※CAUTION やってない人は見ちゃダメ! てか根幹バラすよ。
---------------^-^---------------
『七彩かなた』(千世さん)、すげー! メッチャ良かったよ!!
元からかなり期待してたのですが、それ以上、予想以上の期待以上。
とっても爽やかで明るい雰囲気と、ドキドキバタバタの謎解きってのが、魅力に感じて購入したのですが、その点は最後まで変わることなく。それだけでなく、ストーリーを進めて行くと、内に秘めた想いや、小さくて大きな決心とか、何が起こっても挫けない強さとか、気の置けない仲間たちとか、とっても気持ちの良い内容でしたよ。
キャラ的にお気に入りは【夕日】ちゃん、平安時代の武官ちっくな女の子なのですが、もぅ天然ドタバタキャラで(w 「ギャワー!」って慌てるのが堪りませんわ。最初反発してるのを飼い馴らしてくのが、ツンデレの醍醐味 で♪
でも、この娘、乳母子で一緒に育った『姫さまを守る!』って、絶対譲れない物をもっています、それは何よりも、自分自身よりも大切な事なのです。バカバカしいくらい真っ直ぐで、目が離せなくて、だから放っておけない。そんな娘です。声も【ふーりん】だから、堪らないですよ(w
あと、プレイして一番印象が変わったのが【ここたん】火立九菜ですね。卒業してるのに学園に遊びに来る、自称『家事手伝い』のトラブルメーカー(w 我侭で気分屋で、軽くてバカっぽい子だと思っていたのですが。本当の本音は表に出せない、内に秘めた想いはとても強い娘でした。実はとても陰を持った娘なのですけど、それを隠すためのバカっぽい振る舞いなのかなぁと。計算高い一面も持ってたり、性質の悪い女なんですけど、そこが人間味があってすごく好きになりましたよ。ここたんENDは、BGMにゆいにゃんこと【榊原ゆい】さんの『Over the Light』の流れる中、ここたんの本当の想いと決意を示す姿に、涙無くして見られない私です。(※コモンEND全てで 『Over the Light』 は流れます、念のため)
ほかのキャラは、みんな好き(斬捨)(w
さて、ストーリーとか。
友人たちと夏休み旅行に出掛けるのです。その時点でドタバタ確定でしょ(w
「閉鎖された巨大海上遊園地『ホウライMAZE』を舞台に繰り広げる…」って謳い文句はその通り。古のB級ホラー的な要素も取り入れつつ。。。
メガフロートに着目した辺りがおもしろいですね。そいや数年前、日本沿岸に漂着した事件が実際にありましたが、その辺からの発想でしょうか。てか、この『七彩かなた』の世界設定そのものが、メガフロートって構造体がないと成立たなかったと思うのですが(w;
して、閉鎖された遊園地の七不思議を解明するに当たり、タイムスリップって要素が出てきます。通常『七不思議』って言ったら、都市伝説的オカルトちっくなのを想像するのですが、本当に不思議空間に逝っちゃったよ! この辺、飛躍し過ぎとSFに振ったのは、「ちょっと、どうよ?」ってカンジですが、それまで遊園地って閉鎖空間だったのに対し飛躍的に舞台世界が広がって、「何があっても大したことない」と思ってたのが、「ココで何か起こったら大変な事になる!?」って意識が引き締められた感じがします。
タイムスリップ先は平安時代、その時代に設定した事にどれだけ意味があったのか、まぁ概ね1000年程前になりますから、区切りが良かったって事なのでしょうか。年数設定は兎も角、その上でどんどん設定が塗り重ねられていって、舞台やキャラを作り上げたのは高く評価できると思います。
んが、ギミックはそれだけじゃないのですよ!! 実はもっと大きなギミックが組み込まれているのです。
それがループ
ループプレイを必然的にストーリーに組み込んじゃってるのです。遊園地の、事件の謎を解くには、『七不思議』をそれぞれ解明していく必要があるのですが、これがキャラ攻略とリンクしていて、その都度『輝石のかけら』を集めていく事になります。
『輝石』…てのが、七不思議とホウライMAZEで起こる事象に関わる重要なアイテムで、ストーリー中でも謎の石なのですが。。。 なんとかストーリーに組み込もうとしてる感じは受けますが、存在自体がすごく浮いてます、ってか超越し過ぎですね(w まぁそれで事態の深刻さを作り出せているので、良かったと思いますけど…いつしか謎の解明より [脱出] が目的に摩り替わる消化不良さはちょっと。(意図的に摩り替えてる感もありますが)
ループに関して、重要な役割を持っているのが妹の【ひまわり】 ループする世界では最初に戻ったときに登場人物の記憶がリセットされるのですが、唯一全てを観察し干渉できる(『FESTA!!』みたいねw)存在です。そして最後には、兄である主人公とアブノーマルな…(w 「ソフ倫大丈夫!?」って思ってしまう展開は吃驚ですよ。巨乳妹萌え~♪
