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ゲーム音楽好きhideのブログです! 旧ブログから引っ越してきました。

三日月の散歩 #12 (ゲスト:シェルパ斉藤さん)

2006-12-24 20:14:41 | 三日月の散歩
今週のキーワードはアウトドア。
ノビヨ師匠は、実はアウトドアがお好きなんだそうで。

植松家のアウトドアは、親父さん&子ども3人が食料やテントを積んで皆チャリに乗って近くのお寺まで行き、そこの敷地を借りてテントを張らせてもらったりしてたそうです。

そんな師匠の熱烈リクエストでお越しいただいたという今週のゲストは、バックパッカー&作家のシェルパ斉藤さんです。



揚子江をゴムボートで下ったのをきっかけに、フリーライターとしてデビュー。
現在『BE-PAL』『レトリーバー』『東京生活』『バイシクルナビ』など、数々の雑誌に連載を持つほか、紀行文などの著書も多数。

通算移動距離は25万キロ以上(地球約2周分)。
通算野宿回数は800回以上。
通算ヒッチハイク回数は120回以上という、まさにアウトドアの達人。
また、アジアのトイレ評論家という肩書きも持っています。

植&古「こんばんは!」
シ「どうも!こんばんは」
植「憧れの人ですよ…」
古「植松さん、大好きな女性に会ったかのごとく、もぅ目がキラッキラしてますよ!」
植「僕、こう見えて『BE-PAL』とか毎月買ってるんですよ。本物のアウトドアは何も出来ないですけど、アウトドアに憧れるのはすごく天才的なんですよ」

なんでも、師匠は放浪に出たかったそうです。
自分ひとりで、世界をあちこち歩いてみたかったそうで。
それが結局、途中で音楽も好きになってしまい、音楽のほうにいっちゃったのだとか。
なので、自分が果たしたかった夢を実際に実現されているシェルパさんに、かねてよりお会いしたいと思っていたそうな。


シェルパさんが住んでいたのは長野県の松本市だそうですが、そこは周りが全部山で囲まれているそうで、なんとなく生まれてからずっと周りが壁みたいな感覚だった、とのこと。
「あの山の向こうへ行かなければ。このままここで終わりたくない!」という思いをずっと持っていたそうです。

そして2年間東京で働いた後、大学に入ってすぐ中古のオートバイを買ったのだとか。
で、それであちこちを旅したいと思ったそうで。
また、野宿道具を積んでおきさえすれば、最初の投資はありますが、あとは全然お金もかからず安く旅が出来ると。

やっているうちにだんだん、こんな面白いものはないと思うようになったそうです。テントを張ればどこでも寝泊まり出来てしまって、"地球上どこでも僕の家"という感覚になったそうな。
オートバイや自転車だと、そういう感覚になりやすいそうです。



そして、やがて海外へ行くようになり…。
師匠の「一番初めに行かれた国はどこでした?」との質問にはオーストラリアとのお答え。
そこで最北端まで行こうとした時に、車とぶつかって足を骨折してしまったそうで。

で、北のサーズデイアイランドという島にある病院に連れて行かれ、本当はギブスを固めれば1日で退院できたそうですが、そこの院長さんに「お前、退院したら困るんだろう? お前今日からクイーンズランドの人間な」という感じで、好きなだけ居ていいと言われたそうです。
クイーンズランドの人は、住民に限って医療費がタダだそうで、結局そこに3ヶ月間も入院していたそうな…。

植「何やってたんですか、3ヶ月?」
シ「朝起きて…メシ食って…ヤシの木陰でずーっとボーッとして」

そんなシェルパさんですが、結婚された後は、なんでも八ヶ岳の山麓に自らの手で家を作ったそうで。
植「すごいですねぇ」
安「でもね、意外に家って簡単なんですよ」
古「えぇ!?」

例えばタンスなどの精密的な物を作れと言われたら大変だけど、家なんて誤差だらけだし、ログハウスだから下からどんどん積んでいくだけ、とのこと。
最後に辻褄合わせればいいか、という感覚だそうです。

ただひとつ、窓をつけるのを忘れてしまい、後からチェーンソーでガーッと切って窓を作ったんだそうです。うーん、ラフっすねぇ。豪快っすねぇ。
植「楽しそうだなぁ…」
古「すごーく羨ましそうな顔してますよ、植松さん」



ではここで、師匠がセレクトした音楽を1曲。
シェルパさんがゲストということで、一番初めに思い浮かんだ曲だそうです。
ニール・ヤングで『孤独の旅路』。なんとも寂しげなメロディです。

『孤独の旅路』演奏後…
師匠の解説によると、この曲は『Heart Of Gold』ともいうそうです。
金の心を探して旅する男の話なんですが、いつまで経っても見つからない。俺はこんなに年くっちまった、と…。
植「つまり、GoldとOldが掛かってるわけですな!」
古「そういうことですか!植松さんっぽい!」
植「いや、ホントですって」



