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「ドラゴンボールGT」とは一体、何だったのだろうか? by 髭人

2013-07-25 19:00:18 | レビュー・考察 (総合)
先日、MXテレビで放送されていた「ドラゴンボールGT」が最終回を迎えた。
今まで地上波などで再放送がやっていて少し見て

髭人「面白くねぇな…」

と、思って見るのをやめてしまったが今回は我慢しつつ通して見た。
すると、そのイライラが裏返ってしまったのか別の楽しみ方が出てきたのである。


まず、GT本編の話をする前にGTに対して誤解している人も大勢いると思うのでこの話をしておこう。
結構、前の話だが知り合いがドラゴンボールの話をしてきたので乗った。

知り合い「髭人さん。『ドラゴンボールGT』の『GT』ってなんの略か知ってます?」
髭人「それね。えっと『ごめんなさい 鳥山先生』…」

何だ。知っているのか…という顔をさせた知り合いの直後に

髭人「じゃないからね!」
知り合い「じゃないってどういうことですか!?」
髭人「GTは『Grand Touring(グランドツーリング)』の略。
 他にも『Great Touring(グレートツーリング)』などの意味も含んでいるんだよ。
 『ごめんなさい 鳥山先生』は誰かが流行らせたデマ。
 そもそもこの『GT』って言葉自体、鳥山先生自らが命名したものだし」
知り合い「ええ~。それマジですかぁ?いろんな人に言っちゃったよぉ~」

そのようなことを言っていたからには何人もの人に言って来たのだろう。
それに対して言われた相手も

「それは違うでしょ?」

と、否定しなかった所からすれば納得させてしまう印象だったのだろうな。
本当にGTが名作ならば

「それ違うだろ?あんないい作品なのに」

って言うはずだろう。
それはそうと、どういう意味で『鳥山』氏に「ごめんなさい」なのかはわからない。
例えば

「勝手にドラゴンボールのストーリー作ってしまって」
「ドラゴンボールを汚してしまって」

それがどうなのかは人それぞれの印象だろう。

髭人としてはGTは『ごめんなさい 鳥山先生』とも思っていないけどね。
そもそも鳥山先生自身のGTへの姿勢が首をかしげるからだ(後述する)

では、前置きはこれぐらいにして「ドラゴンボールGT」の全体的な流れを書いてみよう。


あらすじ
願いを叶えてから一年以内に揃えないと星が消滅するという
『究極のドラゴンボール』を、世界征服を企むピラフが見つけ神龍を呼び出してしまい、
しかも、そのときの願いを『神龍』が勘違いしたことにより、
『悟空』は子供の姿になってしまう。
『悟空』は、地球消滅を食い止めるべく『トランクス』と『悟天』とともに
宇宙船で飛び立とうとするが
『パン』は自分が除外されたが、自分も行きたいという事で宇宙船に隠れて乗り込み、
即座に宇宙船の発射ボタンをすぐに押してしまい
後で乗り込もうとしていた『悟天』は乗り遅れてしまった。
という訳で『悟空』と『パン』と『トランクス』の3人による
宇宙に散らばったドラゴンボールを集める冒険が始まる。

それからのGT自体の展開としては…
まず宇宙の星々に散らばるドラゴンボール集めをするという
ドラゴンボール初期に原点回帰したかと思いきや中盤からバトル路線に変更。
サイヤ人に滅ぼされたツフル人が生み出した『ベビー』
『Dr.ミュー』と『Dr.ゲロ』が生み出した『17号』同士を合体させた『超17号』
『神龍』に何度も願いを叶えてもらったことにより溜まったマイナスエネルギーによって生み出された『邪悪龍』達、
そしてその『邪悪龍』を取り込んでパワーアップした『超一星龍』

それらを倒した後、『悟空』は『神龍』と共にどこかに旅立っていく。


そんな所だ。
で、様々な項目に分けてこの「ドラゴンボールGT」をツッコんでみよう。

①台詞

・悟空「ブウよりつえーや」

『ベビー』に操られていた『リルド将軍』との戦いで言った台詞であるが
スーパーサイヤ人にもロクにならず殆ど逃げ回っている中で吐いたものだ。
言葉だけで強いと称しただけで全く説得力がない。
まず、スーパーサイヤ人3になって本気で戦ってから言えや…
その序盤、スーパーサイヤ人3になるのはかなり渋っていたし、

「子供の体型だと体力の消耗があまりにも激し過ぎるからやらねー」

というような渋っていた理由も全くない。
(後で、特に前触れもなく渋ることもなく当たり前のように「3」になるしな)



・ベジータ「サイヤの誇りを持った地球人だ!」

よくGTの象徴として言われる台詞である。
サイヤの誇りってなんだろうね?サイヤ人って元々戦闘民族だから

「戦闘大好き地球人だ!」

って意味か?最悪じゃねぇか。
だったら地球の誇りを持ったサイヤ人の方がまだしっくり来る。

・悟空の訛り

GTから訛りがひどく、大体「AI」発音が「EE」になる。
例えば

「ない」→「ねえ」
「おしまい」→「おしめえ」
「10倍かめはめ波」→「十兵衛かめはめ波」

特にひどい訛りは

「独楽(コマ)」→「コメ」

いくら、訛っているからってひどすぎるだろ。
「AI」発音でもない。
それじゃ「米」じゃねぇかよ。

しかし「コマ」を「コメ」にしたのに倣うなら『超一星龍』を倒した技は

「元気ダメ」

になるはずだけどね。

「元気駄目」か…

何かGTを象徴しているような気もしないでもない…(苦笑)
ただ上記「元気駄目」にならなかったようにドラゴンボール内の固有名詞は変えてなかった。

「サイヤ人→「セエヤ人」
「界王様」→「ケーオー様」

になるはずだからな。



・悟空「オメーみてーな奴は殺すのも惜しくねぇ」

誰かを取り込むことで強くなる邪悪龍の『七星龍』が「パン」に寄生し
『悟空』が「七星龍」から「パン」を取り戻した後に『七星龍』に吐いた台詞である。
いくら「七星龍」がカスでも、セリフが外道過ぎる!!
素で「クズロット」じゃねーか。

※「クズロット」とは、ニコニコ動画等に挙げられているMAD動画でアニメでの
 「悟空」や悟空の声優である野沢さんキャラで
 口が悪い「バーダック」や「ターレス」などの台詞や描写を編集し、
 悟空に「数々の暴言」「敵にだまし討ち」「ピンチの際、自分だけ逃走」など
 クズ野郎と仕立てあげたもので、
 「『悟空=カカロット』+クズ」という事で「クズロット」という名前が
 出て来たのである。



・悟空「オラ、サイヤ人じゃねぇ。地球人だ!」

って言っていたベビー編。だが、邪悪龍編で「ベジータ」に

悟空「オラ達、戦闘民族サイヤ人だろ?」

都合に合わせて地球人とサイヤ人とを使い分けるんだな。コイツら…



②設定

・サイヤパワー

悟空「おめーらのサイヤパワーを分けてくれ」

サイヤ人の血を引く「トランクス」や「悟天」や「悟飯」や「パン」からもらうのだが
「気」と何が違うのだろう?
今までの「ドラゴンボール」では出てこなかったというのに…
結局GT劇中で明かされることはなかった。

・スーパーサイヤ人4になると体格が大人化
また通常時に戻ると子供になる。これもまたGT劇中で明かされなかった。


③ミス

・「ベジータ」を乗っ取った「ベビー」

こいつは乗っ取った奴の記憶を自分のものにしそいつの技も使うことが出来る。
両腕を大きく広げ気を溜め両腕を突き出し手を合わせて一言

ベビー「ビッグバンアタック!」

それは『ファイナルフラッシュ』だ。

『ベジータ』のコスプレをし
片手を突き出した『ビッグバンアタック』のモーションの画像を撮影して
「うおおお!ギャリック砲」なんてコメントを付けた『中川翔○』氏と同じレベルである。

※技の声のミスと言えば
 「Z」の方で幼少の「悟飯」が弱った「ベジータ」に対して
 「魔閃光」のモーションをとりながら

悟飯「かめはめ波!」

と言うミスがあった事はお伝えしておく。


・「ブルーツ波」

「悟空」は何故か地球を月と見立て(ベビー談)、地球の反射光で大猿化していた。

最初の『悟空』と『ベジータ』戦で『ベジータ』がパワーボールを使って大猿化する前に説明していた。
『ブルーツ波』とは月からの反射でのみ発生する電磁波。
1700万ゼノを超えた時、目を通じて尻尾に伝わり、大猿化する。

原理が説明されている以上、見立てるとかいう話ではないのである。
「ドラゴンボール」の「男狼」が「ジャッキーチュン」による催眠術により
「クリリン」の頭を月だと思い込ませて元の姿に戻ったみたいなもんだろうか?


