ヌルい

萌えても良いですか?
…萌えないとダメですか?


by 雛多

オカルト寄りな話

2009年10月17日 | 一般ヲタ系
※今回はネタ的に欧州カブレです。日本にはあえて触れてないので、その辺覚えといて。


昔から民話伝承の類いが好きでして、『アーサー王物語』とか『ニーベルンゲンの歌』『北欧神話』など、目に付いたものは読んできました。

芸術には多大な興味があって「いつか見に行けたら良いなぁ(行けなくても可)」と思ってるのですが、近世以前の芸術ってほとんどが『宗教』、延いてはキリスト教ですよね。
キリスト教を知っていないと、ただ有名物を眺めるだけの行為になってしまうので、『旧約聖書』『新約聖書』くらいは知っておきたいですよね。

また、原典だけでなくキリスト教の歴史も重要。
辿っていくと、ユダヤ、イスラム等の関係と宗教戦争。現代にも通じる負の連鎖の一端。十字軍、レコンキスタ、宗教騎士団。
テンプル騎士団などと言ったら、世代的に『永野護』が発端だったりしますがw 橋口倫介著『十字軍騎士団』を読んでからは認識が大きく変りましたね。
また、『ジャンヌ・ダルク』 レジーヌ・ペルヌー女史の研究書籍は多くの資料を基に、伝説ではない存在感を感じさせてくれます。
そして、虐殺で有名なジル・ド・レは、(まともな頃)ジャンヌと戦友であったはず。

あとは、なんとなく買ったオカルト臭の小説等々
ブラム・ストーカー『ドラキュラ』だったり、ドラキュラ関連の研究書籍。
『ダビンチ・コード』は雑ネタ宝庫でしたね。
澁澤達彦の『…手帳』シリーズは数冊あったり。
『オカルトの事典』なんてのも。
それにヘルマン・ヘッセ『デミアン』
読んでないけど『フーコーの振り子』
漫画では『勇伍』のマグダラのマリアのクダン
『エヴァンゲリオン』という存在。

ただの欧州カブレ、オカルトマニアだと言われればそれまでなのですが、実は結構バラバラのジャンルでw
我ながら「雑然としたマニアっぷり」だと思ってましたがorz



事の発端は、ヘッセの『デミアン』中の台詞、「神の名はアプラクサスという」
この本読んだのは、『少女革命ウテナ』の頃でしたから10年ちょっとくらいか? ずっとヘッセの作り上げた架空の神だと思っていました。
気が向いてwikiってみたら、存在(?)する思想なんですね。(アブラクサスでしたが)

そこから辿り着いた『グノーシス主義』!!!

たった一言で表せられる言葉が存在してるんですよね!
衝撃でした。


そうですね、上記の書物に共通する点があるとするならば、
『異端』
(※伝承は思想隠蔽の隠喩手段、聖書は異端廃絶手段と考える事もできます)
でしょうか。
そして、グノーシス主義はそれらを内包しつつ、1つの体系を作り上げているようです。
『異端』と言うと悪い事のように思えますが、要はただ『多数派では無い人』 地域信仰も含まれます。
キリスト教で無い者から言わせてもらうと、常々疑問を感じていた所もあったのですが、原初キリスト教の時代から(実はキリスト教以外にもグノーシス主義は存在します)内部にも同じように疑問を抱えている人がいた事にも驚きであり、さもありなん


衝撃でしたが、むしろ「すっきり」した感じ。

当初はただ中世風景に憧れて、その時代の人間思想を感じたいと思っていたのですが、次第に深みに嵌まっていってしまってね。そういう性格だからなぁ
目標も見えないままに気の向くまま手探りで読んできましたが、壁で囲われた出口のない迷路みたいな状態に陥ってて。(そこまで深刻でもない)
でも出口は思わぬ所にあったのですよ、壁の上。乗り越えちゃえばいい。

…そして、そこから下(読んできた本)を見たとき、読んだ時とは違う世界が開けて、なんとなく壁だと感じていた物も実は随所に手掛りがあった事に気が付いて。

いや、マジでそんな不思議な感覚。目からウロコが落ちるって言うのはこういう事なんでしょうね。出来すぎてるのが怖いくらい。



ココで当初の目的の『時代思想を考える』のも善し、知識欲の赴くままに深みに嵌まるも善し。
やっと入口に辿り着いた気持ちです。


※要注意
グノーシス主義は私の辿り着いた思想の一端であり、疑問を紐解くカギである以外は信奉するものではありません。

手垢のついた思想に改宗するくらいなら、私が教祖になりますw

私は仏教徒として生まれましたので、そのように生きていく所存でございます。