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いつかのおくのぶつ・前編

さて、いつかのおくのぶつの件です。


入手してしまったのは、
OPTONICAのターンテーブル、『RP-555』。

ヒステリシスシンクロナスモーターによる、
ベルトドライブ機です。

マニアの皆さんにとっては、、
視界に入らない様な製品かも知れませんが、
個人的にちょっと気になっておった機種です。

今回、まあまあお安かった事もあって、
つい、手を出してしまいました。

と言うか、
またタンテかよ?と言う感じですよね(苦笑)

ええ、ええ、そうでしょう、そうでしょう。


と言う事で、
先ず、このタンテが何者なのかと言う事です。

飽くまで、
独自の調べと、推察によるものなので、
確かではないとお断りしておきますが、
同ブランドの、見た目が立派な4chレシーバーと、
セットとなると思われる製品です。

要は、セットコンポのタンテと言う事で、
販売は、恐らく1975年頃だと思います。

価格を考えると、
セットモノとしては、結構高額だったかと思います。

で、以前から、
OPTONICAのタンテを使ってみたいと思っておりまして、
何となく、『1300』が良いなぁと思っておったのです。

ポイントは、大柄な筐体、重量等。

ある程度のグレードは、縁がないし(笑)

しかし、オクには全然出て来ません。(出た事はあるらしい)

何でかと言えば、皆さんご承知の通り、
オプトニカだからな訳ですが、
ある時オクで、この『555』と言うタンテを見掛けたのです。

で、現物の写真を見ると、ん??これは??と思いました。

『1300』の写真と、『555』の写真を見比べてみると、
いやいや、クリソツじゃねーかと。

確かじゃないけど、『1300』と同じなら、
別に、『555』でも良いんではないかと思ったのです。

注目度も低そうだし・・・。

そして、時は大分流れ、今回・・・と言う事です。ええ。

因みに、同じ4chレシーバー向けと思われるタンテでは、
他に『777』、『333』と言うモデルがあるとか。

『777』は、若干形状が違う部分があるのですが、
恐らく、単体の『2000』ベースではないかと思います。

『333』の方は、残念ながら、
現物の情報は確認出来ませんでした・・・。

まあ、この話に関心のある方は、
殆どいらっしゃらないと思いますけど(苦笑)


さて、この個体は、電源入らずとの事。



梱包を解いてみました。



本体は、傷が殆どなく、状態は良い方だと思います。

ベルトドライブプレーヤーでは、
電源が入っていないと見る場合、ベルトを喪失していて、
プラッターが回転しないパターンがあるので、
これも、その可能性が高いだろうと睨んでいました。

所が、実際に電源コードを繋ぎ、
アームを動かしてみると、おお、無反応・・・。

・・・。

これは、結構根深いのか?と思ったんですが、
モータープーリに手を当ててみると、
僅かに、ググッと動こうとしている気配を感じました。

もしかすると、軸が汚れているか、
固着している可能性が考えられたので、
ダメ元で、軸に少量給油をしてみました。

結果、アームを動かしてみると、
モーター軸が勢い良く回り始めたのです。

安心しました・・・。

ここがNGだったら、厄介だったからな・・・。

取り敢えず、
ゴムベルトを装着して、回してみましたが、
動きは、特に問題なさそうでした。



それだけ確認したら、掃除。




~続く~

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いつかのおくのぶつ・後編

と言う事で、取り敢えず設置をしてみました。



そして、テストプレイ。



うん、良いんじゃないですかね。

拙作ベルトのお陰で、やはり、
若干ビロってますが、概ね問題なく聴けます。

因みに、この機種も、
ダストカバーの内側に、メーカーロゴが付いています。

閉じても『CEC』、開けても『CEC』(笑)

このプレーヤーは、フルオート機構を備えますが、
動きには緩慢さがなく、
ピシッとしていて、好感が持てます。

本体の方は、綺麗にして設置してみると、
コンパクトではありますが、
重厚さがあり、結構存在感がありますね。

フロントの『CEC』のロゴもシブい。

言うなれば、このプレーヤーは、
『シブカッコカワイイ』と言った所でしょう。

最初の薄汚い状態では、萎えましたけど、
実際は結構良くて、個人的には気に入りましたよ、
このプレーヤー。

取り敢えず、
このプレーヤーをメインにする事にしました。


因みに、この個体には、
カートリッジが付属しておりまして、
このモデルの海外仕様だと、
『MC-20S』と言うのが付いてるらしいので、
これもそれではないかと思っていました。
(※MCカートリッジではない)



しかし、どうも、カートリッジ本体の見た目が違う。

一体何者か?と思い、
シェルから外して確認してみると、



『MC-8』でした。

取り敢えず針がないので、
導通チェックだけしておきました。

針ないけど、聴いてみたいよねぇ・・・??(笑)




と言う事で、本件は以上!!

