分を納得しようとしてた。

だけど、跡地の半分には巨大なハリーポッター・スタジオツアーが建てられるという。

だったらなんでとしまえんのままではダメなのか。

誰に聞けばいいのか。

誰に文句を言えばいいのか。

そもそも自分は文句を言ってもいいのか。

誰も教えてくれず、自分でもどうしていいのか分からなかった。

役に立つのか、何か変わるのかも分からないけど、署名をして練馬区や東京都の議員さんたちに読んでもらおう、という呼びかけに少しだけ救われた。」

というものだ。

中には小学2年生や5歳の子が書いてくれた手紙もある(S君への返事は今朝、アップした。他の子の手紙への返事も、少し時間がかかるかもしれないけど、きっと書く)




としまえん問題について書き続けているこのブログへのアクセスは先日、とうとう1日22000PVを越えた。

アクセス人数だけでも16000人超。

おーい、としまえん。

おまえ、どんだけ愛されてんだ。

 

「世界のハリポタがくるんだからいいじゃないか」

とタカをくくっていた練馬区や東京都の議員さん、区長さん、都知事さんたちへ。


「としまえん問題」を心配してこのブログを読みに来ている数万人の人たち。

こつこつこつこつ署名を集めて送って来てくれる人たち。

こういう人たちの静かな声を甘く見ない方がいい。

この人たちは誰一人、お金の損得勘定で動いていない。

インバウンドとか「世界の‥」とかも関係ない。

お金の損得勘定で動かない人間ほど強い人間はいない。

だから。

せめて僕らの陳情書と署名を読んだら、今度こそちゃんと「としまえん」と「としまえんのその後」について議論して欲しい。

次の選挙、次の次の選挙、次の次の次の選挙。


僕らはあなたたちがしたこと、してくれたことを絶対に忘れない。


S君への手紙~としまえん問題~

2020-09-13 00:16:00 | としまえん問題

Sくん

 

お手紙、ありがとう。

Sくんの書いてくれた手紙はツイッターやブログでとしまえんが大好きだった日本中(※後日注:実際にはある方が英訳してハリー・ポッターの原作者J.K.ローリング宛にツイートしてくださったものがTwitter上で拡散しているので「世界中」)の人に読んでもらって、東京都や練馬区のえらい人にも送ったけど、なかなかすぐには返事が来ないかもしれないので、おじさんがみんなに代わって返事を書きました。

おじさんの仕事は「べんごし」という、みんなの代わりに何かを伝えたり、なやんでいるみんなのお話を聞いたりする仕事なので、みんなの代わりにSくんに返事を書いてもいいかなぁ、と思います。

 

最後にフライング・パイレーツに乗れたんだ。フライング・パイレーツはとしまえんのぜっきょう系の王様だから、もう、Sくんは「ぜっきょう系としまえん」を完全せいはしたようなもんだね。

おじさんの所にもSくんより2つ上の小学校6年生の子どもがいます。でも、おじさんの所の子どもは小学校4年生の時にはフライング・パイレーツなんて乗れなかったように思う。Sくんはすごい。

 

オートスクーター、ざんねんだったよね。乗りたかったよね。

サッカーのコーチにはさよならも言えなかったんだ。くやしいね。

おじさんのところの子どもも小さいころ、としまえんでサッカーの練習してたんだ。大好きなサッカーのコーチに、さよならも言えずに会えなくなったら、おじさんなら泣いちゃうと思う。

 

でもさ、Sくんがサッカー続けてれば、ぜったい、いつかまたどっかでコーチには会えるはず。おじさんが保証する。だから、としまえんが閉園したからって、サッカー止めないで。

Sくんがサッカー止めちゃったら、コーチも、としまえんも、エルちゃんもカルちゃんもみんながっかりすると思う。

としまえんだけじゃなくサッカーまでSくんの毎日からなくさないでください。

おじさんたち大人は、それがいちばん悲しいです。

 

プール、楽しかったよね。

おじさんも子どもと何回、としまえんのプールに遊びに行ったか、数え切れません。

「みんなの思い出の一部」というSくんの言葉がいちばんぴったりだとおじさんは思います。

としまえんのプールは、「ぼくの思い出」でも「わたしの思い出」でもなくて、「みんなの思い出」なんだよね。

Sくんやおじさんと同じ気持ちの大人たちが、いま、いっしょうけんめい、東京都や練馬区のえらい人たちに「プールだけでも残してください」ってお願いする活動をしてます。

もし、Sくんがどこかでそういう大人たちを見たら、心の中だけでもいいので「がんばれ」って応援してあげてください。

「プールを残してください」ってがんばっている大人たちは、きっと、自分の思い出のためじゃなくて、Sくんたち子どもたちがこの先、何年も、もっともっと素敵な思い出を作れるように、と思ってがんばっているはずだから。

