東埼玉病院 総合診療科ブログ

勉強会やカンファレンスでの話題、臨床以外での活動などについて書いていきます!

第70回国立病院総合医学会に参加してきました

2016-11-13 19:05:27 | 学会活動

 今永は、11/10夜に沖縄に向かい、11/11金曜日に第70回国立病院総合医学会に参加してきました。諸事情で1日のみの参加でこちらに戻ってきましたが、11/11は自分自身の発表も行い、他職種の発表なども聞いて、いろいろと勉強させていただきました。

 今回は、一昨年度から、退院調整看護師の朝倉Nsと一緒に行っている在宅療養支援に関する研修についての発表です。昨年度も第1報として同学会で発表しておりますが、今年度は昨年度からコース化した研修について発表しました。詳しくは下記の抄録を見ていただければと思います。本当は、朝倉Nsが発表予定でしたが、他の仕事が入り、私が代理で発表してきた次第です。ポスター作成も含めて、すべて朝倉Nsが用意されました。

 年々、国立病院総合医学会でも在宅分野の発表が増えてきており、やはり国立病院機構でも関心の高い領域となってきていることがわかります。非常に参考になる演題もありました。いろいろと情報交換もできたので、今後生かしていければなと思います。

 

 「在宅マインドを持った病院医療者」育成の試み・第2報

[演者] 今永 光彦:1  [著者] 朝倉 智美:1, 外山 哲也:1, 竹内 宏美:1

1:NHO 東埼玉病院 地域医療連携室

 当院では、在宅療養に向けた退院支援の充実の一環として、総合診療科医師と退院調整看護師が中心となり勉強会を開催している。平成26年度は講義形式中心の勉強会を行ったが、その際の課題を踏まえて、平成27年度は、院内外の多職種と連携し在宅療養を見据えた支援ができる人材を育成することを目的に研修を企画した。研修は全5回で1コースとし、研修前に参加者を公募して固定化した。研修修了者には院長名で修了証を交付した。参加者は、看護師13名、理学療法士4名、作業療法士4名、薬剤師7名、栄養士3名、MSW1名、医師4名の計36名であった。その他、有志で院外のケアマネージャー・訪問看護師・訪問リハビリ(理学療法士・作業療法士)が参加した。研修は、ミニレクチャーと事例を用いたグループワークの組み合わせ形式で行い、各回のテーマは、、「支援に必要な情報の整理と共有」「模擬多職種カンファレンス」「模擬退院前カンファレンス」「療養場所の意思決定支援」「在宅療養プランの提案」とした。全研修終了後のアンケートでは、全員が在宅療養をイメージできるようになったと回答しており、研修開始時と研修修了後のアンケート比較では「専門職としての支援」「多職種との連携」「院外スタッフとの連携」についての項目で、「行えている」の割合が増加し「行えていない」の割合が減少した。また、自由記載では、他職種の理解が深まったことや、実際の支援で在宅療養を意識して関わりたいなどの意見が見られた。今後は、より多くの院内スタッフが在宅療養を見据えた支援ができるように同様の研修を継続するとともに、研修修了者へのステップアップ研修の提供ができるように準備を進めている。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