・「パパイヤマン(中身はウーブ)」が天下一武道会に出ていたのだが、
 ヘルメットをかぶって出場

「グレートサイヤマン」はヘルメット反則って事で態々変えていたのになぁ…
その後、ヘルメットの着用もOKになっていたんかな。


・「フュージョン」

2人が同じぐらいの背格好、同じ気、同じポーズを取る事によって可能な合体。
30分だけ合体が持続し30分経つと強制解除される。
再合体はするに1時間以上経たなければならない。
『超一神龍』をナメプを続けた結果、
スーパーサイヤ人4状態だと力の消耗が激しく30分より早めに解除されてしまい
直後になぜか再フュージョンしようと「悟空」と「ベジータ」は
意味もなくフュージョンポーズを続け、殴られているのであった。
時間稼ぎなのか?
まぁ製作側の尺稼ぎが本音か。



・「気がある人造人間17号」

だからセル編、探すの大変だったんだろうが…


④展開

・『ベジータ』とのドライブ中の『ブラ』が並走する2人の男にナンパされる。

「ブラ」は「パン」より年下で9~10歳である。
いろんな意味でアカンだろ?
(「ベジータ」が男達が乗る車のハンドルをもぎ取っていたがそれは非常に正しい判断。
 まぁ、設定を忘れた製作側が外見を『パン』より
 年上に見える『ブラ』だからそんな展開にしたのだろう)


・『ベビー』の卵によって操られている『悟飯』が
 『パン』を何の躊躇いもなく殺そうとする。

(その後、『ウーブ』に助けられ『パン』は無事)
『パン』…自分の父親に殺されかけるってもうトラウマものだよな。
普通のアニメで洗脳されて家族を殺そうとするなら体は乗っ取られていても心は抵抗するものだがなぁ…
GTに特にそんな描写は一切なかった。
自分の娘を殺しかけるって…


・地球爆発
結局、『悟空』達が集めたドラゴンボールは『ベビー』の

「ツフル星を作る」

という願いで使われてしまい地球爆発は避けられなくなってしまう。
爆発までに地球上の人間などを一時的に『ツフル星』に避難させようという事にする。
具体的な方法は『悟空の瞬間移動』と『地球の宇宙船を使う』という方法だ。
たった2週間の間にだ…

そして、地球は爆発!!
爆発後はナメック星のドラゴンボールで『地球を復活』を願い、再び地球に戻る。
地球爆発後の話をナレーションだけで済ませる。1分とかかってないだろう。

ナレーション「かくして地球は守られた」

どこがだよッッ!!

というか、人類全てを『悟空』の瞬間移動+地球の宇宙船などでたった2週間で
『ツフル星』に移動させるなんて不可能だろう。
それに、動物も宇宙船で運んでいたが、地球の広大である。
知っている人間だけ移って知らない人間は恐らく死んだのだろう。
って事は死んだ人間や動植物は
『ナメック星』の『ドラゴンボール』で復活したって事でOK?

あ、知っているやつの中で『ピッコロ』が地球に残って死んでいたな。
地球の神だったって事でセンチメンタルになったらしくてね。
現在、神である『デンデ」』が移動しているからそれが何だというのだろうか?
しかも、サイヤ人を憎んでいたツフル人である『ベビー』の達のベビー編では
ナメック星人の『ピッコロ』にほとんど出番がなくに
急に出て来たと思ったら死ぬとかいう話…
『ピッコロ』の自責の念を見せた美談っぽくまとめているが(俺は嫌い)
でも、自己犠牲的展開が好きな人でも直後の1分間ナレーションというマッハ技のせいで
『ピッコロ』の死という余韻に浸れず

「ハッ!?」

と、思った事だろう。
流石にこれでは犬死とか無駄死にとかという言葉以外に適切な表現はない。
(『超17号』編の地獄のワープホールを作るためだけに殺されたんじゃないだろうか?)

ってか、『ナメック星』のドラゴンボール使用OKなら
爆発までの2週間の間に『ポルンガ』に止めさせられなかったんか?


・吸収疑惑がある『超17号』に10倍かめはめ波をうつ『悟空』

『超17号』は全身を「大」の字に開くと敵の気弾を吸収する事が出来る。
『悟空』は『かめはめ波』などを撃っても
全く通用しない『超17号』に対して不審に抱きつつも
スーパーサイヤ人4になり十倍かめはめ波を放った。
それで『超17号』盛大にパワーアップ。
吸収しすぎて体が耐え切れない崩壊(言わばパンク)を狙ったのかもしれないが、
気弾吸収が確定し、他に方法が無い場合に限ってやる方法であり
疑惑の時点でやる方法ではない。
普通は小さい気弾で確かめるよな。


・『悟空』超回復

上記『超17号』戦で『10倍かめはめ波』を吸収した事により
かなり力を上げた『超17号』にやられ、倒れ込んで

悟空「手も上がらねぇ」

と言っていたのに、直後に『クリリン』を殺されて逆上している『18号』が気弾を放ち
『超17号』は吸収するのだが『悟空』はその際、無防備になるという所を見抜き
ノーマルの『悟空』が『龍拳』を放つと『超17号』の腹を貫通し、
その上、『かめはめ波』連発して『超17号』を撃破。
回をまたいでもない。放送時間でいえばほんの5分ほどの出来事である。
仙豆いらずの回復力だな…


・7匹の『邪悪龍』に対して『悟空』が全員倒すと宣言。
『ベジータ』「トランクス』「悟飯』「悟天』「ウーブ』など
出番作ってあげればいいのに…
これで『悟空』と『パン』を含めれば丁度7人なのになー。
地球が壊れるのに時間がないって話なのに何で『悟空』のゴリ押しを続けるんだろ?


・「七星龍」に取り込まれた「パン」の救出法

上記の『七星龍』は何者かを取り込む事で強くなる「邪悪龍」だ。
それで、『パン』が取り込まれてしまい『悟空』は
孫である『パン』を倒すわけにはいかないとボコボコにされ、倒れる。
そこへ

七星龍「冥土の土産に孫に会わせてやろう」

と、『パン』を肉体そのままという形で『悟空』の前にさらす。

悟空「この時を待っていたんだぁぁぁぁ!」

と、『パン』を奪い取り、『パン』を失ったことにより
弱体化した『七星龍』は上記のとおり「殺すのも惜しくねぇ」と言われるわけだ。
よく敵が情けで『パン』を見せてくれるなんて思うもんだよな。

例えばこんな流れなら分かる。

ボロボロになった『悟空』倒れこんで

悟空「死ぬ前にパンの顔をもう1度だけ見てぇな」
七星龍「そうか…ならば冥途の土産に孫に会わせてやろう」

『パン』が目の前に現れたのを見た『悟空』

悟空「この時を待っていたんだぁぁぁぁぁ!」

と言って『パン』を奪い取るのなら展開として無理はない。
だけど、劇中ではやられた『悟空』は『パン』について一切、発言していない。

つまり、孫見せは『七星龍』が勝手にやったことである。

そんな自主的に情けを見せてあげた『七星龍』。
案外、優しいじゃないか?
それに乗じた『悟空』には「殺すのも惜しくねぇ」なんてとても言えた立場ではない。

ノー編集、ナチュラルに『クズロット』だな…

それとも『悟空』は『七星龍』にやられながらこう考えたんだろうか?

「オラがやられた振りをすれば『七星龍』は『パン』を
 オラの目の前に必ず出してくれるにちげぇねぇ!
 その時に『パン』を奪い取ってやらぁ!」

って考えだったのだろうか?
何なんだその自信。
それだけ『七星龍』に対して理解があるのなら『パン』を奪われる前に何とかしろよ。


・『悟天』と『トランクス』の可哀想な時間稼ぎ
ポージング中、無防備になるフージョンを行う『悟空』と『ベジータ』の時間稼ぎのため、
『悟天』と『トランクス』が『超一星龍』に向かっていき
一方的にボッコボコに殴られている。
それに対して『悟空』は感慨深げに『ベジータ』に

悟空「おめーとフュージョン出来て嬉しい」

つまらん事言ってないでさっさと合体しろ。お前らの息子たち死ぬぞ。
殺されない確信でもあるのか?
そのせいで緊迫感0。
しかも、いざフュージョンしても上記の通り、
スーパーサイヤ人4でナメプして早めに解除されてしまった訳だ。
息子たちは完全に殴られ損である。


・『四星球』を飲み込む『悟空』

一時的に、『超一星龍』から離れたドラゴンボールの『四星球』
それを『悟空』は飲みこんだのだ。

文章で書くと「何言ってんだ?」と思えるかもしれないが
飲み込むというのはひねりもなんもなく、口からゴクリと飲み込んだわけだ。
すると『四星球』が『悟空』の額に現れ、(この時点でもうついて行けない…『悟空』の頭蓋骨はどうなってんだ?)
『四星球』が額から抜けて『四星龍』が復活。(はぁ?)

