Maki's Room

ラスティック ジャンク チープシック& 
キッチュ  ミックススタイルのインテリア

さようなら、ありがとう。そしてごめんね。

2010-05-11 16:34:30 | DOG&CAT




昨夜ひなたと永遠のお別れをしました。
9時55分でした。



30日に治療が始まって10日、あまりに早すぎたです。
昨日の朝出勤前に診てもらうと先生が
「黄疸が出てるなあ。。。正直、やれることがなくなってきてる」と言われたけど
まだ希望を持ってたと思う。
注射をしてもらい、そのまま預けて仕事に行った。
だけど昼休みにもう歩くことも出来ないひなたを抱くと、驚くほど力なく弱々しくなっていて
もうだめなのかもしれない、と言う思いが頭をよぎった。


先生は私の気持ちをおもんばかって、その一言ははっきりと言わなかったけれど
「入院させるよりも、ひなちゃん自身はおうちにいた方がいいと思う。ここにいて亡くなっても。。。」とだけ。

亡くなる。
遅かれ早かれそうなるんだ、って思った。
それでもどこかで希望を持ちたかったのか

「私も入院しなくちゃいけなくて。(その間)どうしよう。。」
と間抜けなことを口走ってしまった私に、

先生は
「じゃあそれまで通院で治療して、その時はうちで預かろう。そうしよう」
と言ってくれたけれど、私がその時
「そこまで持たないんじゃないか」と思ったのだから、獣医の先生はなおさら分かっていたと思う。
「やれることはしてやりたい」
と言うのが精一杯だった。

「明日は来れる?」と聞かれて
「夕方なら」と答えた。
答えながら、来れるのかなと思った。



ひなたを家に連れて帰り、とっくに昼休みが終った時間に職場に戻った。
トイレに籠っていっちゃんとひなこにメールを送ったのだけど、泣きながら打つので何度も押し間違えた。

仕事から帰ると、ひなたは寝床と違う玄関に近いところに横になっていて、
思わず息をしているか確かめた。
黒い便をしていて妙だったので原因をパソコンで調べようとしたら一生懸命歩いてきた。
慌てて寝床を移動して「ここに寝な」と言うと私の隣で横になった。
そんなひなたの姿に泣きそうになり、黒い便は胃や小腸からの出血と知って増々不安になった。

ひなこといっちゃんが順に帰ってきて、少しほっとした。
2人ともひなたに何度も声をかけ、なでてやってた。
私も水をスポイトで飲ませたり、
(多分気休めだけれど)先生がくれたペースト状の高栄養の療法食をあげてみたりすると
ひなたはそれをほんの少し飲み込んだ。
しばらくして、寝床からよろよろと歩いてきたので支えてやると、テレビの前に横になった。

そして。


いっちゃんが「何でライムは前足を上げてるの?」と言うので
「ああ、警戒したり緊張したり恐いときは、いつもそうなるよ。」と
教えてあげた。
警戒したり緊張したり、恐い時。。。
と考えながらライムの視線の先のひなたを見た。

ひなたの身体を見た。

つい今し方まで波打っていたお腹が、動いていない。
はじかれるように立ち上がってそばに行った。
「ひなた?」と声をかけた。

ひなたはかすかに
ひっ、ひっ
と呼吸をしていた。
それはもう普通の呼吸じゃないと分かった。
名前を呼んでも、その目にはもう何も映っていないようで
もう意識がない、と思った。

震える声で
「いっちゃん、もう駄目かもしれない」と言うと
いっちゃんがすぐ来て、一緒に
「ひなた」「ひなた」と声をかけて必死になでてさすった。
聞こえているのかいないのか、分からなかったけど何度も名前を呼んでさすった。

ひっ、ひっ、という呼吸が弱く、
弱くなっていって


止まった。
永遠に止まってしまった。


その瞬間私は声をあげて泣いた。
魂と命が抜けた亡骸は、もうひなたじゃないと思った。
ここにひなたはいない。
ひなたの姿をした物体になってしまった。

一瞬遅くお風呂からあがったひなこが「ひなたは?」と聞いてきて
いっちゃんが
「死んじゃった・・・」と言った。
3人で泣いて泣いて、泣いた。


思い起こせば2001年4月24日に保護して
5月15日にうちにきて9年になろうとしていて。
長いようであっという間だった。
漠然と、ひなこが18になるまで生きていられるのかな
と思っていたっけ。
あの時4~7歳だったら、今は13~16歳。


あの夏、ぴなりんの最後を看取ることが出来ずにずっと後悔してた。

だから
ひなたの最後を看取ることができたことが唯一の救いだと思う。
もしライムがいなかったら、遅かったかもしれない。
いや
できればもう少し早く気付いてやりたかった。
連休中に病院に連れていけば良かった。


ひなたには何もしてあげられなかった。
後悔ばかりが出てくる。
そんな後悔なんかするなら、もっとちゃんとすりゃあ良かったじゃんか
と自分に思う。
なくして初めて分かるんだ。それじゃあ遅いのに。

ひなた、ごめんね。
こんな飼い主でごめんなさい。
本当にごめんなさい。
今までありがとう。
そしてさようなら。

ぴなりんの相手をしてやってね。きっと寂しがっているから。
そしていつかそっちで会おうね。
それまでまたね。


今日いっちゃんと一緒に、役所に死亡届を出した。
今年はまだ狂犬病注射ができてなかったから、手もとに残っていた案内状を持って行った。
「この欄に死亡の日付けを書いて下さい」
と言われて
22年5月10日と書いた。

「ご苦労様です」
あっけなかった。


帰宅して玄関を開けると、ガラスドア越しにいつも出迎えてくれた
ひなたを思い出した。

もうその姿を見ることができないんだ。
寂しい。







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