次は古賀さんから、旅をしていて孤独を感じることはありますか?との質問。
そんなにないですね、とシェルパさん。
植「でも1人でテントに寝るわけで、危険がつきまといますよね」
シ「危険って感覚があんまりないですねぇ」

でも、ある意味一番危険なのは"人"で、1度か2度、じいさんに触られた事もあったのだとか。「えぇのぉー、兄ちゃん若いのぉー」という感じで。
岡山での出来事だったそうです。股間もまさぐられたんだそうな…。
「そっち系かあぁ!!」

あと、長年やってると知恵がついてきて、「ここでテントを張ったらマズイだろう」というのがある程度分かるとのこと。
テントを張りながら長く旅を続けるコツとしては、バレないように張ることだそうです。一晩だけテントを張って、翌朝その跡が分からないように出ていくのは別に罪じゃないだろう、と。

公園に勝手にテントを張るのはあんまり良くないことかもしれないけれど、夜暗くなってから来て、パッとテントを張って一晩を過ごし、何もゴミ等も残さず綺麗に旅立っていく。それくらい許されてもいいだろう、と思っているそうです。
植「そういう世の中であってほしいですよね」

師匠曰く、最近、師匠の自宅から近い多摩川では直火が禁止されているそうで。
確かに危険かもしれないけど、「焚き火した後はちゃんと片付けなきゃダメだよ」と教える方が前向きだと思いますね、とのこと。
「コレは危険だから禁止!アレも禁止!ソレも禁止!」じゃ、発展性がないじゃないですか、と師匠。

シェルパさん曰く、北海道には礼文(レブン)島という島があるそうですが、そこにはずっと西海岸を歩く、『愛とロマンの8時間コース』というものがあるそうです。
そこを見知らぬ人同士が歩くと、愛が生まれるという感じで。

シェルパさんが20年ほど前に初めて歩いた時は、すごくいいコースだなと思われたそうです(愛は生まれなかったそうですが)。
でも、2年前にまた歩いてみた際には、何故か海岸の最後あたりが閉鎖されていたとのこと。

何でかなと思い調べてみたところ、なんでもそこで事故があったそうで。
そこにあったロープを持った人がいて、たまたまそのロープが切れてケガをしてしまい、町役場に「管理がなってないからだ!」と賠償金を請求したのだそうです。
シェルパさんは、その考え方は少し違うかな、と思われた様子。



旅をするうえでは良いこともけっこうあるというシェルパさん。
シェルパさんは犬を連れてあちこち旅をしているいるそうですが、公共交通機関に犬は乗れず。
小型犬であれば原チャリに乗せられるけど、シェルパさんが飼われているレトリーバーはわりとでかいので乗れない、と。
なのでヒッチハイクをするそうですが、これが意外に乗っけてくれるんだそうです。
犬を連れてるから止まってあげるという人も、けっこう多いとか。

またシェルパさんが紀伊半島を旅している際、バス停のところでヒッチハイクしていたそうですが、たまたまバスが来て止まってしまったのだとか。
(バス停は車が止められるスペースがあるんで、ヒッチハイクに向いてるそうです)

運転手さんは困った顔。
シェルパさんは規則でダメだというのを知ってるので「あ、別にいいですよ」と言ったそうですが、その運転手さんは「なんか犬連れてる人がいるんですけど、乗っけてもいいですかね?」と後ろの乗客に聞いてくれたそうな。
で、乗客の人たちも「おー、いいよ」と言ってくれて、快く乗せてくれたそうです。

そのバス停があったのは山の中で、ほとんど乗客もなく。
確かに規則ではダメだけど、運転手もOKしてくれて、乗客もOKしてくれて。
そういう融通もあっていいなぁ、と思われたそうです。
「ルールはルールであっていいけど、余裕みたいなのが欲しいですよね」と師匠。



ではここで、師匠セレクトの音楽2曲目。
師匠曰く、シェルパさんがバルカン半島あたりを旅してたら、こんな音楽が流れてるかもしれません!とのこと。
レピールで『ターコイズ』です。

『ターコイズ』演奏後…
植「不思議な音楽でしょ?地中海とかバルカン半島とかあの辺って、不思議な大衆文化がありますよね」
音楽も、パッと聞いてどこの国の音楽か言いにくいような感じです。



シェルパさん、面白い肩書きもお持ちですね?と古賀さん。
"アジアのトイレ評論家"。

シェルパさんは一時期、ずっとアジアのトイレを見て回ってたそうです。
食文化から各国をいろいろ見ていくのもあるけど、排泄というのも意外にその国の宗教や民族、社会等によってけっこう変わるのだとか。

なので、トイレから各国のルポをやってみよう!と思い、アジア各国のトイレを見て、そして実際に試して。
で、この国はこうじゃないか?と一冊の本にまとめたそうです。
その著書の名前は『東方見便録』。うーん、上手いなぁ。
元ネタは言うまでもなくマルコ=ポーロですね。

