贔屓のひきたおし

歌舞伎や他の芝居を見て感じた感想を綴っていきます。
お話の中心はたぶん海老蔵さん。とても好きなので・・・。

市川流舞踊會 その2

2006-08-29 23:22:42 | 海老さまLive
初日最後の演目は【京人形】
市川ぼたんさんの襲名披露演目である。
團十郎さんが大工の甚五郎。

花道から登場の團十郎さんに客席全体から大きなそして暖かい拍手。
女房役の家橘さんに、最近の調子はどうだい?と聞かれ、「前よりずっといい」と答え、又大きな拍手。
家橘さんも「久しぶりに会えてうれしいよ」などとアドリブのせりふが入る(夫婦で久しぶりに会う・・というのも可笑しな話だけど・・、ま、そこはご愛嬌)。

以前、菊五郎さんの甚五郎を拝見した事がある。
菊五郎さんの甚五郎は、結構遊びに通じた粋な職人・・という雰囲気だったが、
團十郎さんのは、日頃まじめな職人がちょっと遊び心を出した・・・という印象。

箱をひらくとぼたんさん扮する京人形。
女性の踊り手さんで見るのは初めて。
やはり女形さんにくらべて、小柄で華奢で、鬘がとても大きく見える。
化粧のせいか、顔がややきつめな感じ。以前に比べてお痩せになったのか、顔がほっそりされた事もあると思う。
甚五郎の動きにあわせて動く京人形。
ちょっとぎこちない感じがしたところも無かったわけではないけれど、
こうして娘と一緒の舞台に立つ團十郎さんの心の中には湧き上がる喜びがあったに違いない。

後半は、ぼたんさんが井筒姫(吹輪の鬘で赤姫の衣裳)となって、匿われていた押入れから登場、花道を通って逃げていった。たぶん、歌舞伎でやる【京人形】ではこの部分は省略される事が多いのではないだろうか。

最後の大工の立ち回りには、新七さん、升一さん、坂東悟さん、尾上辰巳さん、尾上松五郎さん、澤村国矢さん、市川左次郎さん、市川茂之助さんがご出演。


二日目の一本目は【景清】
舞台奥に屏風が並べられただけの簡素な舞台での團十郎さんによる素踊り。
助六の出端のように蛇の目傘をすぼめて下手より登場。
衣装はベージュの着物に枯れた落ち着いた緑色の袴。
傘をぱっとひらくと割れるような拍手。
やはり、團十郎さんへの応援はすごい。
團十郎さん、七三分けの鬘をかぶっていらっしゃた。
そのためすごく若く見える。40代にみえる。
顔も少しほっそりされたこともあり、本当にかっこいい~。
男の人にとって髪の毛の有無って、若さをアピールする重要な要素なんだと妙なことを認識


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