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響けブログ

音楽コドモから「音楽コドナ」へちょっと進化。ドラムとバイオリンと小鼓を弾く、ヒビキの音楽遍歴。

VioletBrassがNHKの「全国バンド自慢2010」で東京上陸だい!

2010-09-03 | ライブハウスへ行こう!

2009やらまいかミュージックフェスティバルでのバイオレット・ブラス

浜松の至宝「VioletBrass」が、9月12日(日)恵比寿ザ・ガーデンホールで行われる「全国バンド自慢2010」の全国大会に堂々の出演が決定!

「全国バンド自慢2010」全国大会
9月12日(日)恵比寿ザ・ガーデンホール
http://www.bandjiman.co.jp/zenkoku/index.html


何のことかわからん? という方、いらっしゃるかも知れません。

VioletBrassというのはですね、浜松の超人気・大ブラス編成・ボーカルつき・変幻自在・演奏曲目は原則「メドレー」・老若男女のハートに響く、浜松では知らない人のいない(たぶん)バンドなんでございますよ。

なんでこんなにおもしろいものが、例によって浜松的には「フツー」にあるんだろう、というすてきなバンド。もう毎週末ぐらいにライブ(しかも屋外ライブ)をやっていて、今週は地元のミュージックフェス、来週は村祭り、また再来週は浜松に立ち寄るプロミュージシャンとカップリング、という具合で、全員が「手練れがフツー」な、なのに町内バンドなのでございます。

百言は一聞にしかず!

大丈夫ですよ、 YouTubeにいろいろアップされていますので、そのライブの様子を聴くことができます。(YouTubeへはこちらから)

ビッキーズの私たちとしては、とにかくいつもはやらまいかミュージックフェスティバルで、VioletBrassを聴きに行っているのが、来てくれるとあって、なんともハッピー。

放映のほうでもいいので、ぜひ聴いてみてください!

ビンテージ・ベーゼンドルファーの若い音色が、調律で甦る。

2010-02-04 | ライブハウスへ行こう!


でもって、夫の言うように、角煮丼であるとか、まぐろ丼であるとか、水餃子とかおつまみセットであるとか、ビールなどを食べたり飲んだりしていると、にわかに出演者が登場となる。

山下さんがマイクを持って──さっき表見たらさ、今日の公演は「ビッグトリオ」って書いてあったよ。──ポンタさん、「へえー」みたいな。

おうように始まるのだが、今年の白龍館のベーゼン(しかもビンテージ)は、ぴたっと調律済み。さっきまで鍵盤柄のエプロンをつけて入念に調整していた、もうそのまま映画に出てもらいたいような調律師のおじさんが、まろやかなベーゼンの音色はそのままに、大きいスケールをとればとるほどバランスが生きてくるような鋭い調律で、音の「立ち」っていうんですかね、なんというのか、ちゃんと形のある1音1音を作ってあったからだ。

一方山下洋輔氏は、こういっては何かとも思いますが、調律してなければしていないで、してあればしてあるで、すばらしい演奏なのだった。調律してある場合はしかし、やはり複音楽的なことが展開しやすかったり、ボーカルというかメロディを際だたせたり、和音と分離させたり(不協和音のようなものも使いやすい)、という方向でややアカデミックな高度さを備えた印象になる(と私は思った)。

特にこれがまたすばらしい笛ゲストの天田通さんという方が、コントラバスフルートという……

「世界に100台ぐらいはあると思いますよ。ま、全部使われてるとは限らないけれど」

という巨大フルートのような──コントラバス同様、床への設置のために巨大な「針」みたいなのがついている──楽器、バスフルート、フルートと吹きこなされるのだが、なにしろお名前からして「天」に「通」というくらいの方だから、エリック・ドルフィーのLast Dateのようにすごいことになっていると、山下洋輔さんが、「言いたいことはわかった」って感じに、その場で曲をどんどん作っていってしまうのが圧巻な感じでありました。

しかしそれにしても……、山下洋輔さんが連れてくる笛と太鼓は、ただごとではありません。

ヒビキにとってもあまりに印象深かったのか、翌日になるとヒビキ、さっと電子ピアノに向かって、かなりさくさくとピアノを弾いておりました。ドラムより、印象に残ったのかも。こうなると、調律もほんとに大切なパートという他はありますまい。