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いつかのおくのぶつ・前編

さて、いつかのどふのぶつの件です。


入手したのは、
CEC(中央電機(当時))のターンテーブル、
『BA-600』です。

大分前から、CECの、
古いターンテーブルが気になっていたんですが、
やはり古いので(?)、躊躇している所がありました。

しかし、
先の『004D』に、気を良くしてしまいまして、
決して安くはなかったんですが、
即決設定だったので、即落に踏み切ったのです。

因みにですけど、タイミングがちょっとズレていたら、
『004D』、『002D』の、
2台体制になっていたかも知れません(笑)


さて、本機は、
70年代中盤頃に発売されたと思われる、
ベルドドライブフルオートプレーヤーです。

取り敢えず、箱を開けてみましたが、
先ず、そこで衝撃。




うぉ!!小っせぇ!!


更に、梱包を解いてみると、
傷だらけで、ばばっちいカバーが顔を出しました。

更に、目に入ったのが、
まるで拳をくれたかの様な(くれてないでしょうけど)、
中央に、真一文字の割れ。



やっぱ、オクの写真はアテにならん!!

サイズに関しては、
『004D』に近いものを想像していたんですが、
現物は、一回り小さく、所謂フルサイズ相当です。

まあ、小さいと言うか、普通なんでしょうけど・・・。



あと、衝撃的だったのは、
プレーヤーベースに触れると、
ビヨン、ビヨ~~~~ンって揺れる事。

これ、スプリングに依る、
フローティング構造って事だと思いますけど、
まるでコントの様な、動きのインパクトが凄かったです。

ちっちゃいし、クソ汚ねぇし、ビヨンビヨンするしで、
かなりテンションが下がりました(苦笑)

しかし、そんな事は言ってられません。

取り敢えず、清掃をする事にしました。

因みに、オクでの掲載写真で気になった、
リフター周りの、
滲み出た油と思しきものが見られた部分は、
シミににはなっているものの
表面を侵していると言う事はなかったので、
そこは安心しました。



で、せっせと掃除。

これは毎度なんですけど、かなーり時間が掛かります。

数時間後、本体の清掃がある程度終わりました。



取り敢えず救いだったのは、
本体には、殆ど傷などがなかった事です。

清掃した事で、先ず先ずの状態になりました。

内部。



凄く綺麗な訳ではないですが、構造物は、
全バラにでもしないとアプローチ出来ないので、
汚れは完璧には取れていません。

ベルトは、原型を留めていましたが、
伸びており、全くお話にならなかったので、
自作ベルトを取り付け、拙作プリを繋いで、
試聴をしてみました。



結果、問題なく、音楽を聴く事が出来ました。


その後、傷だらけで、
目も当てられないカバーを何とかする事にしました。

先ず、液状金属磨きで挑みましたが、
全く歯が立たないので、
粗目のコンパウンドで、ガーーーーーーーっと、
ダイナミックに研磨してみました。

それを数回繰り返し、
最後に、液状金属磨きで整えました。

これも、なかなかの労力を要しましたが、
その結果、ある程度の透明度を取り戻し、
触りたくもない様な、ばばっちさから脱却!!



細かいキズは、大量に残っていますが、
凄く気になる状態ではなくなりました。

カバーを本体に取り付け、
これで、いよいよ準備は完了!!

自室に持ち込む事にしました。




~後編に続く~

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いつかのどふのぶつ・後編

さて、続きです。


一応ですけど、動く様にはなったので、
後は、乾電池で駆動出来る様にします。

先ずは、先の『EX622』の時に制作した、
電池BOXを加工して、
共用にする方向で考えました。

で、実際に加工はしてみたのですが、
『EX622』と異なり、端子の+-共に、
片側に寄った構造になっている関係で、
物理的に安定しない為、断念しました・・・。



そうなると、違う方法を考えねばなりません。

そこで、ホムセンへ行き、
使えるものがないか、探してみる事にしました。

しばらくブラブラして、
期待はせずに、乾電池のコーナーを見てみると、
単3を単2に形状変換する、
電池アダプタなるものを見付けました。

取り敢えず、これを使えば、
単3電池を理想的にホールドする事が出来ます。

しばし考えましたが、
他に使えそうな、都合の良いものはなさそうだったので、
それを1個、購入して行く事にしました。


購入品です。



電池アダプタ、2個入り。



無論、形状を変換するだけのもので、
端子などは付いていません。

これを加工して、電池BOXにします。

脳内で、完成形をイメージして穴を空け、
精密ネジで、本体と繋ぐ端子を構成し、
現合で、銅板を使った、電池の端子を取り付けます。

完成形がこれ。



全て自分で作ったものより、綺麗で体裁が良いです。

(※リード線は、後に銅線に変更しました)

大したものではありませんが、
考えながら製作したので、結構な時間が掛かりました。

そして、装着。



筒形状の為、座りが悪いので、
本体と接触する端子部分に、
小さくカットしたゴムシートを挟みました。

接触が悪い事もありますが、一応使えます。


で、『EX622』の方はどうしようかなー、
なんて考えていたんですが、
結局の所、こちらも新規に製作する事にしました。

アダプタは、2個入りでしたのでね(笑)

既に1個作っているので、
こちらの方が、製作時間は短かったです。

で、完成したBOXを取り付けた図がこちら。



やっぱ、オール手作りのものより綺麗です。

2ショット。



結構良くないですか?

