贔屓のひきたおし

歌舞伎や他の芝居を見て感じた感想を綴っていきます。
お話の中心はたぶん海老蔵さん。とても好きなので・・・。

2006年を振り返って・・。

2006-12-31 23:20:37 | つぶやき
2006年最後の一日もあとわずかとなってしまいました。
一晩寝ると年賀状が来ているのかと思うと不思議な気がします。
それほど今年はなぜか「年末感」がありません。

例年仕事納めの日は、自分の机近辺の大掃除をし、
午後からはみんなでビールなどで乾杯して、
年末の挨拶をしてから帰るという習慣でした。
それが今年は大掃除もなく、乾杯もなく、
なんとなくあっさり休みに入ったという感じです。
そんなこともあって年末感がないのかもしれません。

でもせっかく大晦日なので、すこし2006年を振り返ってみたいと思います。

海老蔵さんの襲名公演も2005年で終わり、
2006年は少しのんびり出来る1年かな・・・と正直思っていました。

でも1月2月の「信長」、4月のこんぴら歌舞伎、5月の團菊祭、5月~6月のロンドン・オランダ公演、7月の泉鏡花作品上演、8月の市川流舞踊会、9月の映画「出口のない海」公開、10月の寿曽我対面での団十郎さんの復帰、11月の花形歌舞伎、12月の「紅葉狩」と、やはりあっという間に過ぎた1年でした。
なかでもこんぴら歌舞伎のチケット確保、ロンドン・オランダ公演のチケット確保と旅行のアレンジ、そして「出口のない海」の特別試写会入場券入手には、かなりの時間とエネルギーを使いました。

こうして一所懸命観てきた海老蔵さんの舞台で感じた事を、
きちんと残しておきたいと思って始めたブログでしたが、
なかなか書ききれなくて、自分の非力を感じた1年でもありました。
来年はそういうところをもう少し努力したいと思います。

1年間の海老蔵さんの舞台で1番印象深かったのは、
4月のこんぴら歌舞伎での六段目の勘平です。
義父を殺してしまったと思い込んだ勘平は、
ひたすらその罪の重さにおののき、怯え、
自分で自分を追い詰め、ついには自害をしてしまいます。
「いい人過ぎて墓穴を掘る」ような勘平にしたいという海老蔵さんの言葉通りの勘平でした。

それにしても改めて振り返ってみると、
海老蔵さんは1年間ほとんど毎月のように出演されていたのですね。
セリフを覚え、稽古をし、25日間演じ続けるには、心身のコンディション維持を含めて大変な努力をされていた事と思います。本当に頭の下がる思いが致します。

年が明ければ、2日は大阪松竹座の初日、2月は博多座、3月はパリ・オペラ座公演とやはりスケジュールがいっぱいです。
来年もいい舞台をたくさん見せていただきたいと思います。
そう願いつつ、2006年最後の記事をアップする事としましょう。

皆様、どうぞよいお年をお迎え下さい。



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