解説のイラストが楽しい「親子で楽しむ歌舞伎教室」、今年の演し物は「身替座禅」という、狂言から材をとったお芝居。この流れから解説には鏡松の説明などを盛り込んで、映像は「踊る大捜査線」仕立てという趣向。しかし国立劇場、「生音」主体なので、「スピーカー」はかなり割れてました。
例年と比べると、子どもよりも外国籍のお客様が多かったように見受けられましたが、気のせいか? またこのイベントが定着したのか、親子連れもわりあい「普段着」傾向で、Tシャツとジーンズのおそろい親子ぐらいのカジュアルさもあり、という会場。
席のおとなりは、よく柿喰う客ではなくて、よく子どもに解説する母子で、ああいちいち説明されると、子どものほうもちょっとわからないとすぐ訊ねるという具合で、かえってめんどくさい心地がしているところへ、ひょっと反対となりを見返すと、ウチの父子が爆睡しているのだった。
なにをかいわん、半蔵門。(なんのこっちゃ)
おっと、ごちゃごちゃ書いてるうちにすっかり忘れてしまった、今回、最も印象的だったところの話。それは、お芝居のあとに、ふたたび役者さんが出てきて、軽い解説のあと、狂言の「棒縛り」というのの部分をサッと演じてくれたんですが、その、「でははじめます」という気合いのあと、ふたりでほろ酔い加減の太郎冠者、次郎冠者になった最初のセリフ(たぶんげっぷかなんかだったと思いますが)が、見事に狂言ではなく歌舞伎になっていたこと。そうかあ、と思いましたです。ふむふむ。落語はこの歌舞伎をさらに真似ますのでね、伝統芸能も階段式でございます。(なんのこっちゃ)
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