そんなで、ループして謎解きをしていくストーリーなので、一概に難解に思われそうですが、全然そうでもないのです。各シナリオの選択肢も少ないので簡単ですし、更に上手いのが全体を大きく『3章』に分けていまして。サブタイトル、『夏休み!ドキラブバカンス夢冒険!!』は、実はその中の第1章でしかないのでした。第1章から第3章まで、舞台中の基本的な時間の流れは同じです。が、第1章は序章~最初のループまで)、第2章は輝石のかけら探し、第3章は最後のループ~結末へ、となってて、ほとんど第2章で彷徨う事になります。
しかもループして彷徨うとはいえ、それを含めて一直線にエンディングに向かうストーリーなので、繰返しプレイのウザさはほとんど感じませんでした。
こういうシステム構築の方法があるのは、私初めての経験でしたね。(ループを組み込んだ作品はありましたけど、ルーチンワークになるのが多くて) 分かりやすくて飽きさせない、とっても好印象です♪
そして、本当のエンディング。
それまで現世の日常に戻る事ができなくて、次のループへと入ってしまって行ったのですが、いよいよ最後には…
………
……
…
平安貴族のお姫様、【菫姫】が大きな役割を果たします。この姫さまが【夕日】と乳母子で、設定上とんでもない人なのですけど(w; 好奇心旺盛で機転が早く順応性も高い、と、現代人さえ差し置いて謎の解明に鋭い冴えをみせます、が…○リータ(w (ちゃんとヱチあります、実齢千十数歳なだけにw) 貴族だけに決断力があったり、人に指図する能力に長けてたり、ドSの本領も発揮してます。
なんだか、どのキャラとってもそうですけど、キャラ配置と設定が、作品世界に違和感なく溶け込んでて、それでいて各自主張があって、それは見事なものですね。
あ、で、結末の全てを、この菫姫が負って、エンディングを迎えます。
ヤベ、思い出すだけで涙出る。。。
本当に、笑いも、涙も、喜びも悲しみも驚きも、キャラたちと一緒に感じていった、そんな作品でした。そして、最後に残る清涼感。
すごく心地の良い話でした。現代(近未来?)を舞台に取りながら、壮大なスケールで限られた世界を描き出し、それを上手く纏め上げた手腕は、絶賛に値いします!!
最後に、一通り回って、未入手のエンディングCGが幾つかあったのですが… それもすごく気が利いてる! これも「有りか!?」って思っちゃいます。
いやもぅ、エロゲやらない人にもお奨めできる、とても楽しい作品でした。
こんな作品に出会えた事、すごく幸せです~
(※06/7/30 やっと纏める事ができたのでUP)
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『七彩かなた』(千世さん)、すげー! メッチャ良かったよ!!
元からかなり期待してたのですが、それ以上、予想以上の期待以上。
とっても爽やかで明るい雰囲気と、ドキドキバタバタの謎解きってのが、魅力に感じて購入したのですが、その点は最後まで変わることなく。それだけでなく、ストーリーを進めて行くと、内に秘めた想いや、小さくて大きな決心とか、何が起こっても挫けない強さとか、気の置けない仲間たちとか、とっても気持ちの良い内容でしたよ。
キャラ的にお気に入りは【夕日】ちゃん、平安時代の武官ちっくな女の子なのですが、もぅ天然ドタバタキャラで(w 「ギャワー!」って慌てるのが堪りませんわ。最初反発してるのを飼い馴らしてくのが、ツンデレの醍醐味 で♪
でも、この娘、乳母子で一緒に育った『姫さまを守る!』って、絶対譲れない物をもっています、それは何よりも、自分自身よりも大切な事なのです。バカバカしいくらい真っ直ぐで、目が離せなくて、だから放っておけない。そんな娘です。声も【ふーりん】だから、堪らないですよ(w
あと、プレイして一番印象が変わったのが【ここたん】火立九菜ですね。卒業してるのに学園に遊びに来る、自称『家事手伝い』のトラブルメーカー(w 我侭で気分屋で、軽くてバカっぽい子だと思っていたのですが。本当の本音は表に出せない、内に秘めた想いはとても強い娘でした。実はとても陰を持った娘なのですけど、それを隠すためのバカっぽい振る舞いなのかなぁと。計算高い一面も持ってたり、性質の悪い女なんですけど、そこが人間味があってすごく好きになりましたよ。ここたんENDは、BGMにゆいにゃんこと【榊原ゆい】さんの『Over the Light』の流れる中、ここたんの本当の想いと決意を示す姿に、涙無くして見られない私です。(※コモンEND全てで 『Over the Light』 は流れます、念のため)
ほかのキャラは、みんな好き(斬捨)(w
さて、ストーリーとか。
友人たちと夏休み旅行に出掛けるのです。その時点でドタバタ確定でしょ(w
「閉鎖された巨大海上遊園地『ホウライMAZE』を舞台に繰り広げる…」って謳い文句はその通り。古のB級ホラー的な要素も取り入れつつ。。。
メガフロートに着目した辺りがおもしろいですね。そいや数年前、日本沿岸に漂着した事件が実際にありましたが、その辺からの発想でしょうか。てか、この『七彩かなた』の世界設定そのものが、メガフロートって構造体がないと成立たなかったと思うのですが(w;