Last Date

Westwind

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栗コーダーカルテットの味と変遷

2009-11-25 | ライブハウスへ行こう!
さて、でもって栗コーダーカルテット自身の解説する全4期のうちの3つ目「ウクレレ期」に突入してからは、いや確かに、もうリコーダーですらない、という境地なのであります。

そこで気づくことは、栗コーダーカルテットというのは、通常以下のような担当楽器で説明されている。

栗コーダーカルテット オフィシャルウェブサイト
http://www.kuricorder.com/


栗原正己(くりはらまさき):リコーダー、ピアニカ他
川口義之(かわぐちよしゆき):リコーダー、サックス他
近藤研二(こんどうけんじ):リコーダー、ギター他
関島岳郎(せきじまたけろう):リコーダー、テューバ他

しかしですよ、まずリコーダーがどのリコーダーかという点です。それとこの「他」というところですね。

 :リコーダの種類|ふだんの演奏楽器|栗コーダーでの「他」の演奏楽器
栗:ソプラノ|ベース|ピアニカ、アンデス
川:ソプラノ|サックス|ドラム・タンバリン、パーカッション
近:アルト、ソプラノ|リード?ギター|ギター、ウクレレ
関:バス、ソプラノ|テューバ

このように考えると、一人の中で伴奏楽器とソロ楽器、低音楽器と高音楽器、リズムとメロディというように、非常に複雑にからみあうほどに対照的なパートを同時に受け持っていることがわかり、担当楽器制というのはそれほど簡単ではないということがわかるのである。(あの関島さんでさえソプラノを吹くのだ)

いや、だってさ、栗コーダーカルテットといっているのに、「ウクレレ期」っていうほうが本当は唐突なわけですよね。そこがなぜ「自然」なのか、というところが栗コーダーカルテットの「ひみつ」なわけでありましょう。ま、スタイルができたということですよね。

しかしそのスタイルさえも「今でもまだアマチュア期」とおっしゃる関島さん。こういうところが栗コーダーカルテットの醍醐味ですよね。けなしてんのー、と言われるなかれ。とんでもない! 昨今これは偉業なり、でありますよ。誰もがうらやましいバンドなんじゃないかなあ。まじで。

20 帝国のマーチ(ダース・ベイダーのテーマ)
この生演奏はすごく楽しかった! それからウクレレ期あたりから、なんだかやたらと近藤さんがかっこよかったです。

「その時、若かった近藤さんが……」
「あ、近藤さんは今も若いですけど」

という不思議な会話(違った!ステージ上のトークです)も耳に残っている……。

栗コーダーカルテット15周年@赤坂BLITZ、UAの犬の話。

2009-11-24 | ライブハウスへ行こう!
というわけで、前回の続き。



15 頼りない天使
16 PoPo Loouise

この中盤の2曲がゲストにUAを招いて演奏するというものだったのですが……出てきたUAは(何しろ前回みたのが菊地成孔の夜会だったもので)すごい普段着。でもってすぐに「彼女」をステージに呼び込む、という展開。この「彼女」とは、PoPo Loouiseのタイトルにもなっている、犬だったんですねえ。

ちょっと、UAファンにはたいへんなサプライズであったのかも。

しかしこの犬がよく出来ていて、ステージから飛び降りたりしないのです。ちょっとした芝居のような雰囲気をたたえて、耳のよさを示すシーンもあって、楽しかったですよ。(別に客席へ来てもらっても構わなかったですが)

しかし菊地ステージではかなり寡黙だったUA、栗コーダーカルテットのステージではいろんな話が聞けたという印象あり。たとえば

「UAは1stテイクに勝てない」

一発目の録音が常にベストなんだって。すごく納得してしまう話ですよね。

「UAはウウワという発音で、スワヒリで「花」の意味。ウーアという発音だとハワイ語で「雨」の意味。」

へええー。ってだけなんだけど、知らなかったよ。

なんというかこういう貴重というかふつうというか、ホントに楽屋で話していそうな話がさくさく出てくるところが、なんとも栗コーダーカルテット・ペースなのかも。


栗コーダーカルテット+UA@赤坂BLITZへ行ってきた

2009-11-23 | ライブハウスへ行こう!
というわけで、栗コーダーカルテット15周年ベストリリースツアー最終日、行ってきました。演奏曲目はアンコールを併せて全20曲。

