首里城へ登るにはまず守礼門をくぐります。次ぎに城壁のわきにある城内に入る最初の門が歓会門です。
歓会門の手前、右側の城壁の上に忠魂碑が残されています。忠魂碑とは戦死者の御霊を神格化し、戦意高揚のために作られた石碑です。
近づいて見るとほとんど崩落し、もはや石くれのようになっています。首里城には沖縄守備隊第32軍の司令部が配備され、米軍の集中砲火を浴びたためです。
首里城正殿に登るためにはこの前を必ず通らねばなりません。多くの観光客が通り抜けますが、誰一人として、かつて忠魂碑として人々が最敬礼した石の塊に注意を払う人はおりません。
今日も忠魂碑は亡霊のように、下を通る観光客を見下ろしています。
当時の過ちを後世にちゃんと伝えるために、
亡霊にもう一度表舞台に出てもらうのも
いいのかと思います。
観光客は本土資本のホテルに泊まって、観光地だけ見て、空港でお土産買って帰るのでしょうね。
過去の歴史なんて興味も無いし、リゾートできればいいのですよ。