響けブログ

音楽コドモから「音楽コドナ」へちょっと進化。ドラムとバイオリンと小鼓を弾く、ヒビキの音楽遍歴。

菊地成孔「野蛮人の夜会」東京スカパラダイスオーケストラ

2008-08-11 | ライブハウスへ行こう!
菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール、東京スカパラダイスオーケストラの2バンドが競演する野音(日比谷野外音楽堂)のライブへ行ってきました。

8/10、折しも、東京湾の花火大会だったんですね。それから細野さんたちの湾岸方面での大きなイベントもあったはずで、東京スカパラダイスオーケストラはそちらに出演のあと、菊地成孔の本番のあとからリハというかPAの調整を開始というスケジュール。空には花火見物のヘリや飛行船がぼわっと浮かび、いかにも東京の夏の夜という感じに更けていくのでありました。

菊地成孔の楽団は、解像度高い、デカダンな演奏。(ああ、こんなに簡単に言っちゃって)ほとんど満席でうしろのほうにいたのですが、うしろだとバックヤードのセミたちのほうがうるさいくらいで、演奏の音がややかき消されるぐらいの音量。まあそういう問題はあるにせよ、以前オーチャードでUAとのジョイントを聴いたときよりも、屋外の空気に音が拡散する感じがいい雰囲気じゃないですか、とクラシックイタチは思ったのでした。

編成はドラム、ピアノ、ベースのトリオに、弦楽器セクション(バイオリン2、ビオラ2、だったかな、チェロがいたかな……やや不明)に加え、パーカッション、ハープ、バンドネオン、という楽団3.0というようなたいへん入念な構成。音響のバランス的に感じたのは、ベースはぼやけず聞きやすく、ハープとバンドネオンは強め(大きめ)。そうそう、これに菊地成孔氏のサックスとおうたもからむのでした。



というわけでこの後が、東京スカパラダイスオーケストラのリハに続く本番。演奏が始まった瞬間から客席は総立ち──あれっ? さっきまですっかり菊地成孔のファンのようにしていた人たちは、違ったの、と思わせつつ──「今日は花火より明るく!」というかけ声の下、最後のほうまでスカだけで突っ走っていったのだった。客席はすごい熱気! 気温が3度ぐらい上昇してました。

ところで余談ですが、その後東京の一部の地域で局所的な豪雨。この強制クールダウンには、かなりの人が巻き込まれたんじゃないですかねー(もちろん、われわれ含め)。また菊地成孔については今回のチケット手配も担当の夫のブログも併せてご覧ください。


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