3回。

TDLに行くために朝早く起きようと、同じ布団の中で彼も眠る努力をしてくれていたらしいけど
結局、荒い息づかいは、鎮（しず）まることもなく
努力はほんの数分で性欲に打ち負かされて
私も身体を預けた。

1回目。
舌でかき回され
唇で挟んでは、吸われ
「1リットル」と比喩されるぐらい
果汁はしたたった。

「最初はさらさらだったけど、どんどん濃くなった」
と言われたけど
あれだけ舐められたら、おかしくもなる。
「おいしい」のは、彼があたしを愛してくれているからなんだと思うことにした。

2回目。
あまりしないし、好きじゃないけど
要望に応えて、バック。
自分の下半身は嫌いだけど
「くびれから腰とヒップのラインがたまらない」
といつも触ってくれるから、そんなに捨てたもんじゃないのかなと思うことにした。

結局終わったら朝の5：00を過ぎていて
朝早くに起きれるはずもなく、
TDLはおあずけになった。

昼過ぎに出て、代わりにアウトレットでデート。
車中もPAでもアウトレットで手をつないで歩いても、ずーっと楽しかったなぁ・・・
Hしたからか情がわいて、「好き」はあたしの中で確実な気持ちになっていった。

帰ってきて・・・3回目。
やさしく動いている腰を感じて
ソフトマッチョな彼にしがみついたら
穏やかに幸せになった。
そういえば、「ちゃんとした恋愛」ってこういう感じだったっけ・・・
こんな気持ち、どれくらいぶりだろう。
愛する人に愛されるのって
なんて幸せなんだろう。

今までみたいな“また探すのがめんどくさい”とかいう不純な動機とかじゃなくて
純粋な気持ちで、彼とずっと一緒にいたいと思った。
彼と一緒なら、きっといつもどこでも笑ってられる。きっと笑わせてくれる。
いろんなとこ行って、いっぱい思い出作ろう。

幸せになると
失うことも怖くなるけど
とりあえず一緒に過ごす1分1秒を無駄にせずに
現在（いま）を楽しんでいこう。

愛の合鍵。

『うちおいで』と言うので、仕事の後ご飯がてら遊びに行った。
一度行ったことから、もうそれほどの抵抗もなかった。
自分の車で行ってたから、嫌になって帰りたくなったら帰りたい時間に帰れる、っていうのもあったし。

こないだ、引っ越し祝いにプチギフトを渡した。
そのお返しだと言って、小さい空気清浄機をくれた。
いったい何倍返しのお返しなんだ。

ご飯を食べて、正直あんまり気分が乗らなかったら、すぐに帰ろうと思っていた。
22:30に出れば、23:00前には家に着く。

でも
手を繋いで
部屋の明かりを薄暗くされて
体を寄せて密着して、間の隙間を埋められて
彼が焼酎を飲んだら
なるようになる状態は一つだった。

そうなることは予想の範疇だったから、あえて準備は整えていかなかった。
まだ・・・いっか。
無駄毛のお手入れと、上下そろった下着。
ホテルじゃないからシャワーも借りづらいし、
きれいになる前に初めてのHはやっぱりどうしても嫌だったから・・・
悪いことしたなって思うけど、頑なに拒否させていただいた。

男にとっては、かなりの生殺し状態だったと思う。
でも
ちゃんと我慢してくれたのはやっぱり大事にしてくれてる証拠なんだろうし
「『いい』ってなってからで全然いいよ」と言ってくれた。
それは建前かもしれないけど、あたしも子どもじゃないし、
そんなに待たせるつもりもない。

合鍵を渡された。
『いつ来てもいいから。』って。
『渡しておけば俺がいなくても入れるやろ？』って。
単純かもしれないけど、信頼してくれてるんだと思った。
この人の気持ちは、多分本物なんだろう、って悟った瞬間だった。
今まで、彼氏から合鍵を渡されて、1人で入って彼を待ったことはなかったけど
この人のためなら、悪戦苦闘しながらご飯を作って待って
「おかえり」を言ってみようかと思った。
『来てくれて嬉しい』とか『おいしい』とか言って喜んでくれる姿を想像した。
何年かぶりに、好きになってくれた人を好きになってきてる自分を確信した。