それで『悟空』と共に『四星球』抜きの『超一星龍』に対して戦う事になる。
その時の説明が

パン「『超一星龍』に取り込まれていた時のマイナスパワーが
 おじいちゃん(悟空)の体内の正義のプラスパワーで浄化されたのよ!」

だそうだ。それに対してトランクス

トランクス「『悟空』さんは計算していたんだ!」

とするなら『悟空』は劇中でそんなのを示す描写や台詞はないが
内心こんなことを考えていたことになる。

悟空『オラがこの『四星球』を飲み込めばオラの体内のプラスパワーで
 『四星龍』にある一星龍のマイナスパワーが浄化されるにちげぇねぇ!』

理解を超えているわ…
ただ、なんだかんだで、結局『四星龍』は再び『超一星龍』に取り込まれ、
最終的には『超一星龍』に取り込まれた『四星龍』は丸ごと倒されることとなる。
だが…ただ倒すだけなんだよな。
少しは躊躇えよ…こんな風に

『超一星龍』を倒す間際(髭人の妄想です)

悟空「やっぱり、おめー(『四星龍』)がいる『超一星龍』を倒す事はできねー!」
四星龍「何を甘ったれた事を言っているんだ!『悟空』!
 奴を倒さねば地球は救われないんだぞ!」
悟空「だが!おめーは仲間だ!一時は『一星龍』とも戦った!」
四星龍「それで他の仲間は救われるのか?
 何が一番大事なのかはお前自身が一番分かっているはずだぞ!悟空」
悟空「しかしよぉ…何とかしてお前を救い出して…」
四星龍「それも無理だって事も分かっているはずだ…
 お前の気持ちは十分分かっているさ。だからやるんだ!『悟空』!!」
悟空「くそ―――!『四星龍』!!ゴメンな―――――!!」

というような葛藤でもあれば「四星龍」を解放した意味もあったんだけどなぁ…
そんなの描写もなしに「特大元気玉」で「超一星龍」倒しているもんなぁ…
結局、『四星龍』との共闘はただの尺稼ぎでしかなかった。


・元気玉

『超一星龍』を倒すため宇宙中から元気を集めるノーマルの『悟空』
それに対して『超一星龍』の攻撃を受けても元気を集め続ける…
スーパーサイヤ人にならない方が強いじゃん。
(GT自体、力の描写が適当だもんな)
それにブウ編同様ギリギリまで地球人から気をもらう。
ただ、これ、地球に対して何の呼びかけも行っていないんだよね…
これだと「分けてくれ」じゃなくてもはや「奪っている」レベルだろう。
良くアニメや漫画で1度見せた必殺技というのは
次回使う時には気軽に使うというのは良く見る光景だ。
それは否定するわけではないが…(個人的には嫌い)
1回ブウ編で地球全体からギリギリもらうのをやったからってねぇ…

でも、『元気玉』って自分だけで生み出す技じゃないじゃん。
サイヤ人編やフリーザ編では本当にほんの少しだけだったからこそ
呼びかけなしでも許されるけど…
ブウ編みたいに体力のギリギリまでもらうのなら流石に自分からやってもらわんとさ…
みんなで作り上げる技だからこそ意味があるのであって
勝手に力を奪って作りましたなんて言語道断である。
描写を省略したなんてのは技の性質上やってはいけない事だ。

こういった必要な描写をせずに舐めプだの
上記『四星龍』の尺稼ぎという名の茶番を入れる…
何でなの?


⑤演出
・『ファイナルシャインアタック』

ベジータが新しい最強の技だと言っていたが
片手でしかも溜め動作もなく発射したけど敵には無効。
まぁ、速射特化という考え方なら分かるが
攻撃の描写も控えめでただのエネルギー弾という印象しかない。
GTは何でそんなに『悟空』優遇で『ベジータ』冷遇すんの?
『ベジータ』はもう『ゴジータ』になるための合体要員でしかないの?


・物理はあまり効かない

『大猿ベビー』に蹴られても大した怪我を負わない『トランクス』や『パン』
力の差から考えれば即死のはずなのにな…

他にも『チチ』や『ビーデル』などが

「地球の命運がかかっているから見に来た」

なんて野次馬根性で『超一星龍』を見に来ていたが
その後で瞬間的に殴られている。
役に立たないどころか人質に取られる可能性があったりして
邪魔だからしゃしゃり出てこずに家で祈ってろ。ボケ!

そして・・・
『超一星龍』に腹を蹴られ血を吐く『サタン』
上の『トランクス』や『パン』より確実に死ぬはずだ。

それにしても何でこんな事するの?誰が見て納得するの?誰が喜ぶの?
しかも画面はスローになる。一体、何を印象づけたいの?

『超一星龍』からすれば、人間なんて蟻同然だろ。
わざわざ痛めつける必要すらない。
でも、『サタン』は死なない。
人造人間編で『セル』の攻撃で死ななかった事に対して

「セルもあんな奴殺すのが嫌だったらしい」

って解説入れていた。ギャグとして描いだものだろう。
GTではそんなものはあるわけはない。
というかスローにしている時点でギャグな訳がない。

・死ぬクリリン

上記物理は効かない割に、通常の『17号』に腹を気弾で射抜かれて死ぬ『クリリン』(16年ぶり4回目)
気弾には弱いらしいな。


⑥捏造

・Dr.ゲロ「『セル』より『17号』の方が潜在能力が高かった」

いくら『超17号』の強さの説得力を持たせるためとは言え
こういう捻じ曲げは良くねぇよ。
だったら何でお前は『セル』を作っていたんだ!
(その説明はあるわけない)
『17号』を100人ぐらい量産してそれと合体させた方がまだ納得がいく。
その設定を引き継いだのか「ドラゴンボール超」の力の大会編では
なぜかメンバーに起用された『17号』が『悟空』『フリーザ』と共に
スーパーサイヤ人ブルーの『ベジータ』でも勝てない『ジレン』と戦っていたな。


・『ベジータ』の回想シーン
『ドラゴンボールZ』の『サイヤ人編での悟空VSベジータ戦』を利用していて
音声は新録なのはいいが

悟空「さんべ~界王拳のかめはめ波だ~」
悟空「よんべ~だぁぁぁぁ!」

などという。
10倍かめはめ波を「じゅうべえ」と言わせているからだろうが…
そこはちゃんと前のを採用しろよ。「倍」と言っている悟空をな!!

ただ、Zのそのシーン。戦っている所が熱いと思った!
「界王拳」で真っ赤に染まった「悟空」が飛んできて「ベジータ」に蹴りを入れたり、
「かめはめ波」と「ギャリック砲」の撃ち合い!!
MXテレビで「GT」の再放送のあとで
再び「Z」の再放送をやっていて見たけどその回、熱すぎて手に汗握ったわ。
何度見ても熱くなれる良い回
ドラゴンボールファンなら是非とも見ていただきたいシーンである!
(但し、「改」の方は野沢さんや堀川さんの加齢により
 声が出ていないのであまりオススメしない。

 「体よ持ってくれ!3倍界王拳だ―――――!」

 なんて悟空は言っていたが「(二人の喉よ)持ってくれ!」と視聴者側は祈った…)

ちなみにGTにそんな熱い戦闘シーン一度としてはなかったなぁ…
まず、スーパーサイヤ人にならないという手抜きから始まり、
相手が何らかの理由で強くなってからスーパーサイヤ人化して苦戦。
それからパワーアップしてと…
度々入る場の緊張感を奪うだけで面白味0のどうしようもないギャグ。
相手も即、トドメをさせばいいのにちんたらやっていることにより助けが入る。
そのような繰り返しのため、戦闘は熱くないどころか萎えさせてくれる。
個人的にはこんな事なら「Z」のような演出で
誤魔化す露骨な引き伸ばしの方がまだマシだと思った。
そうだ。
動画サイトでカッコいいGTの戦闘シーンの動画があった。
私も素直にカッコいいと思った。
だが、それは動画作成者の編集技術の賜物だろう。
良曲に乗せ、いくつもの戦闘の無駄を省いた良い部分だけを抜き出せば
そりゃ良い物が出来上がるわ。




まだまだGTのおかしな点を探せばいくらでも出て来る。
叩けばいくらでも出て来る布団の埃ぐらいに…
1話に1つぐらい出てきていたので挙げ続けているのもしんどいのでこの辺にしておこう。というかもう十分でしょ?。


ただ、悪い点ばかり言うのもフェアじゃないから良い点もいくつかあるので紹介しよう。

・金色の大猿:なかなか面白い着眼点だと思ったな。
・ウーブの同化:デブの『ブウ』が「ブウとウーブは二人で一人」と言って
 合体していたのは理解できるし、演出も良かった。
 が、活躍はしてなかった(涙)
・クリリンとの組手:昔を思い出していい!
・主題歌:良曲ぞろい!!