栗コーダーのみなさんとは以前取材でお会いしていたのだが、ステージもまったくそのままの雰囲気で、場所をちょっとステージの上に移しただけ、というお茶の間な雰囲気のまま、でそれも最初だけかとおもいきや、そのまま最後までつっぱしるという、ステージだったのですね、これが。栗原正己さんの真芯な語りかけに引き込まれるままになんとなーく業界なトークに、なぜかしろーとさんを含む会場が釣り込まれて、いつのまにか全員で業界人のはしくれに並んでしまうという、そういう珍しいステージなのでした。

栗コーダーカルテットのみなさんの解説では、栗コーダーカルテットには4期あり。
1 アマチュア期
2 映像期
3 ウクレレ期
4 現在

というもので、

栗:「ま、白亜紀とかジュラ紀みたいなもんですよ」
関:「今もアマチュア期ですから」

と、こういうふうに語りが連なっていくわけです。

で、曲のほうは、その各時期から何曲かずつをピックアップして、という構成。中でも印象深かったのは……

01 静かに静かに
ああ、リコーダーっていうのは、ユニゾンが身上なのだな、ということをのっけに理解させる一曲。全員ソプラノリコーダーで。

11 亡き王女のためのパヴァーヌ
え、こうなっちゃうの? という、もう栗コーダーカルテットでしか聴けない「亡き王女のためのパヴァーヌ」。「あ、これ短いですから」と栗原さんの事前のお断りが演奏中も蘇って、もうおかしいのなんのって。え? と思う間に終わっちゃうんだ、これが。
そう、栗コーダーカルテットは、編曲を愉しむ楽団、いや編曲に「挑む」楽団なのであります。それについては本人達の解題があって、なぜ「渋さ知らズ」とやることになったのか、といういきさつ。川口さん曰く「大所帯の渋さと栗コーダーで曲を交換して演奏する」。
おわかりのように、厚い曲を、栗コーダーカルテットに編曲するというのは、いかにエッセンスを残して削ぎ落とすか、というココロミとなるは必定。そういうところを何だかすごくうまく越えていくのが頼もしい栗コーダーカルテットなのでありました。

12 小組曲「ピタゴラスイッチ」
これはヒビキがよかったとおおうけ。確かにこれは私も、かなりの緊張感で聞いてしまう。なんというか、笛ってすごく前近代というか、クラシックイタチ(私のことです)が思うには、演奏のよしあしは、演奏者がどうというよりも、精霊が乗り移るか移らないかの問題のように思っているのだが(だって金子鉄心さんがそうなんだもん)、栗コーダーカルテットは笛でありながら近代だっていうところが、なんかおもしろいというかおしゃれなんだよな。だが精霊に頼らないというツケはどこかで回ってくるのが笛の宿命であって、そういう意味ではこのようにメロディが周知されているところでその記憶をなぞるような場合には、演奏者に高い負荷をかけることになるように思った。

というわけで、続きます。

ヤナーチェクと書き割りの月

2009-10-25 | ライブハウスへ行こう!


東京交響楽団が12月にサントリーホールで本邦初演するヤナーチェクのオペラ「ブロウチェク氏の旅行」のチケットが届いた。うーん、インフルエンザになりませんように!

なぜこれを即買いしてしまったのかといえば、ちょっとこの簡単な年表というか年号リストを見て下さい。

ヤナーチェク
1854年生まれ - 1928年没

ロシアのロケットの父、ツィオルコフスキー
1857年生まれ

世界初の人工衛星「スプートニク」打ち上げ成功
1957年

この話、詳細はこちら↓
『週刊リョーシカ!』PART1 「ほんとうのマトリョーシカ。」
第4回:スプートニクとマトリョーシカ。
2008-07-15掲載


ついでに、フランスの状況も。
1902年の映画『月世界旅行』を作ったジョルジュ・メリエス
1861年生まれ - 1938年没

というわけで、なぜかこの1900年あたりという時代に、「月旅行」というイマジネーションが炸裂する時期があったようなのだ。これらの作者たちは、ほとんど同じ頃うまれて、1900年をはさんで同じころに亡くなっている。そしてそれらが実際に実現するのは100年後なのである。
100年を先取りするSF的感性の発露が、1900年ごろに渦巻いている……てなところを聴きにいこう、なんて思っているのですよ。

