goo blog サービス終了のお知らせ 

響けブログ

音楽コドモから「音楽コドナ」へちょっと進化。ドラムとバイオリンと小鼓を弾く、ヒビキの音楽遍歴。

ポンタさんに逢えたよ

2006-05-29 | ライブハウスへ行こう!
浜松でライブを聴きに行った。このメンバーではあり得ない小スペースでの開催。こういうあり得ないコンサートへ行けるとは……とても有難うございます。と同時に、たとえば新宿PIT INNの20thのようにあり得ない出演メンバーのライブに“空席がある”ということが起きるのか……もったいない。(流行語のつもりとかないです)

しかし今回はさすがに、可動椅子を駆使して、予定よりも増席の状況。逆に言うと、最前列が押し出されて、もともと「教壇」程度の高低差もないフラットなステージに、客席が隣接するかたちになった。

その最前列はポンタさんのどまえ。
左手にあおぎみるTOKUさん。
その奥にウッドベース(持ち替えあり)佐藤ハチ恭彦さん、
左手にG・荻原亮さんのお二人は、ポンタさんの新しいトリオ。
と、以上がこれが「きんちょー」のライブ鑑賞、事前情報。

シンプルで洗練されたPA。ドラムの背後には2本のコンデンサーマイク、バスドラに差した1本。全体がバランスよくきこえる状態で、演奏開始。しかしここまで近いと、コツ、っと打つか打たないかまでその呼吸も、ジャズマン同士のテレパシーもきっかけも気持ちも、とにかくやりとりされている通信すべて、何もかもが傍受できてしまう。
こうなるときいて楽しめる親バカ母は脳天気もさることながら、もはや分解能の低さを露呈しているだけ。何が起こっているかのほぼ全情報があるわけなので、すごさの感受も分解能次第。

と、ここでヒビキにハプニングだ。このあまりに緊張に緊張に緊張に堪えていたヒビキ、最後の防衛策として……ばたん。眠っちゃったのだ。

「さっきからどうするかな、と思ってたんだけど、ねちゃいました」
とTOKUさん。
「こらーッ! おきろこぞう」
とポンタさん。
「でもさ、眠っちゃうっていうのはさ、俺たちの音がいいってことだよな」

ねちゃって申し訳ないのですが、それは、全くおっしゃるとおりです。手を伸ばせば届くというより、手で届くという距離感にいて、まったくのけぞりたいということがないのはいったいどういう音構造になっているのか、待ちの後のドラムソロで、ポンタさんが雷のように叩いていても、こちらの耳が閉じようという気になることは全くなし。フリューゲルホルンだって、近くで聴いたらふつう少しはうるさいと思うだろう、って思いませんか?

さて前半は、他のジャンルの有名な曲を料理する趣向で「I can't tell you why」「奥様は魔女のテーマ」など、幅広い客層にも応える選曲だった(ヒビキは3曲目で気絶)。休憩時間に蘇って、後半はヒビキ、たっぷり聴けたようだ。(でも後半は、ジャズの即興的な部分を追求するやや難しい内容だったのだよ)

このようなライブ鑑賞に際し、オトナとしては「すごかった」と言って流すのだろうが、とにかく無尽蔵のリソースそのまま、もってけドロボー状態。よく小澤征爾氏が青少年のためのイベントを企画されるが、何をやるかで頂点を極めると、それが誰にどれだけ伝えられるかに力点が移るのかも。なんでももってけ状態という共通点で、つい思い出してしまった。
どうするんだよ、この無尽蔵な中身。その場に居た人がみんな食べちゃいました。みんな幸せになりましたとさ、と同時に、それが老い先長くコドモだったりすると、人生に何らかの影響を与えずにはおかないのである。

そこでライブの後、勇気を出して、ポンタさんに逢いに。ポンタさん、写真も一緒にとってくれたよ! ヒビキ、すごい緊張のおももち!


じゃーん、これがチケットだ。(プラレールも一緒に映ってるけど)


※その後サーチをかけてみたら、このライブについてブログにあげている方が結構いらっしゃたので、トラバかけさせていただきました。Thank you for visiting usです。

大村憲司トリビュートコンサート

2006-05-25 | ライブハウスへ行こう!
胎児は外界の様子を、羊水を通過したくぐもった音で、聴いているらしい。
そうだとすると、ヒビキが聴いたファーストコンサートは、「KENJI SHOCK~大村憲司トリビュート・コンサート~」だったことになる。
2000年12月16~17日に行われた、東京・青山劇場でのコンサート。親バカ達がでかけたのはたぶん16日だったと思う。ヒビキは2001年1月1日が出産予定日だったので、まあ産まれても異常ではないタイミングだが、親バカ達、「産まれて2人になってしまうと行けないが、ビルトイン状態の妊婦であれば1人で移動できるから大丈夫だ」などと思っていたが、今思えば産まれてしまえば今度は子連れで行ってしまうだけのことなのだった。

