秀山の俳句写真日記

日々の生活、旅先での出逢い・思いを俳句、写真、文にした徒然日記です

コロナ禍の中、自然と共にたくましく・・・

2020年12月06日 10時47分05秒 | 日記

コロナ禍や 地元もみじ美 見直せり

コロナ禍でも 自然と共に 秋の夕

 コロナ禍での生活は閉塞的ではありますが、自分のこれまでの生活を見直し、また、地元の自然の美しさ、逞しさを発見し、自然に癒され、勇気づけられる日々でもあります。

 今、YouTubeでNHK古典講読「方丈記と鴨長明の人生」を聴いています。その中で「飛花落葉( ひからくよう)」という言葉に出逢いました。その意味は「咲いた花もやがては散り、青葉も秋には色づいて枯れ落ちるということ。人生のはかなさや、世の無常であることのたとえ」とのことです。

 鴨長明は1155年~1216年(平安時代末期から鎌倉時代)の人で、鎌倉初期の仏教説話集である「発心集(ほっしんしゅう)」の編者でもあります。講師の浅見先生は、「この発心集には、高い身分の公家や武士たちが、秋に葉の枯れ落ちるのを見て出家した話が載せられている」と解説されていました。この時代は末法思想と極楽往生を説く浄土教が公家、武士、そして民衆へと急速に広まった時代です。よほど、日々生きること自体が苦であり、現世を逃れる思いが切実だったのであろうと改めて思いました。

 翻って、コロナ禍の日本です。7月以降、とりわけ女性と中高生の自殺者が急増しているという悲しい事態が発生しています。昨夜(12月5日)のNHKスペシャルで、「新型コロナウイルスの感染拡大によって、女性たちの雇用や生活がより厳しい状況に追い込まれている現状」が紹介され、身につまされました。

国はコロナ禍という地球規模での緊急事態においては、国民から徴収している税金の使い道を軍事費を含めて見直し、コロナ禍による生活困窮者により多くの税金を投入すべきと思いました。国の宝である子を育ててくれているシングルマザーや若い夫婦の生活が困窮し、自殺者が増える「日本」であってはならないと思いました。

 今回の危機的状況で、各政党と各議員がとっている言動を心に刻み、来年の衆議院議員選挙に臨まないといけないとも思いました。

 この頃、散歩の時に時代遅れとは思いつつアンジェラ・アキさんの「手紙~拝啓十五の君へ」を口ずさみますが、その一節を思いました。

 「人生の全てに意味があるから・・・」

 私は好きでない冬に向かう時期、「飛花落葉」、特に秋の「紅葉・黄葉・枯葉・落葉」を見て、自然のメカニズムの不思議さ、その自然の一部である木の生命の不可思議さ・逞しさを感じ、励まされもします。 

 芽に産毛枯葉を落とす生の智慧

 芽が数多桜紅葉の散らむとす

 身を削ぎて明日に向かわむ冬木立

 三句目は2012年のものです。みな、とにかく生きてほしいと心から願います 


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