ただ、上に挙げたのもまた一部だし、悪いのは細かいのを含めたら腐るほどある。
下手な鉄砲、数うちゃ当たるって程度のもので
評価が決してプラスに転ずるほどのものではない。
というか外した弾が無関係な人に当たっているレベルであるからな…
完全にアウトです。


個人的に最大のやらかしは『地球爆発』
GTのそもそもの旅の理由である地球爆発阻止が失敗しているからね。
いったん、別惑星に人を移し替えてなくなっても
『ドラゴンボール』で元に戻せばOKで済ましちゃダメだろ。
『ピッコロ』も死んでいるしな。


こんな『ピッコロ』が死ぬだけの長い茶番をやるのなら初めから

悟空「宇宙に行くぞ。みんな!」
ベジータ「待てカカロット!
 そんな事をせずとも新ナメック星の『ポルンガ』に頼んで
 『ドラゴンボール』を集めてもらえば済む話だ!!」
悟空「さすが『ベジータ』!!おめー頭いいな」

それで済む話である。
そこはアニメとして、1つの作品として
何が何でも守らなければならなかったんじゃねぇの?
それを曲げたらテーマそのものが崩壊するって事じゃないか。

なのに、ドラゴンボールで地球直して、はい。めでたしめでたしって…
しかもそれをナレーションでサクッと終わらせるこのゴミ展開…

「地球はどうなるんだよッ!」

って1年以上、追いかけて来た視聴者をバカにしてんのか?

(宇宙でのドラゴンボール探し~地球消滅まで、第1回~第40回
1996年2月7日~1997年3月5日まで)

と言うか、このGT。
ナレーションでサクッと終わらせるのが好きなんだよな。
悟空達が宇宙で旅をしている間に、
地球人のほぼ全員は『ベビー』の卵を産み付けられていて
操られているって話もナレーションで終わらせていた。

一応、『ベビー』による『ベジータ』乗っ取りは描かれているが
その後、『デンデ』などを含めた地球人が全員が操られるという
過程はなくナレーションで終わらせていた。
(体が特殊な『魔人ブウ』と、その『魔人ブウ』の体内で
 一時退避していた『Mr.サタン』だけが無事。
 だったら何とかして『ベビー』の卵が産み付けられない方法を探れよ。)


にしても飽くまで、地球爆発をテーマとするのなら
まずナメック星のドラゴンボールでの介入は不可って設定にするべきだった。
それを可能にしたからこそ宇宙旅行の後始末が
軽いナレーションで済ませられる物になってしまったんだからな。
(それを教訓としたのか邪悪龍編では地球は隔離されているって言う風に
 他からの介入が出来なくなったが…遅すぎる…)

だからベビー編のオチは
地球人たちは地球が爆発したので『ツフル星』に移住したで収めるべきだった。

地球が無くなり、『ツフル星』に住むこととなった『地球人』たち
それは、自らを『地球人』と呼べなくなる事を意味していた。
そう。皆、『元地球人』たちは事実上『ツフル星人』となった訳である。
皮肉にも戦った『Dr.ミュー』や『ベビー』達『ツフル人』
という名が残る結果になったのだ。

というのなら、まだ分かる。
最終的に『Dr.ミュー』達、ツフル人の復讐は達成されたのだっていう結末ならね。
だから『悟空』や『ベジータ』も是非ともこう言って欲しい。

悟空「オラ、サイヤ人じゃねぇ…ちきゅ…じゃなかったツフル星人だ!」
ベジータ「サイヤの誇りを持ったちきゅ…ではなく…ツフル星人だ!」

これが良いか悪いかさておいてね。
そのようなシナリオにしたのだから決着もアッサリ神龍頼みで解決じゃアカンだろ。



この「ドラゴンボールGT」
毎回ツッコミ所満載で楽しませてもらったわ。というかそういう見方しか出来ない。
真面目なドラゴンボールファンの正視に耐えるものじゃないもの。
だから髭人も毎週見ているのは苦痛だった…
しかし、そのうちそのマイナスがプラスに転じていくのを感じていた。

「そうか…これは全力でギャグアニメを作っているんだな!」
「真面目そうな雰囲気を見せているが実はギャグアニメ!なかなか作り手は手の込んだ事をする!」

そんな感じでの見方になってしまっていたのだ。
毎週やらかすのを楽しむという斬新な視聴方法を開拓したと言えるかもしれない。

「流石にもう今週はやらかさんだろ…」

と、思って視聴するが

「ハッハッハ!!マジか~。
 やはり格がGTは違うな~!!」

もう流石にやらかさないだろうという心境をを高確率で裏切ってくれるので
ある意味、毎週が楽しみになっていた。
最初のうちはイラだたせてくれるがそのうち裏返ることになる…
GTスタッフの匠のワザがやっとここに花開くというとこだろう。
いくら批判されてもそのうち評価されるって信じていたんだろうね。
お見事!というほかない。

だから、

「こんなのドラゴンボールじゃない」

なんて言って見るのをやめるのではなく毎回入れられているNGシーンを見つけるのが
この「ドラゴンボールGT」の1つの視聴方法と言えるのではないだろうか?
そんな展開にツッコミを入れるのが楽しいアニメ。
ツッコミ芸人を目指す人には最適かもしれない。

ああ!そういう事か…
つまり「ドラゴンボールGT」とは

「ドラゴンボール 芸人育成アニメ ツッコミ編」

というのが正しい所なのかもしれない。
「ワンピース」などギャグ描写がたびたび挟まれるがそれについては大抵『ウソップ』や『ナミ』などがツッコミを入れてくれるが
この「GT」にはツッコミ役がいないのだ。
登場キャラは誰も疑うことなくさも当たり前のようにおかしいことを炸裂させてくるのだ。
それは、もう登場キャラにではなく視聴者にこの場面のツッコミを入れてくれと言う製作者側の意図なのだと髭人は理解した訳である。
是非ともツッコミ芸人志望の人はこの「GT」を視聴して、キレのあるツッコミを入れる練習に使ってみてはいかがだろうか?
そして有名になってその凄いツッコミはどのように身につけたかと言う質問を受けた時に

「ドラゴンボールGTのおかげです!」

と、胸を張って言っていただきたい。




はぁ…
それにしてもドラゴンボールで願いを叶えすぎたことにより
『邪悪龍』が生まれるというのは個人的には悲しい。
(良いって意見はみられるが…)

『第23回天下一武道会』(『悟空』と『ピッコロ』が戦う回)で『悟空』の優勝後
『神様』と『亀仙人』との会話を取り上げよう。
『悟空』と『ピッコロ(マジュニア)』の対戦後である。

神様「このわたしなんぞ もう とうの昔に神をやめるべきだった…」
亀仙人「じゃが世をふたたび平和にみちびかれたのもあなたですぞ…
 あなたのつくられたドラゴンボールがなければ
 今の『孫悟空』やここにいる者たちの成長や出会いはなかった…
 たった1個の『ドラゴンボール』からすべてが始まり そして世を守ったのです」

いいよね。
「ドラゴンボール」というタイトルなのに戦いが
主となっていた作中で作品肯定として味を出している。
素晴らしい!!
が、GTでは悪の神龍編の始まりで『老界王神』と『ブルマ』の会話をまとめてみた。
(ネット上じゃ正確には載ってない)

老界王神「神龍に願いを叶える度に負のエネルギーが溜まる。
 昔は集めにくかったからそれが時間において負のエネルギーは抜けていったというのに、
 ドラゴンボールの使いすぎのせいで負のエネルギーが抜けずに溜まってしまった。
 そんなボールを集めやすくするレーダーなんて作ったブルマは悪い」
ブルマ「『孫』君がいなければ、か弱い私にドラゴンボール集めなんてできなかった。
 だから強い『孫』君が悪い。私は悪くない」

と非を認めない発言をするばかりで見ていて胸糞悪い。
すると『悟空』がこのように言い出す。

悟空「オラのせいなら仕方ねぇ」

なんて大して自覚がない流れで引き受ける事にしていた。
何なんだ?このやる気のない出だしは?

「でも、ドラゴンボールがなかったら俺たちこうやって一緒じゃなかったよな?」

って、フォローする人間が誰一人としていなかったのが非常に悲しいのである。
原作で『悟空』と『ブルマ』の出会いからすべてが始まったっていうのが「ドラゴンボール」なのに
それを否定しかねない責任逃れ発言。そしてフォローなし。
涙が出そうだわ…



では、そんなGTを作った製作側について述べてみよう。
GTのwikiを見たが

第3話のシナリオが終わった頃、スタッフが

「こんな旅の話をずっとやっても面白くないんじゃないか」
「ドラゴンボールシリーズなら、やはり爽快感が欲しい」

って言ったことによりバトル路線に変更となったらしい。

主題歌が「DAN DAN 心魅かれてく」ってタイトルなのに
スタッフは「GAN GAN 心離れてく」んじゃねぇかッッ!!