 

としまえんはえいえんにある物だと思っていたんだ。

じつは、恥ずかしいけど、おじさんも大人のくせにそう思っていました。

だから、いつのまにかとしまえんに行く回数が少なくなってきてても、気にしませんでした。

「えいえんにあるから、いつでも行ける」と思っていたから。

でも、えいえんにある物なんて、本当はこの世には一つもないんだ。

どんな物でもいつかはなくなってしまう。

だから、それが今あるうちに、せいいっぱいそれを大切にして、愛してあげなきゃいけないんだ。

おじさんたち大人は、いつの間にかそんな当たり前のことを忘れて、としまえんがなくなるまでそのことに気づかなかった。

だから今、おじさんだけでなく、数えきれないくらいの大人たちが、「もう一度だけ、としまえんに会えるように」と色んな活動をしています。

だから、これは、おじさんたち大人たちの、Sくんたち子どもたちへの「ごめんなさい」の活動でもあります。

 

としまえんにはもう二度と会えないかもしれないけど、おじさんもSくんも、としまえんから山もりの思い出をもらいました。

としまえんはね、94年間もえいぎょうしていたけど、その間、一度も誰かの悪口を言わなかった。

どんなに辛くて苦しいときも下を向いたりしなかった。笑顔でSくんやおじさんたちをむかえてくれた。

閉園しちゃうと決まってからも、ぜったいにいいかげんなたいどでお客さんにせっしなかった。

最後の最後の本当に最後のいっしゅんまで、お客さんを楽しませようとしていました。

 

としまえんは、Sくんにもおじさんにも、みんなに大切なことをたくさん教えてくれました。

人の悪口を言わない大人になってください。

辛いときでも笑顔を人に見せてあげられる大人になってください。

だめだと思っても、最後まであきらめない、最後までいっしょうけんめいがんばる、そんな大人になってください。

そして、Sくんがそんなおとなになって、もし、だれかが「Sってすごくいいやつだな」ってほめてくれたら、「だっておれはとしまえんで育ったからね」と言って、としまえんがどんなにすてきな遊園地だったか、みんなに教えてあげてください。

 

おじさんはとしまえんが閉園してしまってから、子どもたちとの楽しかった思い出を思い出してはめそめそ泣いていました。男のくせに変だよね。

でも、Sくんの手紙を読んで、「泣いてる場合じゃないな。おじさんたち大人は、まだ、やらなきゃいけないこと、できることが残ってる。」と思い、元気が出ました。

ありがとう。

 

Sくんが、とびきりのカッコいい大人になって、たくさんの人にとしまえんのじまんをしてくれる日が来るのを楽しみにしています。

 

2020年9月11日

弁護士 平岩利文

 

追伸 おじさんはべんごしのくせに字が汚いので、もし読めない字があったらお母さんかお父さんに読んでもらってください。

最後まで読んでくれてありがとう。



 


怒りの所在⑤~としまえん問題~Fight!

2020-09-12 21:31:00 | としまえん問題

前回(といっても今日だけど)の投稿の最後に、

「次の行動プランは次の記事で説明する」

と書いたら、「早く!」「じらさないで!」とDMが矢のように・・・

いや、焦(じ)らしてる訳じゃないんだが。

すみませんm(__)m(←結局、あやまる)

以下は私が思いついた次の行動プラン。

著作権は放棄するのでコピペするも、シェアするも、RTするもOK。

というか、【拡散希望】

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としまえん問題について西武さんや伊藤忠さんやワーナーさんに「法的な強制力を持ったアクション」を起こすことは今のところ無理だ。何かとんでもない違法行為のような爆弾ネタでも出てこない限り。

がっかりされるかもしれないけど、それが現実。

不買運動とか、社長にお手紙書くとか、平和的な抗議活動はもちろんできるけど、西武さんも伊藤忠さんもワーナーさんも、その程度の反対運動は当然、想定内。痛くも痒くもないだろう。

だったら、(理念的には主権者である)私たちが東京都さんに対して行動を起こすべきだと私は思う。

何故、練馬区さんじゃないのかって?