して、閉鎖された遊園地の七不思議を解明するに当たり、タイムスリップって要素が出てきます。通常『七不思議』って言ったら、都市伝説的オカルトちっくなのを想像するのですが、本当に不思議空間に逝っちゃったよ! この辺、飛躍し過ぎとSFに振ったのは、「ちょっと、どうよ?」ってカンジですが、それまで遊園地って閉鎖空間だったのに対し飛躍的に舞台世界が広がって、「何があっても大したことない」と思ってたのが、「ココで何か起こったら大変な事になる!?」って意識が引き締められた感じがします。
タイムスリップ先は平安時代、その時代に設定した事にどれだけ意味があったのか、まぁ概ね1000年程前になりますから、区切りが良かったって事なのでしょうか。年数設定は兎も角、その上でどんどん設定が塗り重ねられていって、舞台やキャラを作り上げたのは高く評価できると思います。
んが、ギミックはそれだけじゃないのですよ!! 実はもっと大きなギミックが組み込まれているのです。
それがループ
ループプレイを必然的にストーリーに組み込んじゃってるのです。遊園地の、事件の謎を解くには、『七不思議』をそれぞれ解明していく必要があるのですが、これがキャラ攻略とリンクしていて、その都度『輝石のかけら』を集めていく事になります。
『輝石』…てのが、七不思議とホウライMAZEで起こる事象に関わる重要なアイテムで、ストーリー中でも謎の石なのですが。。。 なんとかストーリーに組み込もうとしてる感じは受けますが、存在自体がすごく浮いてます、ってか超越し過ぎですね(w まぁそれで事態の深刻さを作り出せているので、良かったと思いますけど…いつしか謎の解明より [脱出] が目的に摩り替わる消化不良さはちょっと。(意図的に摩り替えてる感もありますが)
ループに関して、重要な役割を持っているのが妹の【ひまわり】 ループする世界では最初に戻ったときに登場人物の記憶がリセットされるのですが、唯一全てを観察し干渉できる(『FESTA!!』みたいねw)存在です。そして最後には、兄である主人公とアブノーマルな…(w 「ソフ倫大丈夫!?」って思ってしまう展開は吃驚ですよ。巨乳妹萌え~♪
そんなで、ループして謎解きをしていくストーリーなので、一概に難解に思われそうですが、全然そうでもないのです。各シナリオの選択肢も少ないので簡単ですし、更に上手いのが全体を大きく『3章』に分けていまして。サブタイトル、『夏休み!ドキラブバカンス夢冒険!!』は、実はその中の第1章でしかないのでした。第1章から第3章まで、舞台中の基本的な時間の流れは同じです。が、第1章は序章~最初のループまで)、第2章は輝石のかけら探し、第3章は最後のループ~結末へ、となってて、ほとんど第2章で彷徨う事になります。
しかもループして彷徨うとはいえ、それを含めて一直線にエンディングに向かうストーリーなので、繰返しプレイのウザさはほとんど感じませんでした。
こういうシステム構築の方法があるのは、私初めての経験でしたね。(ループを組み込んだ作品はありましたけど、ルーチンワークになるのが多くて) 分かりやすくて飽きさせない、とっても好印象です♪
そして、本当のエンディング。
それまで現世の日常に戻る事ができなくて、次のループへと入ってしまって行ったのですが、いよいよ最後には…
………
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平安貴族のお姫様、【菫姫】が大きな役割を果たします。この姫さまが【夕日】と乳母子で、設定上とんでもない人なのですけど(w; 好奇心旺盛で機転が早く順応性も高い、と、現代人さえ差し置いて謎の解明に鋭い冴えをみせます、が…○リータ(w (ちゃんとヱチあります、実齢千十数歳なだけにw) 貴族だけに決断力があったり、人に指図する能力に長けてたり、ドSの本領も発揮してます。
なんだか、どのキャラとってもそうですけど、キャラ配置と設定が、作品世界に違和感なく溶け込んでて、それでいて各自主張があって、それは見事なものですね。
あ、で、結末の全てを、この菫姫が負って、エンディングを迎えます。
ヤベ、思い出すだけで涙出る。。。
本当に、笑いも、涙も、喜びも悲しみも驚きも、キャラたちと一緒に感じていった、そんな作品でした。そして、最後に残る清涼感。
すごく心地の良い話でした。現代(近未来?)を舞台に取りながら、壮大なスケールで限られた世界を描き出し、それを上手く纏め上げた手腕は、絶賛に値いします!!
最後に、一通り回って、未入手のエンディングCGが幾つかあったのですが… それもすごく気が利いてる! これも「有りか!?」って思っちゃいます。
いやもぅ、エロゲやらない人にもお奨めできる、とても楽しい作品でした。
こんな作品に出会えた事、すごく幸せです~
(※06/7/30 やっと纏める事ができたのでUP)