ただその変更されたバトルも度々、しょうもないギャグをいれて
見ているこっちを興ざめさせる。
展開も雑。

敵パワーアップ→→敵が悟空側をナメプ→悟空側パワーアップ→悟空が敵側ナメプ→敵パワーアップ…大体、繰り返し

こんな物の繰り返しという引き伸ばしでGTに熱い戦闘シーンなどない。
一体これのどこに爽快感があったのだろうか?
是非ともその爽快感がある見所を教えていただきたい所だ。


しかし「鳥山」氏が考えた「GT」(Grand touring)という意味が
3話で否定されるとはな…
そりゃ迷走するのも無理はない。
と言っても、その「GT」というのを考えた「鳥山」氏自身も

鳥山氏「連載直後でしたので、GTの設定をそれほど乗り気で描いた記憶はありません。
 頼まれた設定画は頑張って描きましたが」

って事を明かしているからな。飽くまでビジネスという意識だったのだろう。
まぁ、原作終了後、『鳥山』氏はボロボロだったらしいし…

「ドラゴンボールが終わったら日本経済に影響がある」

みたいな事を鳥山氏は言われて続けていたなんて話もある。

さて、ツッコミ所が死ぬほど多くて私自身も飽きて来た。
一部の人から最終回への評価の声がある。

「終わりよければ全て良しだろ?」という声だ。
(その最終回までにこのGTがアニメとして終わっていた気がするが…)

上でも紹介したクリリンとの組手である。
で、その後、『神龍』が『悟空』に

「行くぞ」

と言って『神龍』の背に乗り共にいなくなる『悟空』
これに関して

脚本家「そこで死んだのかもしれないし、そうでない別のものになったのかも知れない。
 その判断は、ご覧になられた皆さんの想像に、おまかせします」

というコメントを残しているそうだ。
本来、視聴者に委ねるってコメントは後の事を考えるのが
楽しくなるような夢のある楽しい作品に許されるのであって
GTの後なんて考えたくねぇよ。
で、あれだけやらかしてこのコメントってのは

「俺は知らんから後は、視聴者が勝手に考えてね~」

というような丸投げというように受け取れてしまうのだがな。
しかもこういう最終的に『悟空』の安否がわからないようにするのは
企画立ち上げからきめられていたとのこと。
初めっから全部放り投げる気満々だったってことか…
ひでぇ事この上ないな。


そして、GTの最後の最後、『八奈見乗児』氏のナレーションで締めくくられる。

ナレーション「悟空がいたから楽しかった」
ナレーション「そんな悟空がみんな大好きだった」

なんて綺麗にまとめていたけど、
俺からしたらドラゴンボールGTの製作は
悟空のゴリ押し、演出や表現や展開など意味不明なものが多々あった…

悟空は大好きだったけど
 自分たちが作っているドラゴンボールGTそのものが好きではなかった


と、印象を強くそして深く感じたなぁ…
アニメ版Zの終了後もそんなドラゴンボールの出がらしみたいな状態だもんなぁ…
そりゃ愛着など注げないか…


どうすればこの『ドラゴンボールGT』が素晴らしい作品になったのか…
髭人の案としては…

ま、全て結果論であるという前提を置きつつ…

「宇宙船での出発までは丁寧に描き
 その後の中身である「邪悪龍」編までダイジェストにして最終回は再び丁寧に描く」

という1~2時間ぐらいのスペシャルとして放送すれば「GT」は評価されたんだろう。
もしこれから「GT」とはどんな作品だったのかって
番組が放送されるのならそのように編集したら

「『ドラゴンボールGT』って神アニメじゃん!」

って思わせる事が可能だろう。
実際の内容を見て驚愕する事になるだろうが…(苦笑)


そんな『ドラゴンボールGT』であるが2013年のドラゴンボールの映画
『神と神』でGTの展開を否定する話が出てきた。

ピラフ一味は『ドラゴンボール』によって若返って子供になっていて
直後に『ドラゴンボール』で『スーパーサイヤ人ゴッド』のなり方を教わっていた。
そして、『悟空』は『スーパーサイヤ人ゴッド』となった。

GT最初に出て来た老いていた『ピラフ』一味はどうなる?
それに、邪悪龍編の『神龍』への願いの1つ1つにより
負のエネルギーが溜まったという設定が
根本的に崩れるというわけだ…
『スーパーサイヤ人ゴッド』になったことにより
GTの『スーパーサイヤ人4』はどうなる?

そして2015年の映画
『復活のF』では
『悟空』は青髪になっていた。

『スーパーサイヤ人ゴッドの力持ったスーパーサイヤ人』という(良くわからん)形態だそうだ。

ますます『スーパーサイヤ人4』の存在は薄れるし…
GTにも少し出ていた『フリーザ』は金色になっていたぞ。
これからGTにつながるの?
つなぐ気あるの?

『スーパーサイヤ人4』などのキャラ設定だけはビジネスとして残して
GTのお話自体としては無かった事にするというのが公式の考え方なんだろうか?
まぁ公式は整合性など考えず上書き大好きな人達みたいだからな。
『鳥山明』氏含めてね。テキトー極まりない。

きっと公式は上記のGTの脚本家の言葉に感銘を受けたんだと思う。

「視聴者任せでOKなのか!」

って…

だから現在の公式のGTへの印象は…

「(GTは)そこで無くなったもしれないし、存在していたのかも知れない。
 その判断は、ご覧になられた皆さんの想像に、おまかせします(震え声)」

と言う事なんだろう。
自分で言った発言の通りで作品そのものも想像任せになるっていう事で
脚本家冥利に尽きるんじゃなかろうか?


穿った見方をせず真面目に考えるのなら
公式はGTの存在について明言しないが現状を考えれば…
せいぜいZの時の『クウラ』や『ブロリー』が出てきた映画。
つまり『パラレル』として実質、『GT』を認識しているんじゃないだろうか?



追記1)2015年7月5日から始まった「ドラゴンボール超(スーパー)」
その感想を某掲示板で話している人達がいるが

「GTの方がまだマシだった」

なんていう人がいる…
良くわからんギャグ描写や作画が酷い所も散見する。
今の所(2016年1月現在)「ドラゴンボール超」はまるでつまらんね。
じゃぁ「ドラゴンボールGT」とではどっちがいいか?

「超」の方はやや熱いシーンはあるもののただ後付け設定やらがキツ過ぎてドラゴンボールが好きなのか怪しい部分が多い。
「GT」の方は良い部分もあるけど酷い部分の穴があまりにも深すぎる。

という見方を髭人は現在している。
今後面白くなるかもしれないという希望を含めて
「超」の方がまだ若干マシって感じだろうか?

まぁ、でもGTが作り出した低いハードルに対して
普通に走れば簡単に飛び越えられるのに
ヘッドスライディングをするかのような勢いで
下に潜ろうとしている姿勢がみられるのがスゲェ…

そうだ。。
2017年10月に放送していた「ドラゴンボール超」にて
スーパーサイヤ人ブルーの「悟空」が別宇宙の「ジレン」とかいう敵に対して

「界王拳十兵衛」「二十兵衛」

と言っていたな。
良かったね!
「ドラゴンボール超」が「GT」をリスペクトしてくれてさ!
(今までスーパーサイヤ人ブルーの状態でも「10倍」としっかり言ってたのに
 何でここにきて「十兵衛」に切り替える必要があったのか?
 この統一感のなさも
 「ドラゴンボール超」らしいと言える)


追記2)上記「ドラゴンボール超」
そこでテレビの「dボタン」を押すと「ドラゴンボール年表」ってのがあった。
それを見たら…
「魔人ブウ編」の後に「?」とある。
ここに「超」の内容が埋まるという事になるのだろう。
その後が原作最終回。
つまり「悟空」が「ウーブ」と共にどこかにいくというもの。
その後は…


ない


あれ?GT部分は?



……

………

ナレーション「これでドラゴンボールGTのお話はおしまい!!」




「機動戦士ガンダムAGE」とは一体、何だったのだろうか? by 髭人

2012-12-02 18:52:21 | レビュー・考察 (総合)
11月20日に最後の13回の人気投票結果が出た。
髭人ブログでは結果を毎回その週の放送の感想と共に取り上げていたので書いておこう。
第12回は番組終了後で取り上げてなかったので先に挙げておく。

AGE第12回 人気投票
1位、フリット・アスノ(19.2%)
2位、ゼハート・ガレット(16.4%)
3位、キオ・アスノ(14.3%)


AGE第13回 人気投票
1位、キオ・アスノ(27.8%)
2位、ユノア・アスノ(8.1%)
3位、ジラード・スプリガン(8.0%)

これで作品すべての人気投票が終わったというわけだ。
自分は青髭さん(ファルク・オクラムド)さんに票をいれ続けたのにな・・・残念。
まぁ、ユノアさんは綺麗だし。いいか?
遂に「ウェンディ」さんは3位にすら上がることなく終わった。
正真正銘の空気ヒロインって事になってしまったなぁ~(しみじみ)

さて、「機動戦士ガンダムAGE」が終わって早2ヶ月が経過した。
それで、髭人なりに「機動戦士ガンダムAGE」とはなんだったのかと語っていこうと思うわ。


「機動戦士ガンダムAGE」
制作が発表され公開されたキャラやMSに批判が殺到。
始まる前から大批判。始まった直後も大批判。
そして、ずっと炎上している訳もないから批判も下火になりつつ、盛り返すこともなく終了を迎えた訳だ。