一番すごいのってどこでした?との師匠の質問。
シェルパさん曰く、強烈だったのは"豚トイレ"だそうです。
豚小屋のすぐ上にトイレがあり、出すとすぐエサになってしまうという…。
豚はそれをもう分かっていて、お尻を出すと「早くくれ!」という感じでブヒブヒと集まってくるのだとか…かなりショックだったそうな。

で、シェルパさんは大きくなった豚を食べたのだそうで。
で、また出して。豚はそれを食べて。
出して、食べて…無駄がないな、全て廻ってるんだなと思われたそうです。

またシェルパさんは、耕運機に乗って旅をしたこともあるそうな。
シェルパさん曰く、あんなにゆっくり旅できるものはない、とのこと。
しかも究極のオープンカー。けっこうたくさん荷物も積めるそうで。
日本を縦断したそうですが、4年3ヶ月もかかったそうです。

なんでも四万十川あたりに行った際、結婚式前のカップルがいたそうですが、パレードになんか面白いことをしよう!という話になったそうな。
で、シェルパさんが乗っている耕運機に目をつけられ、「お前、運転しろ!」という話になったそうです。

で、四万十川の横を、花嫁と花婿を乗っけて結婚パレードしたとのこと。
そのへんの優勝パレードより盛り上がったそうな…。
あれは速度が遅いので、皆ゆっくりお祝いできるという感じですかね。

古「シェルパさんの旅は人との出会いなんですね」
シ「そうですね。全然飽きることがないですね」



ではここで、もう1曲。
師匠曰く、先ほどバルカン半島にいたシェルパさんは今度はフィンランドに行きました!フィンランドではこんな音楽が流れてるかもしれません!とのこと。
バルティナで『カタリーナ』。
ちょっとアジアのイメージもする曲です。



それでは最後に、この番組恒例・予言コーナー。
シェルパさんの予言は「数年後、犬がもっと自由に旅出来るようになる」でした。

シェルパさん曰く、ヨーロッパやアメリカのように犬が電車などにも乗れるようになったらいいなぁと思うそうです。
あれはやっぱり大人な国だから出来るんだなぁと思うそうで、やはり飼い主のしつけがなってないといけない、と。

各人がきちんと自覚を持つ。それが大人な国なんだろうなと思うそうです。
そして、日本にもそういう国になってほしい、とのことでした。
「激しく同意ですよ」と師匠。



そしてエンディング。
古「いやー、シェルパさんを前にする植松さんの目はキラッキラしてましたよ!」
植「少年のようでしたよね。…って自分で言うか!」
おお、師匠のセルフツッコミ。
師匠はシェルパさんとお会いして、せめて山中湖のログハウスではマキ割りぐらいしようと思われたそうです。

最後に重大発表。三日月の散歩は来週が最終回とのことです。
まぁ年内までってのは半分予想してましたが…ちと残念だなー。
ではまた次回!
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6 コメント

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Unknown (ヘレン)
2006-12-25 19:48:47
>breakさん

旅は道連れ…と言いますからね。
好きな人や動物と旅ができたら、とっても楽しそうですよね。
三日月の散歩、短い間でしたけど楽しかったですね(まだあと1回あるっつの)!
メモはぜひ、記念にとっておきましょうー。
最終回のゲストは誰なんでしょうね…鳥山明さんだったらビックリだなぁ。
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Unknown (ヘレン)
2006-12-25 19:34:08
>ニンテンさん

なんか最近、少ーしずつ増えてきてるような気がします…。
目に良さげなもの(カシスやブルーベリーなど)をなるだけ多く取ってますが、気休めにしかなりません。
目のまわりでチラチラチラチラ、うざいったらありゃしないですよね。
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Unknown (ヘレン)
2006-12-25 19:28:00
>Yasuさん

ブルードラゴンのサントラは結構いいですよー。
『封印解放』という曲があるんですが、『再臨:片翼の天使』よろしくロック+コーラスだったんで個人的にクリティカルヒットでした。
返信する
Unknown (break)
2006-12-25 16:32:00
私もやっと更新できました。
旅って憧れますねー。犬を連れても楽しそうですが…。
現実問題、うまくいかない事が多いですからね。
それにしても、次回で最終回…
メモした13枚のレポート(?)は永久保存しておきましょうね。
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Unknown (ニンテン)
2006-12-25 12:04:37
飛蚊症どうですか?
もう一生治らないそうなので嫌ですよね・・・・
最近じゃ、外に出るのが嫌になってきました。
ゲーム中も、白い背景のときは目立って嫌です。
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Unknown (Yasu)
2006-12-24 22:53:22
実は初回以降1度も聴いてないんですけど、暇がないんですよね~。
同じくブルードラゴンのサントラもまだ買ってないんです。
年内には買いますけど。
FF6も封魔壁あたりで止まってます。(苦笑)
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