え?良くない?(笑)


尚、使う材料を1から揃えて作ると、
結構な金額になってしまう為、オススメは出来ません。

使えそうな材料を既にお持ちの方は、
やってみる価値はある、かも知れません。

え?ない?(笑)




と言う事で、以上です!!

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いつかのどふのぶつ・前編

さて、いつかのどふのぶつの件です。


入手したのは、
Panasonicのヘッドフォンステレオ、『RQ-S75』です。



入手理由は、
先の『EX622』に、気を良くしてしまったのと、
割と安かったから、です。


さて、この個体は、動作未確認品です。

外装は、これも酷使された様子がなく、
結構自状態が良いです。



『EX622』と同じく、年式的に、
ベルトが終了している可能性が高いので、
取り敢えず、バラす事にしました。

出来れば破壊は避けたかったので、
一応、事前情報は得ておきましたが、
事細かな情報などないので、
己で考えながら、作業を進めました。

ちょっと面倒な部分とかあって、結構苦労しましたが、
なんとかカバーの除去に成功。



で、問題のベルトを下から見たら、
掛かっている様に見えたので、
一瞬、生きてるんではないか?と思えたのですが、
結局の所、終了していました(苦笑)

と言う事で、ベルトの交換をせねばなりませんが、
この機種では、
一部のハンダ付け部分を外す必要があります。

これも、ちょっと判り辛かった。

一応、外す必要があるか、
確認しながらハンダを外し、これまたなんとか、
交換の障害になっている基板を外す事が出来ました。

その後、朽ちたベルトをせっせと除去し、
ベルトを交換しますが、
モーターが特殊な構造(ツインローター)をしていて、
手前側のローターが邪魔になるので、
それを外す必要があります。

使うベルトは、勿論手持ちの1mm!!な訳ですが、
この特殊なモーターのお陰で、
ちょっと厳しい予感がしていました。

しかし、交換を強行。



交換後、仮に電池を接続し、
動作を見てみる事にしましたが、どうも、
反応がおかしいと言うか、マトモに動作しない。

何でだ?と思いつつ、機構を弄ってみると、
メカ駆動のギアの一つが、異常に重くなっていたので、
エタノール攻撃で逃げました。

更に、
ガム電池室が、液漏れでダメージを受けた関係で、
端子の接触が頗る良くなかった為、
これに対策をする事にしましたが、
ここで大分時間を食ってしましました(苦笑)

結果、何もしてないよりは良くなりましたが、
正直微妙・・・。

で、色々やった後、
動作確認をした所、走行と音の確認は出来ましたが、
REW?が利かない事が判明。

まあ、使えなければ、最悪それでも良いんですが、
やはり精神衛生上良くないので、
取り敢えず、調査する事にしました。

可能性の一つとして、操作部から来ている、
フレキの端子の問題が考えられたので、
期待はせずに引っこ抜いて見てみたら・・・、


なんじゃ!?こりゃ!?




電池室の端子と同じく、緑青の様なものが、
何故か、フレキの端子の一部を侵食していました・・・。

んー、なんでこんな所が??

原因は不明ですが、
侵食された部分の端子は使えないので、
ここはなんとかするしかありません。

少し考えた結果、
取り敢えず、緑青の様なものを削り、
使えない端子部には、余っていたフレキから、
端子を移植する事に。

見た目はキレイではありませんが、
幸い、物理的にはなんとかなった様で、
最終的には、REWの動作も可能になりました。

まあ、色々やってる間に、
色々とドツボにハマったんですけどね(苦笑)


これで、機能的には、概ねイケる様になったものの、
問題はやはり、走行でした。



一応、テープは走行するんですが、
結構ビロる部分があって、安定的ではありません。

恐らく、モーター周りで、
ベルトが僅かに接触しているんだと思います。

やっぱ、ベルトを通す経路が、狭過ぎるんですよね・・・。

しかし、この問題を打開するには、
適切なベルトの調達が必要なので、
現状、取り敢えず、そのままとする事にしました。

これに付いては、
後でも、なんとかなりますからね・・・。




と言う事で、本体に関しては以上。

後編に続く。

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