東埼玉病院 総合診療科ブログ

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朝霞保健所主催の在宅医療研修で講演をしてきました

2015-12-05 17:04:12 | 講演・著書など

 12/3に朝霞保健所主催の在宅医療研修で「在宅医療推進における多職種連携の重要性について」という題目で講演をしてきました。ここのところ、同様の講演依頼をいただいており、9月には川口保健所から、10月には春日部保健所から、11月には大宮医師会からそれぞれご依頼をいただき、講演させていただきました。いずれも私たちが関わらせていただいているモデル事業である蓮田市在宅医療連携推進事業のこれまでの流れなどを中心にお話しさせていただいています。最近、私たちが関わらせていただいているモデル事業に対して、その内容を話してほしいという講演依頼が多いのには理由があります。このモデル事業が、介護保険法の地域支援事業に位置づけられ、実施可能な市区町村は平成27年4月から取組を開始し、平成30年4月には全ての市区町村で実施する予定となっているのです。つまり、介護保険法のなかで制度化されることになります。これには医師会も連携していくことになっています。しかし、地域の実情は様々でそれぞれの市区町村や医師会ではどのようにすすめていけばよいかの戸惑いもあり、ちょっと先に事業をやらせていただいていた私たちに講演の依頼が来ているといった状況です。

 昨日の講演でもお話ししたのですが、我々が行ってきた事業もまだまだ課題はあるのが現状ではあり、そんなに先進的な内容では決してありません。しかし、少し先に事業をはじめたものとして、どんなことが重要で、どんな工夫を行ってきて、どんなところに苦労してきたかなどはお話しできる部分がありますので、できるだけありのままをお話しするように心がけています。いずれの回でも質問を熱心にいただけるので、関心の高さを感じるとともに、自分たちも負けてられないなという思いを新たにします。在宅医療における多職種連携の推進というのはまだまだ課題が多い分野ではありますが、何年か後に訪れるさらなる超高齢化に備えて、私たちなりにこの地域での在宅医療・介護の体制作りを、事業を通して微力ながらお手伝いできれば思います。