明日、TDLに連れてってくれることになった。
今日の夜お泊まりして、朝早くから行こうと言われた。
迷ったけど
遅くに泊まりに行くことにした。

今夜
多分抱かれます。

あたし次第で落ち着くの？

浮かれ気分でFコーチのレッスンに参加した。
いつものコーチもいいけれど、やっぱりワクワク感がハンパねぇ。
まぁ
だからって別に何があるわけでもないし、
車見たらファミリーカーだったし、
“二児のパパ”もあながち大きくハズレてはいない気がした。
やっぱりプライベートなことは知らない方がよさそうね・・・
覚悟してたって(やっぱりな・・・)とかガッカリしちゃうだろうし・・・。

何を血迷ったか、気付いたら大阪弁の男の家に遊びに行っていた。
見よう見まねで作ってくれた蒸し鍋を食べて、
イチャイチャし始めたら、
なんとなくチューする雰囲気に飲み込まれていた。
だってさ、
あたしの中では、やっぱり女が家に上がる時点で何らかの覚悟はしなきゃいけないと思ってるし、
上がっといて、指一本触れないで！なんて、それはちょっと違うよなって思ってるし、
だから
客観的に見て、多分自分も覚悟できてるんだろうな、って思いながら蒸し鍋を食べた。

でもさすがにシャワーを浴びないHはできないし、そこは流されないでかわしたけど
あたし次第で、この人を幸にも不幸にもするし、
同時に、あたしが幸せになれるかなれないかも、あたしにかかってるんだろうとなんとなく直感した。
この「お付き合い」を楽しめるか否かは、多分あたしにかかってる。
楽しもうと思えるか否か。
楽しもうと努力できるか否か。

『惚れてる』と何度も言われた。
本心はともかく、ヤりたい一心だけかもしれなかったけど、
いろんなところをいちいち褒めて、恥ずかしくなるぐらい上げられた。
彼は多分、あたしが楽に幸せになるのに、今一番近いところにいる。

この人でいいのかな・・・なんて、考えたらキリがないのは経験上分かってる。
もうこんなこと何度考えたか分からない。
惚れられた相手としか続かないあたしにとって、誰とどんなふうに付き合おうと迷うに決まってる。
迷うのが分かってるからこそ、
もうこの人でいんじゃね？
って、めんどくさがりのあたしが顔を出して説得に入ってる。
誰と付き合ったって迷うなら、そこそこ認められる相手で手打っちゃえば～？
・・・みたいな。

もうほんと
いい加減歳も歳だし、
仮にこの先、(こいつの子どもは産みたくないな)って思いがよぎるとしても
相手の子どもじゃなくて、自分の、あたしの、子どもを産むのに協力してもらうんだと思うことにしよう。
そんなにヒドイ顔形でもないし、
比べて悪いけど、今考えてもやっぱり前の彼の子どもはちょっと無理だったな・・・って思うし、
少なくとも、そこまで思わないってことは
多分大丈夫なのよ。多分ね。あたし的に。多分。
何より、誰と付き合っても一緒なら、より愛してくれる相手の方があたしには合ってるし。
なーんて高をくくってるけど、彼があたしをもらってくれるかどうかは別問題か。。

一緒にいて気持ち良ければ、もうそれでいいんじゃない？
難しく考えたら、(いや、考えなくても)慎重になりすぎちゃう歳になっちゃってるんだし、
逆に、勢いつけないと、あたし誰とも結婚なんかできないかもな・・・

最低限のラインがクリアなら、そろそろ人生本気で考えよう。

渦巻く3人。

前の彼からメールが来た。
あたしの中では、もうすっかり“前の”彼になっていた。

中国に行ってて、さっき帰国した、という内容だった。
『おかえりなさい』や『元気だった？』と当たり障りのない返信をするしか術がなく
彼からのその返信もまた『元気だったよ。Mは？』という当たり障りのないメールだった。

正直、何を言いたいのか分からなかった。
そのメールで
彼はあたしに何を伝えたかったんだろう。
あたしの返信にどんな内容を望んでいたんだろう。
今までメールをしなかったのは、多分中国に行ってたからじゃないだろうと思ってるし、
あたしだけじゃなくて、もう彼の気持ちも離れてると思ってたし。

・・・実際どうなんだろう。。

彼と知り合ったばかりの頃、『“友達”はいらない。』と言っていた。
およそ1ヶ月ぶりだけどメールをしてきたってことは・・・
彼の中であたしはまだ、「過去」になってない証拠なのかな・・・
他愛もないメールが来たことで、まだつながっていたことを目の当たりにしたような気がした。
そしてあたしの中ではもう終わっていたはずだったけど、
彼のメールに返信したことで、また捨てきれない自分を見た。
彼がどんな思いで一文字一文字打ってたのか、勝手に想像したら
やっぱりシカトはできなかった。
こういう時はたいていデートしたり好きでいてくれてたことを思い出す。
だから、余計おぼろげな情に流されて、
その先のことも深く考えないでメールを返してしまった。
二択はできないって、頭では分かってるのに・・・。