しかし、本放送中で、これほど不遇な扱いを受けた「ガンダム」を自分は知らない。
当然、放送中のものを全面に押し出すべきものだが、
例えば2012年9月23日、AGEの最終回と同じ週、9月27日にPSPで発売された
「SDガンダムG ジェネレーション オーバーワールド」の一番手前の機体の作品は「機動戦士ガンダムUC」だ。
早朝に送られ、打ち切りがなされた「新機動戦記ガンダムX」でさえ
PSで出た「SDガンダム G CENTURY」で先頭だったのにな。

「機動戦士ガンダムAGE」のおおまなか流れを説明しておこうかな。

この「機動戦士ガンダムAGE」は大きく4つに分けられる。

まずこの作品の始まり
・「フリット編」

そのフリットの息子
・「アセム編」

そのアセムの息子
・「キオ編」

3人が集った
・「3世代編」

の4つである。
話の流れを追っていくと

・「フリット編」
正体不明の敵「UE」にコロニー「エンジェル」が破壊され数年後
死ぬ間際の母親から託されたAGEデバイスを用いて「ガンダムAGE-1」を開発した
少年「フリット・アスノ」を主人公とした編である。

コロニーが「UE」に襲撃され「AGE―1」に乗り込み今まで無敵とされていた「UE」のMSに「フリット」は勝利する。コロニーの崩壊の最中に「ユリン・ルシェル」というその後、彼の心に大きく印象付ける少女と出会い、すぐに別れた。
戦艦「ディーヴァ」に乗り、コロニーに行きそこでMSで争いをしている勢力2つを迎え入れ
戦力を整えUEが潜伏していると思われる宇宙要塞「アンバット」に向かう。
その最中に「ユリン」と再会し、彼女との恋心を強めていく。

「アンバット」での戦闘により「フリット」は戦闘中に「ユリン・ルシェル」と敵対する事になる。
彼女は、「Xラウンダー」という特異な能力があり、それを敵に利用されるという言わば操り人形という状態で彼女自身は正気であり、意識もしっかりしている。本人の意志とは無関係に戦ってしまうという状態にさせられていたのだ。
だが、「フリット」が今にもやられるという…
最後の最後に「フリット」を守って「ユリン」はその若い命を散らせた。
彼の心に大きく深い傷を残すことになる。
「アンバット」の激闘により「UE」という存在が宇宙人などではなく同じ人間であることを知る。

それは過去に連邦軍が行った火星移住計画が失敗したものの僅かに生き残った人々が
「EXA-DB」という過去の封印された技術を用いてMSなどを開発し、
計画失敗を隠蔽しなおかつ救助を行わなかった地球人類に対し復讐を行うのが「UE」の目的であり
その組織の名を「ヴェイガン」と称する。

ここまでが「フリット編」
それから「フリット」と幼馴染みである「エミリー・アモンド」と結ばれ
「アセム・アスノ」が生まれる。
彼の学園生活から軍人となって戦うのが

・「アセム編」
学校でMSクラブに所属していた彼はとある転校生と仲良くなる。
「ゼハート・ガレット」という少年だ。
彼には秘密があり何とその正体が「ヴェイガン」なのだ。
「アセム」は仲良くしていた「ゼハート」が「ヴェイガン」と知り俺たちをだましていたのかと激しく憤る。

それから「アセム」は軍人となる。
父のフリットは連邦軍の軍事基地の司令官であり何かと比較される事が多くややコンプレックスを抱いているが父の事を無視して、士官学校に行かず

「ディーヴァ」に乗り込む事となる。

戦闘を重ね何度となく「ゼハート」と戦う。
彼はヴェイガンの最高指導者である「イゼルカント」から地球制圧軍の総司令を任命されていた。
「ゼハート」は「アセム」と戦い「軍から身を引け」と言われるが「アセム」は反発する。

その後、地球に落下する事となってしまったヴェイガン側戦艦を爆破すべく「アセム」と協力して落下阻止に成功する。
脱出時に「アセム」と「ゼハート」は離れ離れになり、アセム編は終了となる。

・「キオ」編
「アセム」は「ロマリー」と結婚し、「キオ」をもうける。
だが、その直後「アセム」は軍の任務により行方不明となってしまう。
「キオ」は祖父である「フリット」と母である「ロマリー」。それに叔母の「ユノア」などから成長する。
「フリット」にMSの乗り方をシミュレーションで勉強しながら…

ヴェイガン側の地球侵攻が拡大し遂に、「フリット」は「AGE-3」を起動し「キオ」に託す。
「コールドスリープ」を行い若さを保った青年指令の「ゼハート」が「キオ」達に襲い掛かって来てそれと戦う。

「キオ」達は軍艦である「ディーヴァ」に乗り、敵と戦い、姉のような存在であった「シャナルア」の裏切りなどを経て成長していく。
宇宙に上がると、「ビシディアン」と名乗る宇宙海賊と交戦する。
その中の戦闘により「フリット」から「キャプテン・アッシュ」は父である「アセム」だと明かされるのである。

ヴェイガンは新しい機体や人を入れ、その中で「ザナルド」という男は、「AGE-3」を捕獲し、ヴェイガン本国へと連れて帰った。
そこでコールドスリープを繰り返し命を長らえて来たヴェイガンの最高指導者「イゼルカント」と接触する。
「イゼルカント」は亡き息子とそっくりの「キオ」を手厚く保護しつつ、「ヴェイガン」の苦境を伝えた。
一方の「キオ」はそこで出会った同じぐらいの歳の「ディーン」と「ルウ」という兄と妹に出会う。
地球に行くことを夢を見ていたが、「ルウ」は持病により死亡する。
丁度その時、ビシディアンが現れ、「キオ」は脱出に成功する。

・「三世代編」
アスノ三代が勢ぞろいし
「フリット」には「フリット」の考え
「アセム」には「アセム」の考え
「キオ」には「キオ」の考えがあり
それらは皆バラバラで一致しない。

だが、時間は待ってはくれない。ヴェイガンに制圧されているルナ・ベースの奪還作戦が行われ、
その中で「ジラード・スプリガン」という女性と出会う。
彼女は連邦軍のXラウンダーのテストにより「ジラード」という恋人を失いその恨みからヴェイガン側に付き恋人の名を自身に付けたのである。
Xラウンダー達が集結する戦場に皆、暴走気味になりながらも「フリット」が彼女を倒し「ルナ・ベース」の奪還に成功する。

銀の杯条約により封印されたMSなどの兵器の技術の
「EXA-DB」の存在を知り、それを回収しようと「ゼハート」が出るがそれを自己で守ろうとする「シド」が現れ苦戦を強いられるが
そこへ「アセム」が駆けつけ「シド」を退け「EXA-DB」を破壊する。

「ヴェイガン」側は最終作戦という事で要塞そのものを地球に向けて発進する。
ディグマゼノン砲という戦略兵器を使用しつつ…
双方の戦闘は激化し、多くの犠牲を出していく。
アビス隊は全滅、ゼハートの腹心「フラム」が死に、後を追うように「ゼハート」も死ぬ。

雌雄を決するときだと判断した「フリット」は「プラズマダイバーミサイル」をヴェイガン側要塞に発射しようとしていた。
しかし、孫である「キオ」に止められ、そこから過去に共に戦い死んでいった仲間たちが現れた。
「ドン・ボヤージ」「ウルフ・エニアクル」「グルーデック・エイノア」そして「ユリン・ルシェル」達に説得され
ミサイルを要塞発射をやめた。


地球側とヴェイガン側と戦闘を停止しようという流れになっていく流れになっていく
そんな時、自己再生をおこなった「シド」が「ゼラ・ギンス」が乗るMSに取り付き「ヴェイガンギア・シド」となって
双方に対して打撃を与えるが「キオ」「バーストモード」を使った「AGE-3」によって倒され
「ゼラ・ギンス」は救出された。

その後、30年の月日がたちAGEデバイスや残っていたEXA-DBの技術によりマーズレイを治す術が編み出され
双方の戦闘は完全に終結した。

英雄として「フリット・アスノ」の銅像が地球に建てられたのであった。




AGEの描写について疑問におもったのが大別して述べていこう。
①モビルスーツ
②キャラクター
③戦闘描写
④AGEビルダー
⑤世代交代

①モビルスーツ
まず、おもちゃ(プラモ)を売らなければならんのに、主役級以外の扱いは酷かったなぁ。
「ジェノアス」全然活躍しなかったから山積みという始末。
後、レギルスのビットなんかは光る玉そのもので、実体が見えない。これでプラモ化出来るのかな?