「ヤナーチェクのオペラ『ブロウチェク氏の旅行』を紹介する」というサイトによれば、作曲は1908-17年、初演は1920年4月23日@プラハ国民劇場だそうである。

サゴー前、午後二時、アニ浜メタル、通る。

2009-10-12 | ライブハウスへ行こう!
アニ浜メタル

この写真じゃわかんないよー……というのはごもっともですが、通ったんですよ、それが(写真の一番右の人物)。この道をまっすぐ行くとアニ浜メタルの会場なんで、あのメイクとあの衣装なら、間違いないかと思います。

その後、アニ浜メタルのメンバーらしい姿が、通ったのよ、という話を二人にしまして──

「えっ? あの服着て? それとも着てなくて?」
夫です。着てなくてどーしてアニ浜メタルってわかるんだよ。ありえーん!

「その衣装なら間違いないでしょう」
バイオレットブラスのぐっちー氏です。そうだよ、ふつうはこうくるでしょうが。

しかしまあアニ浜メタルというのはわかりやすい例でありまして、管楽器ケースは当然、サイレントウッドベースとか、12弦ギターとか、高級アンプ、高級ギターケースなどが街中にごろごろ。実際、こんなにたくさんの楽器をいっぺんに見る機会って……楽器フェアぐらいですよ。夫が言うにはひとめみてクロートな音楽好きの機材であって、そんなのを持って市内からマイカーで続々集まってくるというのが、浜松なのだ。このようなおまつりを、来週もやるんだそうで。こういう音楽リテラシー高いところにいると、まひしますよ、ほんとに。みためすごいおばちゃんだって、ヘビメタを足をとめて聴くというような、聴くレベルも高い。また出演する人が、知り合いのバンドがいろんなところに出ているもんだから、街中を移動する。この浜松あげてのアンサンブル状態、ウェブ状態ぶりが、やらまいかミュージックフェスティバルの他の政令都市には真似のできないすごさ……ってずーっと書いてきたんだけど、でも実際にみないと、なかなか伝えるのが難しいです。

あー少し東京へ帰って一服仕事しないと、もたないわ。

※関連記事はこちら↓
[ やらまいかミュージックフェスティバル in はままつ 2009 関連記事目次 ]

映像の映る階段。千代田線赤坂駅の新名所。

2009-07-20 | ライブハウスへ行こう!
赤坂駅

昨日は夫のトランペットでの出番が、赤坂B-flatというライブハウスであり、ヒビキと聴きに行った。

千代田線の赤坂駅といえば、なんといってもTBS前であり、あとは料理屋さんとかですね、そういう感じで、あまり観光スポットとか、家族連れやカップルがぶらぶらしたりするようなところはなかったのだけれど、ずいぶん長い間工事していた駅なかとタワーが完成し、すっかり汐留のような雰囲気の駅になっていた。

トップスのカレーハウスとか、クッキーのウェストとかね、ちゃんとした店でそこそこのカジュアルさを出した感じが好感度高し!でした。休日の新宿でちょっと休もうとか食事しようとすると難民になっちゃうんだけど、ここなら空いてるし、どこへ入ってもクオリティ大丈夫という気がしましたよ。

赤坂B-flat

マイケル・ジャクソン追悼、今日はこれ。

2009-07-08 | ライブハウスへ行こう!
CNNのトップ3ニュースがすべてMichel Jacksonさんというのでどうしたのかと思ったら、ロサンジェルスでマイケル・ジャクソンさんの公式な葬儀が行われたのですね。そのビデオクリップがニュースサイトにいくつかアップされています。天才スティービーの追悼を聴きましたので、ご紹介。

Stevie Wonder at Jackson memorial
http://news.bbc.co.uk/2/hi/8139476.stm


ピアノの状態がいまいちなのか、スティービー・ワンダーの声もほんの部分的に翳るのが、さらにスティービー・ワンダーの天使ぶりを強調しているかのようなクリップ。

スティービー・ワンダーにあのような間奏を弾かれると、まるでマイケルが身近な人のように悲しく、天国では平和に過ごしてもらいたいなあ、と思われるのでありました。

秋山仁氏と由美かおるさんのコンサート。

2009-06-20 | ライブハウスへ行こう!