2011年のバレンタインは、会社で4つ配っただけだった。
去年はそう言えば消防士の彼のために、チョコレートタルトなんか作ったっけ。。
それも結局食べてもらうことさえ叶わずに無駄に終わった、切ない思い出。

“前の”彼にも、大阪弁の男にも、チョコレートは渡さなかった。
用意もしなかったし、当然会う約束も取りつけなかった。
“前の”彼は、もしかしてそれを見込んで近いタイミングでメールしてきたのかな。。

とにかくよく分からない。
連絡してきた意図がまったく読めない。
返信したけど、その後続きがあったわけでもなく、
連絡を取り合わなかった間もお互い元気だったことを確認しただけの
ほんの数回のやりとり。
『ただいま』の裏側には、いったいどんな意味があったの・・・？

まぁいいか・・・
もうあたしから連絡するほど気持ちもないし、
引き続き、このまま何もなかったように時間が過ぎることを願うだけだ。。

大阪弁の男と会う約束をした。
彼もイマイチよく分からない。。
私がどうしたいのか。彼とどうなってもいいのか。どうにかなる覚悟はできてるのか。

これが自分も大好きなら、何も迷うことなんかないんだろうな・・・
迷うとしたら、簡単に許しすぎて軽い女だと思われるかな・・・っていう真逆の悩みだ。
できたらいつもそっちで悩みたい。。

昨日、Fコーチと顔を合わせた。
『コンバンワ。』
愛を込めて精一杯の挨拶。
やっぱ、肩透かしなの的中かも・・・↓

やっぱり恋って難しい。

ただのお愛想か、真実か。

昨日、取引先の人2人から『綺麗になった』『恋してる？』と言われた。
1日に2回もそんなこと言われたことなんか、今までもちろんなかったから
すごくびっくりした。
妙に信憑性があるような気になっちゃって、
お世辞でも、2人から言われるとさすがに勘違いしてしまう。

別にメイクを変えたわけじゃない。
最近買ったカーラーが、
とれかかったパーマを見事に復活させてくれてるせいかなと思う。
だって身体に施した変化っていったらそれぐらいしかないし。

ただ
一つ決定的に違うといったら
また会いたいと思う人の存在があること・・・かな。
2人から『恋してるんじゃない？』と言われた時
まるで顔に書いてあるかのようで、なんか恥ずかしくなった。
真っ先に浮かんだのはFコーチの顔だった。
それは関西弁の男ではなかった。

でも
関西弁の男のことは嫌いじゃないし、
だからといって、テンションが上がってブリブリしちゃうほど惚れてもいないから
むこうがあたしに興味がなくなったら終了～、のいつものお決まりのパターンだ。
でも
少なくとも
前の彼よりは前向きに考えられてるかもしれない・・・かな。。

連休に行くスノボーより、
連休明けに行くテニス、
もっと言えば、振替で行く来週末のFコーチのレッスンの方が
今は楽しみでしょうがない。
これってやっぱ
恋ってやつ？
でも楽しみになりすぎて、案外肩透かしくらって撃沈するパターンかもな・・・。
分かってんだ。だいたい。

でもさ、どうせ生きてかなきゃならないなら、
明日が楽しみでいられる方がいいに決まってる。
鮮度はいつまで保たれるか分からないけど、
どうせならこの機会に、とことんキレイになってやろうじゃないの。

肥やしで心に花が咲く。

代行で教えてくれたFコーチは、いつもはあたしの時間の前を受け持っているから
待つのが嫌いなあたしはいつもギリギリに行くのに、
今日は即行帰ってすぐにコートへ向かった。
レッスンとレッスンの合間の一瞬の接触を大いに期待して。

とは言うものの、やっぱりFコーチは生徒と、あたしはいつもの本来のコーチと話しながら
結局一言も交わせないままあたしはコートへ、コーチは帰路についてしまった。
まぁ・・・予測の範疇ではあったけど。。

でも
何回か目は合った。
ガラス越しに目が合った時、なんで挨拶ぐらいしなかったんだろうって
ひどく後悔してる。。
もっとコーチのレッスン受けたいし、ただ会いたいから
『よかったら遊びに来て下さい』を真に受けちゃおう！
動機は不純だけど、やっぱりFコーチがレギュラーの日に振替取っちゃおう！
・・・いや、恋愛っていう観点からしたらむしろ純粋な動機か？