その主役でもある機体の扱いもな。
「AGE-1」の「タイタス」と「スパロー」
装甲が厚い敵をパワーで押し切る「タイタス」
素早い動きで敵を翻弄して敵を切り裂く「スパロー」
どちらも「近接格闘型」である。違いは重いか軽いか。
せめて「スパロー」は「高機動射撃型」だろう。
相手を翻弄しつつ、チクチクと後方からライフルで攻めていく戦法が見たかったわ。

で、鈍重な「タイタス」は初回こそ、装甲が厚い敵を倒していたが即座に「Gエグゼス」が「ビームサーベル」でそいつを華麗に倒していた。
そのあとに出てきた「スパロー」の刀もその装甲の厚い敵を切り裂け、
その上フリット編最終回では、AGE-1「ノーマル」のビームサーベルでさえそいつを斬っていた。
もはや鈍重なだけの「タイタス」はただのデブという扱いで御役御免であり、最終的にゲートをこじ開け手足がもげて出番終了。
涙が出るわ。

「AGE-2」の変形がパッと光ったと思ったらすぐに変形していて驚いた。

髭人「嘘だろ?変形シークエンスを出すのがアニメである事の良さなのに…」

そこを省略してでも出さなければならない描写ってあったかなぁ?
分からん…

「AGE-3」のオービタルだっけ?初出撃で捕獲された悲劇の機体は?
ここまで悲劇だった味方機体はないわ。敵側なら出撃時に味方の誘爆に巻き込まれる「ブルケナウ」さんがいるけど

「AGE-3」のコア・ファイターも序盤、複座の時は分離するなど使っていたが単座になったらもう分離しない。
エンディングはファーストガンダムみたいに脱出し、ボロボロのコアファイターが姿を現しキオ生還ってのを期待していたんだけどな。
ファーストと同じことをする必要はないが、折角だから分離運用してほしかったわ。
「ファントム3」のAGE版「ジェットストリームアタック」を切り抜けるのが最後だったな~。


②キャラクター
尺がないにしても折角生み出して生き残ったのに、次世代で話題にも上がらないなんて寂しすぎるだろう。
「ラーガン」「ラクト」「アリーサ」等
それに扱いが酷かったもんなぁ。キオ編最後は『Vガンダム』並みのキャラ一斉大処分祭りって感じ。
ただ『Vガンダム』は大体キャラの死亡回に掘り下げて印象を深めていた。
明らかな死亡フラグとも言えるが『誰?』ってまま死ぬよりは遥かにマシだ。
「デレク」とか「ジョナサン」とか覚えていますか?
分からないキャラが死んでも悲しみも何もないんだけどな。

「あ、死んだ…誰だか知らんけど」

ってだけで。

個人的にAGEで一番ひどいと思ったのが「アラベル・ゾイ」
フリット編のアンバット指令の「ギーラ・ゾイ(別名『ヤーク・ドレ』」の息子である。

「ギーラ」に家族を殺された「グルーデック・エイノア」は彼をその手で射殺し
近くにいた息子の「アラベル」を見逃す。
「グルーデック」は「ディーヴァ」乗っ取りなどの罪により捕まりかなりの月日を牢獄で過ごす。
そして釈放され「フリット」と会う約束を取りつけたところ、「グル―デック」はその釈放の情報を知っていた「アラベル」に刺殺される。
それで、憎しみがさらに広がるっていくような事かと思いきや…
直後に用済みと判断され、「アラベル」は味方に殺される…
あんまりだろ…あんまり過ぎるだろ…



③戦闘描写
動くときは非常に動く。AGEスタッフの頑張りが光った所である。
が、誤魔化しが多いところも目立った。
ファンネルまたはビットが機体周囲をぐるぐると動くだけで球体のバリアが形成されるとかね。
おかしいだろ。
例えば、そうした上でファンネルが粒子を出し、それが回転し、包み込むような絵は必要だと思うんだけどね。
νガンダムで言えばフィンファンネルが3基、三角形に展開し、ガラスのような薄いバリアを形成する。
カッコイイ!
他にも「AGE-FX」の「バーストモード」もだな。
体中からあんなにビームサーベル出して手足を動かしたら自分の体が切れるだろ。
それを考えてか、手足を動かして斬る描写など一切なかった。
原理とかはともかく見ていて納得させられるようにしなければダメだろう。

④AGEビルダー
劇中で精製したのはたった2回のみ。
後は完成品が出来上がっていたり、裏でやっていたりするというのばかり。
ギリギリの場面で精製して射出。受け取り失敗とかあってもいいはずなのに・・・
『Vガンダム』なんか初回合体に失敗してブーツを破壊されていた。
最初のドッズライフルをCGで内部の描写なんかするもんだから、使い回せなくなったのだろう。
『ディーヴァ』なんかも各世代でパワーアップしてもいいはずなのに、
フリット編で変形出来るようになって『フォトンブラスター』取り付けただけ。物足りんわな。
それでキオ世代になっても連邦の切り札は『フォトンブラスター』だけ。
『プラズマダイバーミサイル」なんてのがあったけどただの花火だったし。
少なくとも「フォトンブラスター」はほかの戦艦も標準装備ぐらいで良いものなんじゃないかねぇ?

そして「ディーヴァ」と共にご臨終…南無…

⑤世代交代
最終的に救世主フリットの物語だもんな。世代交代した意味ってあったのだろうか?
「キオ」が必死こいて「モウヤメヨウヨ」とか言っていたけど聞いてくれたのは「ルウ」の兄貴で自機がダルマにされた「ディーン」だけ。
しかもその「ディーン」は説得された直後に殺されるからな。
何のための説得だったのだろう。
デブのオッサンに殺されるという悲劇を生むための表現にしか思えんなぁ…
だから「キオ」はただただウザイだけだった。
一応、最後に「ゼラ・ギンス」を救っていたけど、後日談で何も語られないからな。
何のキーにもならないって…

後、世代交代っつてもキャラの容姿が変わるだけにしか過ぎないんだよな。
例えば街並み、服装、喋り方、車などの機械など、50年も経てば変わって来るだろう。
ブリッジクルーが用いていたインカムなんてまるっきり同じで変わらなかったし。
そう言った細かい設定や描写が皆無の所為で、言葉だけの時間の経過にしか見えなかった。




そういえば、TV放送版のガンダムで女性キャラのシャワーシーンなどが出ないガンダムってのは「AGE」が初めてなんじゃないかなぁ?
(「W」と「G」は見てないから確定ではないけど)
どっかの掲示板で

「最近のガンダムと違ってお色気シーンが無くてよかった」

とか言っていたけど、寧ろ初代からあった物だ。ざっと思い出しても
ファースト:「フラウ」「ミライ」「セイラ」みんなシャワーシーンあるぞ。「ミハル」はブラの肩紐が見えていたよな。
Z:「ファ」「ライラ」「フォウ」辺りのシャワーシーンはあったな。「エマ」さんはなかったっけか。

ZZ以降もあるけど、これ以上、並べるのはめんどいからやめよう。
AGEではせいぜい「ウルフ」のシャワーシーンぐらいか。
強いて女性キャラのお色気を挙げるのなら、ロマリーの水着写真(落書き入り)ぐらいか。
「ファーデーン」の湖で「フリット」と戯れる「ユリン」。水着でも違和感はないと思ったのだがな。
少し恥ずかしがって頬を赤らめている「ユリン」。絵的に行けるんじゃないかね?
まぁ、お色気シーンバシバシ出せば視聴率がグングン上がるって訳でもないけどね。
安易なお色気で人を釣ろうなんて事はガキでも思いつく事だろう。

「大人はエロいのが大好きだ。何て単純な生き物なんだ」

ってね。
「プリキュア」だっけか?キャラに水着を着せないと頑なに守っているアニメは。
何らかの理由でそういう方針があるのなら別にいいけどAGEの場合、そんなこだわりを守っていられるだけの人気だったのかねぇ?
キャラに水着なんか着せればフィギュアなんか出しやすいだろう。
それに、そういったお色気シーンはガンダムの1つの伝統みたいなものだったのになぁ~。
そんな結果、描写不足の女子キャラである「エミリー」「ロマリー」は一部の人なんかは「産む機械」なんて言われ方をされているし…

追記:メモリーオブエデンではロマリーの水着シーンが追加されていたな。


シャア「アニオタは日野氏のエゴ全部を飲み込めやしないっ!!」
アムロ「アニオタの心はそんなもんだって乗り越えられる」
シャア「ならば…今すぐガノタども全てにAGEをさずけてみせろ!」

↑は駄文ですがね。

自分がAGEの制作に携わっていたのならアイデアとしてこういうのを出すよな。
「地球種」と「ヴェイガン」という二種族間の争いで世代交代をするのだからこういうのが出来るだろう。
例えば、「ディーン」と「ルウ」の兄妹がいたけど、劇中では病弱な「ルウ」がそのまま病死していたけど
「ディーン」の方を病死させて、「ルウ」が戦場に出て来て「キオ」と戦うんだけど、お互い惹かれ合って双方の和解の為に尽力するみたいな展開。

もしくは、「ロマリー」は「ゼハート」について行って、「地球種」と「ヴェイガン」のハーフが生まれる。(女の子だと尚良い)
その子はハーフということで「ヴェイガン」の人達から酷い迫害を受けて「地球種」も「ヴェイガン」も憎むようになっていたが
「キオ」に出会ってお互い惹かれあうみたいな展開。