「Soul Switch Vol.11」(@原宿)という立体的な企画のコンサートへ行ってまいりました。今回はお二人のトーク、数学やタップダンスのショー、そしてアコーディオンやピアノ演奏と、盛りだくさんで、特に! 由美かおるさんがすてきでした。姿はもちろん、声から物腰から笑い方まで、イメージ通りの方。しかも俊敏で健康的で、水戸黄門録り、次のクールも7月から再開なのだそうです。とっても感激でございました。

由美かおるさんといえば、響けブログ的には、かえって関係ないとはいえ……バレエつながりでしょうか。イナバウアーじゃなかったビールマンスピンぐらいすごいポーズも披露してくれ、しかしまあ、こういうすごさは、ほら、クラシックバレエなんぞをちょっとでもやったことがあると、ありがたみが急騰するというものでして。

吉祥寺のライブハウス「STAR PINE'S CAFE」はすごい。

2009-06-12 | ライブハウスへ行こう!
STAR PINE'S CAFE

吉祥寺には曼荼羅、曼荼羅2と、この時々仙波師匠や、巻上公一さんや、金子鉄心さんも登場する「STAR PINE'S CAFE」という、名の知れたというかライブハウスがあるのだが、いずれも同じ経営であるようだ。ホームページはこちら

STAR PINE'S CAFE
http://www.mandala.gr.jp/spc.html


で、先日ヒビキのレッスンの先生たちがグループでライブをされるというので、久しぶりにでかけていったのだが、昨今、私はぜんそくでとんとライブハウスがつらくなってしまったので、受付の女性ひとりというカウンターで、少々休んでいた、その時のことである。

一人の若い女性が入ってきて、お、この人は酔っぱらいなのかと思うほど横柄な口調で

「あ、今日なにやってんの?」

と受付の人に訊くのである。吉祥寺ってこういう街だったかしらん? と思いながらみていると、なにもいちゃもんつけにきたわけじゃなくて、知り合いが出るライブを見に来たのだが、どのライブハウスだかわからないということらしく、ところがその人は、どこだか教えてもらえませんか、というふうにはしゃべれない方なのであった。

そういうふうにしゃべれないどころか、あーとかうーとか、

「ここって吉祥寺で一番大きいライブハウスだよね?」

とか違う趣旨のことを話したりしているだけなのだが、なんとその受付の人が、瞬時にして、「ライブをお探しなんですね?」ということを突き止めてしまうのである。

ところが探しているライブは何かという点についてはその尋ね人、バンド名もわからなければ、出演者の名前も、ライブハウスの名前もわからないという。──「うーん、ロック系、かな」などと言う始末。

それじゃさすがにわからんだろうが、と思いながらみていると、受付の女性、ロック系ですか……といいながらさっと別のライブハウスのスケジュール表を出して「これ……」などと言うのである。針の穴から天のぞくと言いますがね、いや貝殻で海を量ると……いや、いくらなんでもそんなんであたるはずがないでしょう。

「あ、これだ! ありがと」

と、ところが、なんとあたってしまうのである。

すごいよ、「STAR PINE'S CAFE」って。


UNICORNさいたまスーパーアリーナ。ここって宇宙?

2009-05-02 | ライブハウスへ行こう!


UNICORNさいたまアリーナのライブ「蘇える勤労」を、諸般の事情で少しだけ聴いてきました。もちろん初めて。奥田民生さんのライブも、「Beautiful Songs」コンサート(wikiによれば2000年の)を逃して以来(思い起こせば当時、チケットをプレイガイドで買おうというので発売日の朝並んだにかかわらず、私の前で売り切れてしまったのであった)、というわけで、生の姿は一度もみたことがなく、最初はなんということか、奥田さんだとわからなかった。

しかしUNICORNというのは、すごくうまいバンドなんですね。ちょっとさいたまアリーナでは大きすぎ。もっとずっと小さいほうが、ずっと生音らしい、いい音になると思いましたが、それも諸般の事情でありましょうか。実際、ステージ上のメンバーもみんな、いい意味でそのくらいの気合いでやっているのが、すごくいい雰囲気を出していました。

まあなにしろ後ろでは舞台が見えないので、曲ごとに、いろいろとスクリーンを工夫しており、歌詞にある「オジさん」とか「ラッキー」とか大書きした文字があらわれたりという感じで、言葉サービスが丁寧という印象。ところがこれに反して、奥田さん、MCは超思い入れないんですね。

