ヌルい

萌えても良いですか?
…萌えないとダメですか?


by 雛多

読書

2011年05月01日 | Weblog
最近、本を読んでいます。
いや、いろいろあってね…
最たる理由は他にやりたい事が無くなったのでw;


何冊か読んで、「さて次に何を読もう」と思ったとき、ふと気付いた。
「読みたい本が無い!?」

「娯楽っぽい本て読んでないよなぁ」って。
実は、買い置きしてある本は結構(10数冊くらい)あるのですが…
『宗教』『古典』『学術本』と、楽しむというより知識欲を満たすためのものばかりw;

まず『グノーシス』、次に「基本知識が必要」と『創世記』『福音書』
『ドン・キホーテ』とかは面白いのですが…古典ですし娯楽というよりは資料的な意味合いが強いし。


そんな訳で、在庫本は置いといて、書店に行って文庫コーナーを虱潰しに眺めるのですが…
「コレ!!」といったインスピレーションも来ず。

「アノ子が本好きだったなぁ」と思って「面白い小説ある?」って訊いてみるけど、
最近態度が素気無い上に、なかなか感情を表してくれない性格なので、きょとんとして少し考えた上で
「…特に」と、案の定な返答w;
ま、少しでも考えてくれただけ、好しとしよう orz



そんな感じで、以前は半年に1度程度しか行かなかったのに、最近頻繁に書店に通っているのですが。
(特に新しい本が無くても、その日によってピンッと来るものは違うのです)

「コレを読みたい!!」と思える小説がありました。

『サクリファイス』(近藤史恵著)
自転車のロードレースを舞台にしたサスペンスですね。

いや、久々に夢中になって、すぐに読んでしまいました。
(『福音書』などは3ページも読むと、とても安らかに眠れますw)

恐らく、書名は記憶にあるので以前から知っていたとは思うのですが、
元より自転車好きなワタクシ、「借りてきた舞台で形だけなぞるようなモン」と高をくくっていましたが。。。
見事に裏切られました。
ロードレース特有の戦略と感情、これがあって始めてこのサスペンスが成立する、そのために膨大なページを割いてロードレースを描写しているのですね。

著者の姿勢に目からウロコが落ちる思い。




それにしても、また「あまり楽しくない」本ばかりが手元に残ってw;
そのくせ他にやりたい事もないので、また気に入ったものが見つかるまで、それでも本を読むのですな。