とにかく日本中のすごいミュージシャン達がかけつけ、あり得ない出演メンバーになった。高橋幸宏、矢野顕子、大貫妙子、Char、渡辺香津美、柳ジョージ、高野寛、村上ポンタ秀一、近藤房之助、徳武弘文、大村真司、遊佐未森……等々。キャリアがないのはご子息の大村真司さんだけ。たいへんなプレッシャーだろうのに、その演奏はとてもナチュラルで、とても印象的だった。それから半円形をしたロビーに、山下達郎さんから届けられた大きな花輪が飾られていたのを憶えている。ツインドラムで、ポンタさんがいつまでも叩くぞという勢いで演奏していた。

そして演奏がすべて終わると、舞台の背後に赤い光が灯り、帰りかけた観客もどよめきとともに思わず振り返った。ずらりと、生前大村憲司氏が愛用した何十台ものギターが1列に並んで現れたのである。

当時慣れない外出と胎児の内側からのキックで、すっかり腹もこわばりながら、明日もやるのか~観たい聴きたいとか言いながら帰ったような気がする……。

それから15日後の予定日には、まだ名前のなかった赤ん坊は産まれず、遅ればせに産まれてきた赤ん坊は、不夜城こと新生児室でキース・ジャレットのケルン・コンサートに耳を傾けることになるのである。

コトバによるトリビュートはこちら
ほぼ日刊イトイ新聞
http://www.1101.com/omura/2001-03-28.html

テレビ放映もあったらしい
「大村憲司トリビュートコンサート~よみがえるスーパーセッション~」
出演:高橋幸宏、矢野顕子、大貫妙子、Char、渡辺香津美、柳ジョージ、高野寛、村上秀一、近藤房之助、徳武弘文、大村真司、遊佐未森
1998年に49歳で亡くなったギタリスト大村憲司のトリビュート・コンサート(2000/12/16-17 青山劇場)の模様を交えながら、大村憲司の足跡を紹介。

JIROKICHI 30th Anniversary 夏の1日

2006-05-05 | ライブハウスへ行こう!
そういえば夏にも長いライブにヒビキを連れていったことがあるなあ、と記憶の糸を辿ると……高円寺jirokichiの30周年日比谷野音ライブだった。2004年7月25日、野音最後列にて、親バカ父参加のアマチュアバンド「羅風」ボーカル&ギター やぎっち様とのツーショット。

親バカ母に思い出深いのは、このときヒビキまだ3歳。ふだんは「ママっち、ママっち」と後にくっついてくるのに、ライブが始まるや親バカ父、さらに、やぎっち様こと青柳氏の“隣”へと自主移動。それほどまだ上手くはない日本語で、感想を述べたり、声援を送ったりと、自分もすっかりトモダチ気分で。つまりは親バカ母、お払い箱。
もうひとつ印象深かったのは、仙波師匠のパーカッション。まるで空気を割って響くかのように、ほんとうにくっきりと聞こえていたのが蘇ります。

BLUES &JAZZ EXPLOSION in Hibiya
~JIROKICHI 30th Anniversary~ 日比谷野音が次郎吉になる日!
青木智仁(B) 鮎川誠(G) 荒井ABO誠(Didge) 梅津和時(Sax) 太田恵資(Vln) 大西真(Bass) 片山広明(Sax) 金子マリ(Vo) 木村充揮(Vo,G) 小島良喜(Pf) Dr.kyOn(Key) 近藤等則(Tp) 近藤房之助(Vo,G) 坂田明(Sax) 佐野康夫(Dr) 塩次伸二(G) 仙波清彦(Perc) Char(G) 鶴谷智生(Dr) 永井ホトケ隆(Vo) バカボン鈴木(B) 福村博(Tb) 藤井裕(B) 古沢良治郎(Dr) 本田竹広(Pf) 増尾好秋(G) 松本照夫(Dr) 峰厚介(Sax) 宮本mimi典子(Vo) 三好“3吉”功郎(G) 森園勝敏(G) 山木秀夫(Dr) 山下洋輔(Pf) ヤヒロトモヒロ(Perc)
ゲストMick Martin(Vo) from Australia
司会:林家こぶ平
会場 : 日比谷野外音楽堂

プラレール・パーカスでGO!