いろんな練馬区の議員さんや関係者のコメントやお話を聞くにつけ、今回の「ハリポタ施設プロジェクト」では練馬区は徹頭徹尾、蚊帳の外、刺身のツマみたいな存在だったように思えるからだ。

ケンカでも戦争でも、相手の大将を放置して三下や足軽を痛めつけたって時間の無駄だ。

東京都さんが唯一の大将かどうかはさておき、「ハリポタ施設プロジェクト」で重要な立場にいることは間違いないだろう。

だって、ほら。

「ハリポタプロジェクトまとめたのは僕です!」と自慢ツィートしてたのも「東京都議会議員」だったでしょ?

としまえん跡地にできる練馬城址公園も管轄は東京都だし。

さらに言えば「としまえん」は現在、東京都の避難場所として指定されているし。

長くなった。

こっから本題。

「としまえん(豊島園)」は現在、東京都の避難場所に指定されている。

指定されている区域面積は228,116㎡。避難有効面積は97,668㎡。

避難地区の割当は春日町1丁目の一部、貫井1~5丁目、向山1~4丁目、中村1~3丁目、中村南1~3丁目、中村北1~4丁目の全20町丁数。

避難計画人口は63,669人。一人あたりの避難有効面積は1.53㎡。最遠距離は1.9km。

「としまえん」(以下、東京都の避難場所指定表記にあわせて「豊島園」)は閉園後、現在はすべての入口が閉ざされ、解体撤去のための重機が搬入されている。

つまり、

スタジオ・ツアー施設の建設が終わるまで、豊島園は避難場所として事実上機能しない

と思われる。

ところが。

現状、豊島園に代わる代替避難場所の案内はどこにも出ていない。

ある方が調べてくれたが、上記避難対象地区の方々に個別の案内もされてないらしい。

ところで。

東京都震災対策条例によれば、都民は、

「地域の安全性について常に監視し、自身に対して危険性のあるものについて知事に意見を述べること」

ができる(43条1項)。

それどころか、もっと直接的に、豊島園に対する避難場所の指定(とその指定が現在、事実上、機能しなくなっており、上記避難対象地区の住民には代替避難場所の案内すらされていないこと)について、

「知事に意見を述べること」

もできる(同2項)。

そして都知事はこうした都民の意見を聞いたときは、

「これを施策に反映するよう努めなければならない」

とされている(同3項)。これ自体は単なる努力規定で、「いや、反映するように努めましたよ」と言われてしまえばそれまでだが、それでもないよりましだ。

さらに、東京都震災対策条例施行規則23条では、

「避難場所は周辺の市街地構成から大震災時のふく射熱に対して安全な面積を有する場所であること」

「避難場所内部には震災時に避難者の安全性を著しく損なうおそれのある施設は存在してはならないこと」

と定められている。

「としまえん」を潰して作られるスタジオ・ツアー施設の敷地は「豊島園」の避難場所の一部を構成するのか?そうでないのか?

新しく整備される練馬城址公園エリアが避難場所になることは間違いないだろうが、計画上、上記規則で定められた「避難場所」としての要件は満たしているのか?

跡地半分をスタジオツアー施設等に取られることで「一人あたりの避難有効面積」は縮小しないのか?

そもそもスタジオツアー施設等の工事が終わるまでは「としまえん」跡地全体は一般人は立ち入りできないはずだが、その間に大地震が起こったら避難計画人口63,669人はどこに逃げればいいのか?

その手当はできているのか?

仮に手当てができているとして、「としまえん」のゲートが閉鎖されて2週間近くになるというのに、何故、こうした点について対象地域住民にちゃんとした説明がされていないのか?

今、この瞬間に大地震が起こったら、63,669人はどうなるのか?(と書いてるそばから宮城沖で地震だ!)

こういった点をひとつひとつ指摘したうえで、送るのはあくまでも「知事に対する意見」だから、たとえば、

「避難場所内に大容量の水を貯留できるプールがあるのは有益だ。だからとしまえんプールの存続を」

とか、

「避難場所内の樹木は周辺の火災から避難してきた住民を守ってくれる。だったら豊島園に現在生えている樹木はそのほとんどを残すべき。ワーナーさんは『必要に応じて植樹する』と言うが、植樹した木が成長する前に火災が起こったらどうするのか」

とか、

「ハリポタ施設は練馬城址公園が避難場所として使用される際、内部に住民を迎え入れられるのか?だったら耐震強度の万全な建物を『金を惜しまず』造らせるべきだ」

とか、

「そもそも30年後にハリポタ施設を撤去して練馬城址公園を完成させるのであれば、30年待つ必要はない。明日、大地震が来るかもしれないこの地震列島においては、目先のインバウンド収益より都民の命のほうが大事だ。」