客層も、いつも自分が行くコンサートに比べると、若干わかめ。(うーん、この若干わかめ、って芸名としておもしろいじゃん 超おもいつき)

でね、このさいたまアリーナのある「さいたま新都心」って駅がですね、もうこれ、宇宙ステーションかと思うくらいすごいのだった。どうすごいかは、写真をご覧下さい。


コンパクトに写っておりますが、巨大です。向かって左に新幹線、右にも線路。


ドームのようなのは、なんと駅舎。ここから周辺のビルへ、中空を歩いていけるのです。


月、といえば奥田さんのつきなテーマのひとつ。


ビル周辺のライトアップも美しくて。

プロジェクト和豪&菅沼孝三ライブへGO!

2009-02-22 | ライブハウスへ行こう!
右奥に見えるのが菅沼孝三氏

プロジェクト和豪スペシャルライブfeaturing菅沼孝三 というライブへ行ってきました。今日は遅ればせながらのその第一報。

いつもレッスンではお目にかかる菅沼孝三先生ですが、このようなライブ、打合せなしのセッションなどを聴くのは初めて。なんとでもなりようの幅広さ、音色の多彩さ、駿足ぶり、音楽をまとめるマエストロぶりに、プロジェクト和豪めあてのお客さんも、やんやの喝采でございました。

「プロジェクト和豪」
哲J(プロジェクト・リーダー、ディジュリドゥ)
小林弌(パーカッション)
ピエール小野(ギターのような津軽三味線)
いちろうた(ベース)

Project WA-GO Official SIte
http://www.dinkum-j.com/WA-GO/


後半は踊りまくっていた(!?)とも言える親にひきかえ、ヒビキが、ほんとによく聴いていたのも印象的(対照的?)でした。

山下洋輔&村上ポンタ秀一&坂井紅介@白龍館に、笛ゲスト。

2009-02-05 | ライブハウスへ行こう!
山下洋輔、ポンタ、紅介トリオ

「トマトたんめん」というオリジナルメニューで知る人ぞ知る、新宿・白龍館。恒例の第三回「Big Trio Live」に家族で行ってまいりました。こちらの奥様、なんと女性アマチュア囲碁チャンピオン歴を持つという類い希なる方。……という情報も、山下洋輔さんがライブのトークで紹介してくれるので、ご来席のみなさんもうわーっと盛り上がるのである。

しかもこのライブ、山下洋輔、ポンタ、紅介トリオというとんでもないトリオに加え、ゲストが登場するのが毎年恒例になっている。第一回目はTOKUさん(フリューゲルホルン、ボーカル)、第二回目はスネアドラムの石川直さん。そして第三回目は……については事前にアナウンスがなかったのだが、当日になるとなんと今回のゲストは──二人!

お一人目はトランペットの方。それはそれでよかったのだが、山下洋輔氏が、じゃあ僕のほうでも一人ゲストをお呼びして──あの、今日「ふえ」持ってきてますか? と、会場へ声をかける。

声のかなたには、スティックケースのようなものに大小の笛を指した太夫(!?)が一人、音もなくピアノのほうへやってくるではないか(なぜ笛となるとこういう描写をしてしまうのかといえば、笛の人がそういう佇まいだからである。だからつまり……しょうがないのである)

山下洋輔氏のMCによれば「星まこと」さんという方だそうである。神田明神のお囃子を担当されているが、本業はチェロ弾きである、といったご紹介だったと思う。笛(篠笛。フルートの向きに持つ和楽器ですね)で、即興演奏もされるという。で、その笛による即興が本日のステージという次第。

これがもうね、たやすく驚いてしまいました。笛は説得力あるわー。とにかくもう「調子」を牛耳るからね。(紅介さんはいつのまにやら「弓」だし)それに笛というのはなんて半音がすごいのでしょうか。もう全音と全音の間が1メートルぐらいあって、その中からこれ!って色を取りだすので、非常に緊張感の高い、これに応じるピアノの面白い展開になること必至、なのである。

いやもう、たいへんな演奏でございました。ので「つぎの回につづく」。

あ、これ、表紙変わりましたね。
あんまり今日の記事に関係ないんですが。
つぎの岩につづく (ハヤカワ文庫SF)
R.A. ラファティ
早川書房
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[Big Trio Live 山下洋輔・村上ポンタ秀一・坂井紅介@白龍館]
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