新聞の文化欄で 獅子文六 の記事が載っていました。 その中で 「コーヒーと恋愛」 が面白そう
だったのでさっそく買って読んでみました。 (ちくま文庫)
元新劇俳優の主人公が、テレビでお茶の間の人気女優になりましたが、この彼女、コーヒーを淹れさせたら
ピカイチ の腕前の持ち主で、コーヒー通5人が作る 「可否会(かひかい)」 のメンバーに加わっています。
そのコーヒーが縁で演劇に情熱を注ぐ男性と仲睦まじい生活を続けていましたが 突然その彼が若い女優の
もとへ走ってしまい、彼女は悲嘆に暮れてしまいます。
その後、 「可否会」 の会長と親しくなり、会の仲間たちが色々おせっかいをやいたりと、人間味溢れるドタバタ
劇が展開します。 ずいぶん前に書かれた小説ですが、今読んでも少しも内容が古臭くない、ユーモアがいっぱ
いの恋愛小説です。獅子文六が気に入って、 「てんやわんや」 「悦ちゃん」 「七時間半」 「娘と私」 も購入しま
した。いま 「てんやわんや」 を読んでいます。