二種族間の争いならお互い恋愛関係にさせてしまうのが和解の道として分かりやすい構図だと思うのだがね。
ただ、それでうまくいかなかったどころか最悪の道をたどらせるきっかけとなったのが「伝説巨人イデオン」だったりする。
それはそうと、上のように「ルゥ」とくっつける方法をとると「ウェンディ」さん。
死ぬしかなくなるけど(苦笑)

結局、地球種側が和解へと持っていった形だけど「ヴェイガン」側は事実上、降伏したと言ってもいいだろう。
ヴェイガン側は指揮官の殆どが死んでいたもんな。せいぜい、「ラ・グラミス」の青髭ぐらい。
アイツに戦争終結の手腕あるのだろうか?
「マーズレイ」さえ治ればオールOKなんかなぁ?30年以上も月日が経つのに…

もういいか…色々と考えるのは…
どこか公式で戦後のことをまとめた書籍でも出ていることだろう。見るつもりないけど

以前、自分のブログでもネタにしたが、最終話直前の「第48話 絶望の煌き」で
巨大砲を撃って味方艦や好きな女を犠牲にしたにもかかわらずそれに見合う戦果を上げられなかった
アホ指揮官「ゼハート・ガレット」が

「何をやっているんだ!私は!」

とか吠えていたけど、まさにこの作品そのものを的確に表現した良い台詞だと思う。(メモリーオブエデンではこの台詞はカットされていた)
その後、「ゼハート」はTV版では「アセム」に1分以内に倒されてしまう。
「ゼハート55秒クッキング」と称される事もある…(検索サイトに「ゼハート」と入力したら「55秒」と検索候補に挙がる事もある)

作り手自身何をやっているのか意味不明な作品。
それで結局

『プラモは山積み』
『ゲームは爆死』
『円盤(DVD、BD)の売上も振るわない』

※今まで『視聴率はテレビシリーズ最低』って入れていたけど平日6時、全国ではないテレビ局で放送された『ガンダムビルドファイターズ』が最低視聴率になったようなので『AGE』はブービーに昇格ってことで除外されました。

にしても何かプラスになった事ってあるのかぁ?

そうだ。「AGE」に携わって良かった人と言ったらせいぜい小説版を書いた人だろうな。
この作品をよくぞここまで上手くまとめたとネット上で評価していた。
自分も小説買うつもりはないってまとめてある物を見たら

「おお~。凄いな」

と、思わず唸ったほどだもの。
その人のみが得したんじゃなかろうか?
興味がある人は買われてみてはいかがだろうか?


AGE自身でよかった点を無理矢理挙げるのなら・・・
次、ガンダム作ろうとする人は楽になっただろうな。
今までは相当なプレッシャーの中で作っていただろう。

「下手なのを作ったら永遠に叩かれる」とか「暗い夜道で何をされるかもしれない」とかね

事実、「Gガンダム」の監督は「暗い夜道には気をつけよう」って周囲に言っていたらしい。

そういえばスタッフが

「もっと日野氏の自由を認めるべきだった」

色々と条件やら制約を課した上層部に大して軽く批判めいたことを言ったらしいがそれは甘えだろ。今までのガンダム作品だって上から色々言われているはずだ。
それを

クワトロ「出資者は無理難題をおっしゃる」

って言いつつも出来るだけ上手くやるのがプロであり、かつてガンダムの監督などもそれに従ってきたはずだ。
それで文句を垂れるなら初めから他人が関わるような仕事でやるのではなくオレみたいな素人がやるようなガンダム二次のオナニー小説をブログかなんかにでもアップして自己満足しているべきだったのだ。


今後ガンダムをつくるとしたら

「いくらなんでもAGE以下にはならんだろう」

という気持ちから伸び伸びと製作出来るんじゃないだろうか?
いい作品を作るためには気持ちは大切だよね。

後、ネット上では
ガンダムで議論して、論破されて相手に自分の好きなガンダムをボッコボコに叩かれたとき

「AGEよりはマシだろ!」

と、負け惜しみで使う奴がいるかもしれない。
事実、ガンダムビルドファイターズはAGEで評価を下げた分もあるのか今のところ高評価である。(2013年11月現在)
でもAGEよりマシなど比較したようなマイナスな事もなく純粋に評価が高いんだよな。
他作品貶めてその作品を挙げるなって言う人いるけど直近がAGEなのだから仕方ないわな。構図としても分かりやすい。良いとは言わんけど受け入れざるを得ないよね。
「ガンダム」
をタイトルとして冠している以上はさ。


ダラダラ続けていても仕方ないからそろそろ区切りをつけよう。

AGEって単純に真面目でいいセリフがあまり思い出せないんだよな。
ありましたっけ?
覚えているのはたいていネタになりそうな台詞

「強いられているんだ」
「スーパーパイロット、アセム・アスノだ」
「ヴェイガンは殲滅する」
「何をやっているんだ!私は!」
「もうやめようよ」

キオ君に言われたのでこの記事も締めるとしよう。


「自作品で『ガンダム』という物をsAGEた事で相対的に他作品をAGEる結果となった作品がこの『機動戦士ガンダムAGE』ではなかろうか?」


追記、「ガンダム Gのレコンギスタ」という分かりづらい深夜ガンダムが現れたことにより

「GレコよりAGEの方がマシだ!」
「AGEが最低!Gレコの方が良い!」

なんて言い合いがみられるようだ。
最低争いをして安心しているファンって悲しいよな。

「魁!!男塾」を読んで

2011-10-16 20:42:59 | レビュー・考察 (総合)

先日、某中古本店をさまよい歩き、読み終えました。
8月頃やっていた「アメトーーク」の「魁!!男塾芸人」を見てハマッたのだ。

お話の流れとしては
死んだと思われていたやつが何故か生きている支離滅裂
嘘を尤もらしい解説を加えて信憑性を醸し出す荒唐無稽
そのようなものが詰まった作品である。

最初は男塾のめちゃくちゃな日常が描かれ、中盤から男たちが命懸けで戦うバトル漫画と化していく。

大人が「何だよコレ。訳分からん(笑)」と言いながら見るのが良い。
自分などは「民明書房」の記述が出てくるたびに笑ってしまう。
だが、純粋無垢な子供には向かない。

おそらく、当時の子供は民明書房などの解説を見て
学校などでドヤ顔で語って後で大恥をかいたに違いないと容易に想像できる。

例えば、ゴルフやフェンシングの起源は中国とされる(作者の中国押しは異常)。

「ゴルフはイギリス発祥が通説だったが呉竜府(ご りゅうふ)が正確無比な打法によって敵を倒した事でその名がついたという説が支配的である。」

という風に描かれている。
大人ならそれを分かって見られるが純粋な子供には難しいかもしれない。

後、キャラの性格が変化したり、設定が変わったり、死んだと思ったやつが生きていたりと細かく見ていくと面白い。
例えば、バトル漫画に良くある敵が味方になるパターンであるが男塾は一味違う。

「死ね!」

などと言って味方側を殺しにかかって来た敵Aが仲間になって戦闘になって敵Bを追い詰めると

「命までは取らん」

などと何故か情に厚くなる。
で、敵Cが辛うじて一命を取り留めた自分の仲間である敵Bを

「恥さらしが!」

などと言って味方を殺す。
だが、敵Cが仲間になると次に現れた敵Dには止めを刺さず・・・
そんな繰り返しである。(ちなみに殺されたはずの敵Bは何故か生きているし特に関係が悪くなってもいない)

朱に触れれば赤くなるなどというが一号生に触れれば厚くなるという所だろうか?

そう言った展開を生暖かく見守るのがこの男塾の楽しみ方だろう。
ただ、何でもかんでも嘘くさいと思っていた民明書房の記述で感心したものもある。

例えば、「借金で首が回らなくなる」という語源。
「辮髪(べんぱつ。「ラーメンマン」や「列海王」に見られる後頭部で1つに髪を結って長くしたもの)
の先に重りをつけて攻撃をする技があるのだがこの技ができた当時、その重りは高価で
威力を上げようと重くすればするほど借金をしなければならず、それに重みにより首が回らなくなったことからその言葉出来た」
というように書かれていた。

「作者はなかなか考えているな」

と、思った。結構、楽しんで考えていたのかもしれない。


そういえば最後の方に実写の男(おそらく作者自身と思われる)に髭などを付け足した顔
を掲載していたが胡散臭いだけだった。(すぐにやめていたが)


後、男塾というだけあって女がほとんど出てこない。
名前が出てこない女性を含めても自分が覚えている限り3名ほど
その代わり男は100人以上出てくる。


ギャグマンガのような男たちの物語。それが「魁!!男塾」

PS)という上のような記述は大きな偽りである事が心理学、宗教学など多方面の分野の専門家から証明されている。
「魁!!男塾」は熱き血潮を滾らせた男たちの魂の物語である。

髭人書房刊「男塾!!命の記録」より

つまらなければ押すんじゃない。

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