わくわくぽん!

私とまあくんの毎日を大放出中です。只今、登校拒否日記大公開中♪・・・なんて明るく言っている場合じゃないかも^^;

天国への手紙 ?

2004年10月13日 20時18分48秒 | 天国への手紙(たけしくん)
天国への手紙シリーズ(?~?)


上手く表現できるかわからないけれど、まあくんの弟のたけしくんのコトを書きたいと思います。
この世に生を受けて、懸命に戦い、そして天使になっていったたけしくんのことを・・・・・。短い間でしたが、この世で生きていたたけしくんがいたという事実の証になる事を願って記します。





私は看護師です。
ですから、病気で亡くなっていく子供もたくさん看てきました。
障害を持って生まれてくる子供も沢山出会いました。

でも、まさか自分の子供が生まれつき障害を持って生まれてくる。
しかも、治らない、致命的な障害をもっているなんて・・・・・。
私の中の何かが音をたてて崩れていくような感覚が、私を襲いました。

たけしくんは意識があると、人工呼吸器の呼吸とうまく合わなくて苦しがりました。
その為に、つよいお薬で眠らされていました。
簡単に言うと「意識を失わされていた」のです。
それは、仕方がなかったことで、私もそれが一番たけしくんにとって楽な方法だと思いました。

そんなたけしくんは、痛い事もお腹が空いた事も・・・・。
抱っこしてほしいことも、何もかも要求する事ができませんでした。


ある日、私が面会に行った時、たけしくんの点滴が漏れていて、片腕がビックリするほど腫れあがっていました。
どう見ても、かなりの時間が経っているという感じでした。
いったいここの看護師は何を観察してるんや?という不信感が膨らみました。

私は看護師さんに
点滴が漏れてるみたい。。。」と伝えました。
すると、看護師さんはすぐ、若い医者にそのことを告げてくれたのです。

そこまでは、まだ許せます。

ところが、その若い医者から出た言葉は耳を疑うものでした。

この子、点滴がなかなか入らない子やから・・・時間もかかるし、このままもう少し様子を見ましょう。

意味が分かりませんでした。
明らかに漏れてしまって、痛々しい程になっているのにもかかわらず、このまま点滴を続けると言うのです。「大丈夫」だっていうんですよ。。。。

どうして?」と質問したが、医者は何も言わずNICUを出て行った。
納得できない私に、看護師が言いました。

お母さんの気持ちは分かるけど・・・。」と・・・・・。

どういうことなのか?
何がわかるのか?
今、この状況をどのように判断しているのか?
分かるんだったら看護師として何をすべきかもわかるはず。

あまりの理不尽さに呆れてしまった。

痛いという意思表示ができないたけしくんの何をいつも見てくれているんだろう?
たけしくんはココで可愛がってもらってるのだろうか?

当時の私は怒るだけの気力も体力もありませんでした。
今思えば、私はたけしくんの代弁者であるべきでした。
すごく後悔していることの一つです。

たけしくんがお世話になったところの医療従事者が全てそうではなかったのですが、ほんの一部の人のことがいつまでも残ってしまいます。
とても残念な事です。

たけしくんが天国に行ってしまった時、担当してくださった看護師さんは、
全ての医療機器を取り外した後、たけしくんを生まれてから初めて抱っこしていたら
おかあさん。私にも抱っこさせてください。私も一度も抱っこしてないし、たけしくんは誰にも抱っこされた事ないから、できるだけ沢山の人に抱っこされて欲しい。。。いいですか?」と言って抱っこしてくれました。
抱っこした時の看護師さんの頬を涙がつたいました。

心から嬉しかったです。
少なくともこの看護師さんには愛されていたと実感できました。


たけしくんを通して、私は母として、女として、そして看護師として多くのことを学ぶ事が出来ました。
たけしくんにはもちろん感謝していますが、抱っこしてくれた看護師さんの最後の一言にもすごく感謝しています。

ずっとずっと何処かで自分を責めていた。たけしくんの蘇生を終わらせることを決断したことへの罪悪感が、少しだけふわっと軽くなったような気がしました。


今でも時々、最後のモニターの音・・・乱れるリズム、間隔があいていくリズム・・・が、耳について眠れない時もあります。




思うが侭に書き綴っているので、文がバラバラですがお許しください。。。。

次回は、今でも消えない「何故?・・・どうしてうちの子が?・・・」という気持ちについて書いてみたいと思います。
(いつ書けるか分かりませんが、気長に待ってやってください。)