2006-05-04 | ライブハウスへ行こう!
好きな物と好きな物を組み合わせる。これ、けっこう遊びの基本だったりする。ヒビキの場合は音楽と電車という組み合わせ。コドモへのよくある質問で「大人になったら何になりたい?」には
「電車のうんてんしゅ」
「音楽はやらないの?」
「あのね、僕ね、音楽聴きながら運転するの」
と小さい時から言っていた。

ところで最近、プラレールという電車のおもちゃの「情景パーツ」と呼ばれる駅舎、洗車場、トンネルなどのプラスチックパーツを、パーカッションの楽器として使う遊びが勃発し、ちょっとヒズ・ブームだ。

この“プラレール楽器”の解説は仙波さんのDVDを真似て、「はい、ここを叩くとこういう音がでます……」とヒビキ実演。確かに打つ位置によって全然音が違う。おもちゃ箱を相手に打っては聴き、打っては聴き。パーカッションは面積の小さいところを叩くので、結構難しそう……?

原宿ZEST閉店、ともともに逢う

2006-04-12 | ライブハウスへ行こう!

2006年3月3日、総勢5人のパーカッショニスト+サックス+アクションペインティングという顔ぶれで、原宿ZEST閉店ライブが行われるとの情報をいただいた。NHK「ドレミノテレビ」でおなじみのパーカッショニスト“ともとも”こと山口「ともさんも来るよ」と言うとコドモは大喜び。さっそく仕事も保育園も切り上げて、原宿ZESTへGO! このお店には親バカ母・父ともによく行きました。

 シークレット・ライブだけあって、高品位なお客様の集まるなか、スティーブ衛藤さんがビデオを回し始めるのを合図にライブがスタート。ともさんは空き缶から始まって、床、フェンス、イス……と、店内の音のしそうなものを次々と楽器にして、いろんな音を出し始める。こういう時のヒビキのリアクションは昔からよだれが垂れてしまうほどの集中&沈黙。あんまり集中してるからか、ともさんがスティックをくれた。スティックを握ったのをきっかけにヒビキ、徐々にINPUTからOUTPUTモードへシフトしていき、プロの演奏に「コドモゴコロ」な音をはさむという貴重な経験に。

ところがヒビキ、演奏ゴコロにも思いっきり火が。ライブ終了後はいただいたスティックでお店じゅうパーカスまくりの大暴走。きれいなおねえ様方に歓迎されたのにもゴキゲンで、店を出てからも表参道ヒルズのそうそうたる店の並ぶ軒先を、ストリートを、叩きまくってやっとこ駅まで着きました。
 ライブ中
 ライブ後

参加打楽器奏者:ヤヒロトモヒロ、WHACHO、山口とも、ヤマサキテツヤ&スティーブ衛藤
ライヴペインティング:Keeda

山口ともさんの廃品打楽器プロジェクトについては
http://www.terra.dti.ne.jp/~tomoyama/main.html

ちゃーのみ友達・金子鉄心さん

2006-04-01 | ライブハウスへ行こう!

パパ友の金子鉄心さんが、2月28日、時にはサックス、時にはバグパイプで参加しているフレイエフ・ジャンボリーの吉祥寺・曼陀羅2でのライブのあと、ウチへ泊まりに来てくださった。マイブームならぬウチブームはこの節、例の厚生年金の出店で購入したDVD「仙波清彦とはにわオールスターズ(ライブ)」。「音だけだとなんでこんなに重ねてんだろうとか思うよね~」と、鉄心さんはさすが業界の方。特に一曲目の美潮ちゃんの「ちゃーのみ友達スレスレ」と「オレカマ」にはヒビキも夢中でして……と聞いて鉄心さん、曰く「いいんですか、こんなの見せて、これ以上って言われた時に出すものがないでしょう、親として」……とまあ酒の席ですので。

純国産和製ジプシー楽隊“Freylekh Jamboree”ライブスケジュールはこちらから
http://www002.upp.so-net.ne.jp/freylekh/sche.html



新宿ピットイン40thアニバーサリーへGO

2006-03-31 | ライブハウスへ行こう!

東京厚生年金会館大ホール、1月21・22日。東京には大雪が降った土日の午後ベタで、日本のジャズメンが一堂に会する催しというやつ。ママパパいずれも聴きたい!というわけで、今月5歳になりたてのヒビキも強制連行という次第になりました。ところがヒビキ、なんと二日連続完全鑑賞! 中味ぎっしり、気合い満帆な演奏の連打で、ワタシのほうが寝ちゃったほど。初日のオープニングでアングラなダンスが入った時はさすがに少々不安気な顔してたものの、あとはすっかり調子を取り戻したヒビキ、特にいい演奏には「ホーホー」と、声援を送ってました、自主的に。

新宿ピットイン 40周年記念プログラムはこちらで
http://www.pit-inn.com/topics_j12.html