ヌルい

萌えても良いですか?
…萌えないとダメですか?


by 雛多

今冬の新作アニメを観てみる

2012年01月15日 | 一般ヲタ系
『輪廻のラグランジェ』は先日言いましたか。


幾つか放送が始まってますね。


『モーレツ宇宙海賊』
予想以上に、ちゃんとした『SF』ですね!
作者の笹本祐一さんは、私などでも知っているSF作家なのですが。
見た目の痛いのは「わざと」設定的に入れているようで、
やめときゃいいのに…ま本気でSFやっても売れないしねぇ
ヴィジュアルも大切だよねぇ

ただまぁ、SFだけに舞台のひとつひとつに設定がちゃんとあって、
それが少し煩わしいとか思ったのは内緒w

ちょっと古い感じ、いまさらながらの、スペースオペラ。
だから、勢いで突っ走っちゃって下さい!!



『あの夏で待ってる』
ボーイ・ミーツ・ガールですね。
特段と目新しさは感じられませんでしたが、
「背景が綺麗だなぁ」と思ったら、やぱり『草薙』でしたね。
どの作品でも、背景はかなり意識しているんですけど、感じる背景はナゼかいつも『草薙』で。。。
贔屓してるわけではないのですが、自分の中にある色調とマッチするんでしょうか。

第1話では、鮮やかな山野や古びた建物の風土感とか、
空の微妙な色調変化で時間経過を表したりと、
製作サイドも、空気感まで説明はしない「解った作り方」をしてるので、とても良い感じ。
そういう意味では、単なる『萌えアニメでは無い』物に仕上がるかもね、と。



『偽物語』
最近前作の『化物語』を知って、Blu-ray BOX買おうか迷ってるくらい気に入ってるんですけどw
画像表現の面白さと、キャラクターの面白さと、相関の面白さと。
好きになれればハマると思うが。

今作に関して言えば、まだ第1話で、前作キャラの顔見世って感じでしたから。
第1話に限って言えば、全てにおいて『前作の延長』でしかないようにも思えますが、
(評判の良かった前作を)更に大袈裟に、変態にしたような。
「初めてココから観たら、いきなり置いてき掘り」だなぁと思う。
そんな突き抜けたカンジw

まだ実際の本編のエピソードに至っていないので、それからですね、どうなるのかは。
いずれにしろ、今冬一番楽しみにしているのは間違い無いのです、が。




その辺が、気になった作品かな。

輪廻のラグランジェ

2012年01月13日 | 一般ヲタ系
新作ですね。
バンダイチャンネルでやっと無料公開されましたので、
早速観てみましたが。


ロボット(オービットとか言う)のデザインは秀逸、
その姿だけでも『STORYがある』
…のにね。


設定とかの事前情報から観てみて、第1話を観てみて…

『作品が浅い。』

という感想。


期待していただけに。

追って観ていくつもりだけど。

コレじゃ地元が可哀想。

救済の傲慢

2012年01月04日 | 一般ヲタ系
元来が好奇心旺盛な上にむやみに凝り性で、更に飽き性で、
さてこんな人間が、ココ数年の衝動に駆られて、身辺整理をするという、
今までの自分のアイデンティティを根底から否定するような事をした場合。

それが「自分のため」と言うより、人に合わせた『一般的』な
価値観によっていたとして、その価値観が何のためにもならなかったとしたら、
崩壊しただけに留まらず、自分の価値さえ見失ってしまって、
生きていく自信さえ持てなくなってしまっていたり。
…とか。





冬休みであります。

そんなわけで、ちょっとなんだか、何もやる気がしない昨今。
「年末年始は本を読んで過ごすぞ!」と。
溜まっていた在庫をできるだけ処理するつもり。


…でいたところの、読み始めたのが
『トマスによる福音書』荒川献著(講談社学術文庫)
特に考えずに買って来たのですが、ナグ・ハマディ文書の一つだそうで。
分かり易いし、なかなか良い本なのですが、
いわゆるグノーシス主義上のキリスト解釈に当たるとなれば、
本書に寄っているだけでは作者に嵌められるような気がしてw

グノーシスではない福音書正典と云われる四福音書が手元にあったので、
『福音書』塚本虎二訳(岩波文庫)
を並行で読み始め。(再読)

『トマ福』を読みきった所で、グノーシスの概念を再考するため
『グノーシス』C.マルクシース著(教文館)を再読。
以前は理解できなかった事が、理解できる部分も出てきて。
こちらはキリスト教外のグノーシスも含んでいるので、
まぁ概要として覚えてかないとね、という。

更に、グノーシス続きで、
『マグダラのマリアによる福音書』カレン・L・キング著(河出書房新社)
にいよいよ手を伸ばす。
『トマ福』よりむしろコッチはもっと意味深。
『ダヴィンチ・コード』にも書かれている、正典により立場を貶められた
【女性】という存在。
その視点で書かれた福音書であるコレは、正典と相容れない内容も含んでいて。
著者も女性のようなので、ちょっと過敏にも思われますが。
考え方としては、勿論アリなので。


そんな感じで、キリスト(=メシア=救済者)の物語?を、ひたすら読んでいたのですが。
いくら読んだとしても、其処には救いなんてものは無く。
(グノーシスの場合は特に、「自分で見つけろ」的思想ですしねw)


まぁ、キリスト教に改宗する気持ちは全く無いので、救われる訳が無いですよねwww

というか、救われるために読んでいる訳ではなく、コレは本来の趣味のためなのですが、
欧州の昔話とか伝説、寓話を読むにあたって、
キリスト教が潜在的であれ前提になっているのは、間違いない事実で。

例えば、『ハーメルンの笛吹き男』阿部謹也著(ちくま文庫)とかも読んでいたりw
『境界線上のホライゾンI 上下』とか、『三銃士』(岩波文庫)とか、
果てはキリスト教発生前の『ガリア戦記』(岩波文庫)とかw

雑多な読書をしておりますが。
まぁ、「キリスト教を知っていて損はあるまい」と。
案外役に立っておりますよ。