休んだ分、残っててよかったーー
なんならいっそコーチ変わっちゃえばいいのにな・・・なーんて。

目と目で寄せる想いって
やっぱりいいな・・・
なんて純粋でドキドキワクワクするんだろう。
もういいや。妻子持ちでもなんでも。
大人の片想いなんて、どうせ始めから叶わないことの方が多いんだし。
けどこれからレッスンに行くのに別の楽しみができた。
毎回ダッシュで仕事を終えて、少しでもコーチの姿が見れるように早く行こう！
できれば接触するべく、ラブラブビーム放ちながら。

なんとかなろうとか、なんともならないからガッカリ、とかじゃなくて
ただこのドキドキに身を任せていたいだけ。
やっぱこういうの大事だなー。
人として。
女として。

だからほんとは婚活なんて人工的な出会いじゃなくて
こういう方がずっと心は気持ちいいし、無理がないから思いも自然と持続する。
その代わり、悲しいかな、出会いの確率とか成功率からいったら雲泥の差だけど。

とにかく、Fコーチは心の肥やしになりました。
なんか
恋してる、ってカンジ？

メリット・デメリット。

代行で教えてくれたコーチに、レッスンが始まってほんの数分で恋に落ちた。
人を好きになる、あの感覚。
直感で(なんか・・・楽しい・・・)って思うと、すぐ好きになっちゃう。
堕ちる時はすぐに堕ちる。
複雑なようで、ほんとはあたしなんて全然単純なんだ。
グリップの持ち方の指導で手が触れ合う。
ドキドキ。
よく分からないふりして何度も確認する。
女の計算。
あのちょっとSなレッスン・・・
たまらない。
・・・笑いが止まらないし、ヘトヘトになって体力の限界がすぐきたけど。

やっぱり出会いとか片想いとか、こういうのが本来の形だよなって再認識した。
出会ってから相手を知りながら好きになっていくのは、
やっぱり不自然だしうまくいかないことの方が多い。

でも
今まで普通に出会っても誰ともなんにもなかったのは
あたしが客や生徒の立場だったことが多くて深い仲になるきっかけもなかったし、
こんな歳になるとなんといっても恋人か奥さんがいる可能性が大きくて
出会った時にはすでに誰かのもので、始めから叶わないことの方が多い。
相手がいる人とは最初から恋愛モードになれないから
もっと仲良くなりたくてしょうがないのに、泣く泣く諦めるしかなくて。
そうやって今までいくつ恋を諦めてきたか分からない。

その反面、ネットでの出会いは
お互い恋人がいなくて、探し求めてるのが前提だから
最初から恋人の有無を心配する必要がなくて、安心してわざとらしいアプローチもできる。

結局どっちにしろ、メリットもデメリットもあって
受け身のあたし的には、やっぱり最初から恋人探し目的で知り合える方が
手っ取り早くて傷つかないで済む方法なのかもしれないな。。
あのコーチも
きっと家庭があったりするんだろうな。。
子どもも2人ぐらいきっといて。
知りたいような、知りたくないような、
でもやっぱり・・・知らなくていいや。。
がっかりするのとか、極力避けて通りたいし・・・。

関西弁の男は、共同生活からとうとう一人暮らしを始めるらしく、
あたしに惚れてると言い続けてる以上、きっと部屋に呼ばれるのも時間の問題だろう。
もう大恋愛は半分諦めて、あの人でいいかって気になってきている。。
そんなに不細工でもないし、一応会社経営者だし。
大阪から越して会社を起こして住み始めたのが、あたしの地元なんて
偶然にして、やっぱりどこか何か縁があるのかもしれないし。

前の彼とは
もう一切連絡を取っていない。
もはや“過去の男”・・・。
このままフェードアウトできたら本望だ。
傷つかないで縁が切れる。
『あの人とは縁がなかった。』
この関係が終わるのには、そんな簡単な理由で片付けられてしまう。
案外あたしのかいかぶりすぎで、
あっちもさっさと他の人に乗り替えてるかもしれないしね。

コーチはレギュラーで教えてる日時を言って
『よかったら遊びに来て下さい』って言ってくれたし、
真に受けて、また教えてもらいに行っちゃおうかな。
それで振替で行ったからって、(オレのこと好きなんじゃね？)とは思わないよね。
ヤバイ。
思い出すだけでにやけてきちゃう。
見た目じゃない、ってきっとこういうことだ。