とか、

「小池都知事は新型コロナ感染予防のために、飲食店などに営業自粛を強く働きかけた。経済より都民の命を優先した英断だ。その英断がハリポタ施設において何故できないのか。」

とか、

「小池都知事の口癖は『ワイズスペンディング』(賢い税の使い道)。としまえんを潰した跡地に30年間ハリポタ施設を建てるより、我々都民の税金をもっと有意義に、我々の命のために使うべき。」

とか。

要するに、あなたの「としまえん跡地」に対する思いを「避難場所」「防災」にかこつけて、表現を変え、内容を変えて、「意見」として都知事に送りつけよう。

都知事は条例上、その「意見」を読まないわけにはいかないはずだ。

意見に目を通すこともなく黙殺したとしたら、それこそリコールものだ。

しかも。

都知事への意見に締め切りはない。

(ただ、都議会が9月18日から始まるので、その前に一発ドカンと意見書を送っておきたい。)

「避難場所に関する意見」であれば、いつまででも(ハリポタ施設が建ってしまった後だって)言い続けられる。

法的根拠に基づくものである必要も特にない。

私はこう考える、私の子どもはこう考える、で全然OK。

東京都のHPでは「意見は手紙、Eメール、FAXで」とある↓

https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/iken-sodan/tominnokoe/

ある都議会議員の先生も

「意見は、あらゆる角度から届けた方がいい。都のHPからでも直接要望書を届けるでもいいし、住民で質問状を出してもいい」

と仰っていた。

都民の皆さん(今回は「東京都民」に限定だ)。特に、「豊島園」を避難場所として指定されている、春日町1丁目の一部、貫井1~5丁目、向山1~4丁目、中村1~3丁目、中村南1~3丁目、中村北1~4丁目に住んでいらっしゃる方。

「としまえん跡地の避難場所としての利用」に関するあなたの意見を都知事に送り続けよう。

意見を送るときは、手紙であれFAXであれEメールであれ、必ず、

「東京震災対策条例43条1項2項に基づく東京都知事への意見」

と明記を。

でないと、関係部署に回送されて黙殺されるかもしれない。

そして、意見の最後には

「東京都震災対策条例43条3項に基づき、東京都知事は以上の意見を速やかに施策に反映されることを強く希望する。」

と一言添えて。

あと、必ず、住所と氏名を。捺印はいらないだろう。

匿名やペンネームでの意見は100%黙殺される。

勇気を出そう。 


10通や20通では何も変わらないかもしれない。

でも、毎日100通の意見書が届いたら?

毎日、都のHPに100件の意見が寄せられ続けたら?

都民ファーストさんは与党という数の論理で「としまえん」を僕らの知らないところで、僕らが納得していない何かに造り変えようとしている。

日本は民主主義国家だ。

原則、数は力であり正義だ。

だから政治家は「数」を無視できない宿命を負っている。

相手が数の論理で僕らの大切なものに手を付けようとするなら、僕らも数の論理でその手を払いのけるべきだ。

都議会議員が、都知事が、

「これ、ちょっと、ヤバいんじゃないか?

西武さんとかワーナーさんとか伊藤忠さんとかの顔を立ててたら、次の選挙で自分は落選しかねないんじゃないか?」

と思えるだけの数の意見を。

意見書の書き方は自由だ。

定められた形式もない。

ただし、過激な表現や都知事を罵倒したり脅したりするのだけはNG。

としまえん行動規範を思い出してほしい。

紳士的な表現で、論理的に、あなたの「としまえん跡地における避難場所についての意見」(「感想」ではない)を書こう。

意見書を送ったら、できれば、他の人の参考になるようにWEBで公開してください。

別に恥ずかしがることはない。

てか、誇りをかけた戦いに恥ずかしいもカッコ悪いもあるか。

公開用のWEBはいろんな人が既に作ってくれている。

たとえば、

https://seesaawiki.jp/toshimaen/

https://note.com/shirasu_eldorado

https://toshimaen.1net.jp/?1599912012906#id535543

https://toshimaen2020.jimdofree.com/

 

「どうせやっても無駄だから」と何もしないことは、

「どうせ人間、死ぬんだから」と生きるのを止めることと同じだ。

僕らは、生まれ方と死に方は選べないけれど、「生き方」だけは自分で選ぶことができる。

選びたいのは、「声を上げる自由な生き方」か?

それとも「黙り込んで従う生き方」か?